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貧弱ドラえもん(魔境編)

続いては「魔境編」で貧弱プレイを行う。シューティングゲームの感覚でプレイするステージだ。今回はさらわれたジャイアンとスネ夫を助けるのが目的。彼らは冒険の途中で助けることができ、助けられた彼らは「オプション」としてドラえもんをアシストしてくれる。しかし、貧弱プレイでは彼らの手を借りてはいけない。彼らには申し訳ないが、敵のボスを倒すまでさらわれたままでいてもらおう。

ちなみに原作は「ドラえもん のび太の大魔境」。バウワンコ王子ペコとともに野心を抱く大臣・ダブランダーを倒すというものだ。原作ではジャイアンの一存によって重要ひみつ道具を使えない中、「先取り約束機」によってドラえもんたちをもう一組呼び出してピンチをしのぐことになっている。この便利な「先取り約束機」、実は用途を限定すれば20世紀末の現在にも存在する。そう、「むじんくん」とか「お自動さん」の類だ。

閑話休題。前回「開拓編」を貧弱プレイした影響で、何と体力ゲージが尋常ではなく少ない。この状態で、比較的ハードなシューティング「魔境編」をクリアするには、相当な集中力が必要となる。さて、どうしたものか…。

ドラえもんの武器はショックガンのみ。本来は「開拓編」であらかじめ入手しておいた「スモールライト」が使えるものなのだが…。スモールライトは、攻撃範囲も広く、しかもザコをすべて1撃で倒せるため、非常に重要な武器なのだが、使えないものは仕方がない。

さて、最初の分岐点。ここの湖に入ることで、ジャイアンかスネ夫に出会えるのだが、もちろん無視。ちなみに、分岐点に入ることで得られるアイテム類は、基本的に「ジャイアン→スネ夫→スモールライト→どら焼き→ヒラリマント→通りぬけフープ→ボーナス点」の順で出てくる(多少前後する場合もあり)。しかし、アイテム類をこうして並べてみても、後に残るのは寂しい感情のみ…。

2回目の分岐点。入らないのは当然。ここで特筆すべきは「つた」の存在だ。先端の赤い部分が弱点だが、破壊するにはショックガン32発。強制スクロールでしかも1画面4発の連射制限がある中、これを破壊するのは至難の技。というわけで、ここでは弾をかわすことに専念したいところだが、ここの弾数は非常に多い.。例によって「安全地帯に突っ込む」ことがコツだろう。

  

さあ、最初のボス・オロロン岩だ。こいつは口のすぐそばに突っ込み、ショックガンを32発撃ち込めばOK。楽勝だ。ちなみに、原作では、オロロン岩は単に恐ろしい音を出すだけの岩だった。

ここからBGMが変わり、静かな中にも力強さを感じさせる音楽がドラえもんを鼓舞してくれる。もっとも、ドラえもんの装備自体は力強くも何ともないのだが…。さて、ここは体力を回復する絶好のチャンス。「魔境編」では、「タコを4匹連続で倒す」ことによって、どこからともなくどら焼きが登場するのだ。ここは数多くのタコが出るため狙い目。この体力回復法、あまりにも装備が強すぎるとタコ以外の敵も意図せず倒してしまうため狙いづらくなるのだが、貧弱ドラえもんにはそんなこと関係ない。ありがたく大好物を頂戴しようではないか。

さて、以下の分岐点は、下に行くと敵の攻撃は緩く、距離も短いといいことづくめなのだが、合流点直前でアイテムを入手してしまう。そのため、あえて「いばらの道」である右に進むことにした。なお、「このプレイそのものがいばらの道では?」というツッコミは受けつけていない。悪しからず。

道中に出てくるこの敵、ショックガンなら32発撃たないと倒せない。動きが小さいため、比較的かわすのは容易だが、後半、強い敵と一緒になって出てきた時はやっかいだ。

この分岐点、一見普通のアイテム置き場への道のようだが、実はここに入らないと先に進めない。入りそこなって右に行き続けると、無限ループに陥る。敵の攻撃がかなり激しいため、ノーダメージのまま上に突っ込んで行くのは困難だ。ここでは多少のダメージは覚悟しておこう。

ドラえもんのまわりに複数いるこの奇妙な敵、ショックガンなら8発撃ち込まないと倒せない。これは何とか倒せるが、倒すためにはこいつらの動きにあわせた動きをする必要がある。無理して倒そうとすると画面端に追い込まれ、状況が不利になるので、かわして行った方が賢明であろう。

何とか敵の猛攻をしのいで、敵の「空飛ぶ船」と戦闘。こいつは例によってショックガン32発。こいつは「魔境編」最強のボスであるため、普通ならここで「ジャイアン・だみ声パワー」を使うのだが、ニューファミコンにはマイクがない上に、そもそも貧弱ドラえもんはジャイアンを助けていない…。というわけで、正攻法。船の発射する弾は速度が非常に遅い上、すぐに消えてしまう。ある程度シューティング慣れした人ならかわすのは容易だ。ショックガンの弾の多くは敵の放出する小船に当たってかき消されてしまうが、根気良く戦えばそのうち勝てる。ここを乗りきれない人は、座禅でも組んで、集中力を高めた後にリトライしてもらいたい。

  

再びBGMが変わって先に進む。ここにも前述の奇妙な生き物がうごめいているが、やはり無視。1画面にわずか4発しか出ない貴重な弾は、他の敵に向かって撃つことで有効に活用しよう。

上の写真からしばらく進んだところに、真ん中に壁がある通路がある。上に行くとアイテムへの道があり、下に行くとアイテムは取れない代わりに敵がいない、といった選択ができるわけだ。ここで「貧弱ドラえもんはアイテムを取らないから、下のほうがいい」というのは早計。上にはタコが4匹並んでいるため、どら焼きを出すことができるのだ。先の「空飛ぶ船」戦でのダメージをここで回復しておこう。

ここ以降は、激しい敵の攻撃をかわしつつ先に進めばいいわけだ。そして終盤、ボスの直前にはこのように楽勝で入れるアイテムへの道がある。しかし、当然入らない。なお、ここは無限ループとなっており、上に進めない限りは延々とここを通らされるわけだが、2週目以降はこの通路にはふたがされていて入ることができない。念のため。

あとは魔境編最後のボス・ダブランダーを残すのみ。しかし…非常に弱い。以下の位置に構えてショックガンを撃ち続けていれば楽勝。人はこれを「長篠の戦い」作戦と呼ぶ。

めでたくダブランダーを倒すと、どこからともなくジャイアンとスネ夫が現れる。貧弱ドラえもんはなかなか彼らを助けようとはしなかったが、敵の総大将を倒してしまっては仕方がない。

ようやくドラえもんは彼らを救出し、次の「海底編」へと向かうのであった。ただ、以下の写真を見て、当ゲーム研究会の戦士タルカス氏は「これ、定員オーバーですよ」と一言。さすが当ゲーム研究会最強のドラマニア。まあ、指摘自身は確かにその通りで、「このままだと、次は『海底編』ではなく、『恐竜編』になるな」と感じたのも、おそらく我々二人だけではあるまい。あ、もちろん次回は「海底編」を掲載するのでご安心を。【生きていたエアリス】