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貧弱ドラえもん(海底編)

さあ、最後の海底編だ。原作は「ドラえもん のび太の海底鬼岩城」。海底人エルとともに、海底都市アトランチスに眠るポセイドンを倒す。原作では水中バギー「バギーちゃん」の捨て身の攻撃によってポセイドンを倒すわけだが、ゲームではドラえもんが水圧砲でポセイドンの息の根を止める必要がある。なお、原作ではドラえもんが使っていたのはスモールライトで、水圧砲はジャイアンが使用していた。

さて、攻略に移ろう。「海底編」は、さらわれたしずかちゃんを助けるのが目的。これは今までの「開拓編」「魔境編」と異なり、非常に原作に忠実な設定になっている。しかし、目的を達成するまでの過程はオリジナルの設定。まず宝箱の中に囚われているのび太くん、スネ夫、ジャイアンを助け、みんなで力を合わせて鬼岩城のバリアを破壊、鬼岩城に突撃を仕掛けるという手順を踏むわけだ。なお、原作では「カメレオンぼうし」を使い、地下から鬼岩城に潜入している。

海底編スタート。体力ゲージは例によってわずかこれだけ。これでは海底編の中ボス的存在「大ダコ」を倒せない。大ダコの部屋は後回しにして、とりあえず攻略を開始しよう。

まずは宝箱を開けるための「カギ」を入手。カギは上空にあるが、これは下の方から勢いをつけて海面に飛び上がることで取ることができる。本来ならこの次は「とりよせバッグ→お守り」とひみつ道具を回収し、万一宝箱の中にドラゴンが入っていても即座に倒せるように準備しておくのだが、貧弱ドラえもんにはそのようなことが許されていない。

さっそくスタート地点二つ右の部屋にある宝箱を開けてみる。幸運にもいきなりジャイアンを助けることができた。なお、「海底編」ではジャイアンは石を投げたり、水圧砲を撃つなどしてドラえもんのアシストをすることはない。さっさと鬼岩城入口に連れていこう。

道中に「とりよせバッグ」を発見したが、これは無視。ちなみにこの道具は原作にも登場した。

鬼岩城入口近辺にある火山。これはくせものだ。火山弾に一発当たるだけで、なんとゲージの半分を持っていかれてしまう(写真参照)。「海底編」には、このように攻撃力の高い敵もいるので、十分気をつけてもらいたい。

また、鬼岩城入口手前には「差し上げます」と言わんばかりに元気キャンディが置いてあるが、現時点では無視。「現時点で」というのは、仮に大ダコと戦うことになった場合、必要となるからである。

というわけで、無事にジャイアンを鬼岩城に連れていった。帰りに、何となく「ドラミちゃん」の部屋に寄ってみた。ここで、2コンのマイクに向かって「ドラミちゃ〜ん!」と叫ぶことによってドラミちゃんが登場し、4つのひみつ道具を集めてくれる。別に叫びは「ドラミちゃ〜ん!」でなくてもいいのだが。もちろん貧弱ドラえもんには関係のない話なので、ここは無視。

また、カギを取りに向かう途中に寄り道し、「お守り」を何となく見ておいた。

で、カギを回収したら再び宝箱を開ける。2つ目の宝箱にはスネ夫が入っていた。ここまでは非常に順調にきている。で、スネ夫を鬼岩城入口に連れていく。

  

通り抜けフープなしで取れる残りの宝箱は大ダコに守られているため、先に「通り抜けフープ」の先にある宝箱を回収。まずは扉の先に部屋が一つしかないここから。宝箱の中身はドラゴン。これは危険だ。さっさと逃げよう。ちなみに、左の写真に写っている敵は、原作にも登場した「バトルフィッシュ」だ。原作ではスモールライトで小さくされ、「金魚ばちに入れとこう」とあしらわれるのだが…。

  

気を取り直して先ほどの部屋の二つ下にある扉を開ける。

ここの宝箱は非常に高いところに設置されており、画面内から勢いをつけても届かない。そこで、一つ下の部屋まで戻り、そこから勢いをつけてジャンプ。ここにはのび太くんがいた。これで大ダコ戦は回避できる。従って、元気キャンディを取る必要がなくなり、その結果極限の貧弱さのままでポセイドンと戦うことができるわけだ。

  

さて、ここで浮かれてはいけない。扉の部屋から出るときは、細心の注意を払わないと、「扉の向こうに通り抜けフープを忘れてしまって、どうしようもなくなる」からだ。まずは扉の部屋までのび太くんと通り抜けフープを運んでくる。そしてまずは通り抜けフープで扉を開け、のび太くんを連れ出す。で、のび太くんはいったんそこに残しておき、再び戻って通り抜けフープを回収するという手順を踏まなければならない。浮かれてのび太くんだけを連れたまま先に進むと、後で通り抜けフープが扉の向こうに封印され、取れなくなってしまうからだ。

