超魔界村　無血開城・ロースコアプレイ　

　　　　　　「超魔界村をチャレンジャーと間違えた男」

　私はふと、「クジラが見たい」という衝動に駆られた。クジラといえばチャレンジャー。チャレンジャーといえば1面の列車でのノーナイフクリア。クジラ見物ついでにスペシャルボーナスでも頂いていくか。ロムを手にとる。

　しかし、私は大きな間違いを犯していたのだ。手にしたロムは、チャレンジャーではなく、「超魔界村」であった…。

　チャレンジャー1面と思い込んだからには、このプレイでは武器は使えない。敵は倒せない。宝箱も無視。ボーナス袋も取らない。難易度はBIGINNER、プレイヤーストックは9人の設定として、ゾンビの溢れかえるラクーンシティ、もとい超魔界村に入植。果たして、私は自分の間違いに気付くまでにどこまで進むことができるだろうか？

　スタート直後。しばらくは何事も無く進む。ゾンビは沸いて出てくるまでに少し間があり、走りっぱなしであれば道をふさがれることはほとんど無く、2段ジャンプで跳び越すのも難しくはない。ラクーンシティのゾンビより破壊力は上だが、動きは鈍い。

　檻が見えてくる。1面にはこの檻が2箇所あるが、ここに収監されてしまうと奥まで行かなければ出してもらえない。要は入らなければ良いのだ。上段を行くと狼に出くわすが、こいつはこちらを補足すると高い軌道でジャンプして間合いを詰めてくる。密着してジャンプを誘い、その下をくぐり抜ける。

　2つ目の檻の上段から先に降りようとすると、難問にぶち当たることになる。降りようにも直下に狼がいる上に、上空にはボーナス袋、更にその先には大抵ゾンビの棺桶が待ち構えている。加えて檻の中からは火の玉が飛び、背後にも狼が控えている。ここを無傷で抜けるには、前方の狼が上段にジャンプして乗っかってきたところを小さく飛び越え、ゾンビとボーナス袋の間を2段ジャンプで抜ける。

　なお、ここは、鎧がはじけた時の無敵時間を利用するか、もしくはボーナス袋を取ってしまえば楽に抜けられる。しかし、この直後におそらく無敵時間が必要になるので、鎧は温存しておきたい。

　この難所を抜ければ、あとは狼と、塔からこぼれ落ちる頭骸骨に用心するだけでいい。しかし、最後の狼がやっかいな位置にいる。狭い柱の上に陣取ったまま動こうとしない。うまくジャンプの着地を調整すれば、狼の鼻っ面の先に着地できるがかなり難しい。無敵時間を利用し強引に抜けてしまうのが妥当だろう。

　この先は海辺のエリア。最初の柱に乗ったところで津波が押し寄せ、貝が出現する。アーサーの右足が丁度乗っかった位置から小さくジャンプすれば、ボーナス袋を取らずに下の足場に着地できる。貝は小ジャンプと大ジャンプを繰り返すので、大きく跳んだ時に下を抜けて行く。

2本目の柱に乗る前に、背後の貝の吐き出した弾を1つ避けておく。2つ目の柱に乗ると、再び津波が来て貝が顔を出すが、出現と同時に跳び越す。3つ目の柱に乗ったとたんに弾を吐かれるので、すぐにジャンプして避ける。

ちなみにここには乗っかることができる。まさに崖っぷち人生。

　さて、津波のエリアを越えると後半だ。ここでアーサーがパンツ一丁の姿をさらしているのであれば、1度死んで、リスタートして鎧を着けておくべきだ。ここから先に出現する肉玉はでかい図体をしており、しょっちゅう進路を塞いでくる。強行突破しなければならない箇所が出てくる可能性は高い。

　3つ目の火の車までは楽にかわせるが、4つ目、5つ目が少し工夫が必要となる。4つ目の直前から軽い2段ジャンプで跳び越し、火の車と肉玉の間に着地。そこから肉玉を跳び越えて、5つ目の火の車の手前に降りる。そこからジャンプの1段目で火の車をまたぎ、2段目で元の位置に戻る。こうすると火の車は走り出し、道が開ける。　あぁ、長い道程だった。あとはボスを残すのみ。

　チャレンジャーの1面のボスはこちらを列車から落とそうとするだけだが、この村のボスは執拗にこちらの命を狙ってくる。しかたがない、殺しあおうか。

　ボスを撃破するために武器を使ってしまったので、ノーナイフボーナスを貰うことはできなかったようだ。ボス自体の得点も0点。1面クリアの時点でスコアは0点。こんなに苦労したのに、なんて報われないゲームだ。

　まあ、なんというかアホな文章になってしまいましたが、2段ジャンプという優れたフューチャーがあるおかげで変な楽しみ方ができたというわけです。ラクーンシティのゾンビじゃ俺には役不足だぜ、という方は超魔界村に入植されてはいかがでしょうか？ラクーンシティよりも大規模なバイオハザードが起きています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　文責　アルゴスで戦死