  

なお、万一通り抜けフープを扉の向こうに封印してしまったら、ドラミちゃんに呼び出してもらうのが一番いい方法だが、ニューファミコンでプレイしている方にはこれができない。その場合は、残念だが一度力尽きよう。「海底編」では、死ぬと通り抜けフープのあるところから再スタートすることになるからだ。

ついでに何となく大ダコを見ておく。この体力で大ダコを倒せる方法があるのかどうかは、次回以降の課題としておこう。なお、原作に出てきたのは大ダコなどではなく大王イカだった。

のび太くんを鬼岩城入口に連れて行き、見事に鬼岩城のバリアを破ることに成功した。しかし、いきなり鬼岩城に突っ込んでいくのには「待った」をかけたい。先ほど説明したとおり、「死んだら通り抜けフープのあるところから再スタート」なので、難易度が抜群に高い鬼岩城では通り抜けフープを常に持っていき、死んでもその場から再スタートできるようにしておこう。

余談だが、鬼岩城を何往復もする中で必ず苦しむこの部屋。2発でドラえもんを破壊する火山弾だけでもやっかいなのに、骸骨までもがドラえもんにじりじりと迫ってくる。この部屋を安全に素早く抜ける方法を伝授しよう。まず隣の部屋から来るときは、なるべく下の方から移動。そうすると、骸骨の群れはドラえもんに合わせて画面下に登場する(写真左)。こうすれば、素早く画面上に逃げても、しばらく骸骨は追っかけてこない。これで画面最上部を「火山弾と骸骨に対して共通に安全な場所」とすることができるのである。

  

通り抜けフープを持ったら、あとは鬼岩城に突っ込むのみ。道中の扉を通り抜けフープで開けると、そこには元気キャンディがあったが、当然無視。

  

鬼岩城内にはなんとドラゴンが4匹放し飼いにされている。本来ならお守りで瞬殺するところなのだが、貧弱ドラえもんにはそんなものを持つことが許されていないので、逃げに徹することにする。ただ、ドラゴンをかわすのはそれほど難しくない上に、仮にドラゴンを倒すと、その後に大量の骸骨が発生し、かえってやっかいになるので、ドラゴン無視はひょっとするとより楽な攻略法なのかもしれない。

さあ、ポセイドン戦だ。こいつは尋常でないほど攻撃力が高い。体当たりすれば即死、火山弾にあたるとゲージ半分を奪われてしまう。慎重に、かつ大胆に戦わないといけないだろう。

ポセイドンはブロックの周りで時計回りを描きながら火山弾を撃って攻撃してくる。しかし、ポセイドンの火山弾には射程距離があり、ポセイドンが画面上部にいるときに放った弾は、画面下までとどかないのである。また、火山弾は画面に2つまでしか出ない。従って、画面を注意深く見ていれば弾に当たらないように動けるはずだ。その動き方だが、ドラえもんもポセイドンと同様に時計回りで動けばいい。ポセイドンとは適度な間合いをとっておけば、十分弾をかわす(ないし水圧砲で相殺する)余裕もあるはずだ。くるくる回っているうちに、ドラえもんとポセイドンのY軸が合う時があるから、そのときに水圧砲を2連射。撃ったらすぐに時計回りを再開し、火山弾に備える。どちらかというと守りに重きを置いた戦い方をするのがコツだろう。

  

こうして水圧砲を16発撃ち込めば、見事ポセイドンを撃破できる。破壊後にポセイドンがダイヤを落としたのはご愛敬だろう。「4匹目の敵はアイテムを落とす」は、ポセイドンも例外ではなかったらしい。

こうして、見事に「貧弱ドラえもん」は幕を下ろした。ワープの裏技なしでクリアしたので、きちんとスタッフロールも流れている。なお、エンディング左の写真がグーニーズのエンディングと酷似していると感じたのは私だけだろうか。

  

今回の一連のプレイでは、ドラえもんはひみつ道具に頼りっきりではなく、与えられた数少ない道具だけで、肉体と知性にモノを言わせた戦いっぷりを披露してくれた。このファイティングスタイルは、ホームページ「神はバラバラになった」で公開されている格闘ゲーム「Bizarre Fighter」の「スーパードラえもん」に通じるところがあるのではないだろうか。「貧弱ドラえもん」は、戦いの基本は「肉体」と「知性」に尽きるということを、今回改めて証明してくれた。【生きていたエアリス】