神戸大学独立非公認団体
ゲーム研究会VSアンパンマン
現在、日本テレビ系で放送されている「それいけ!アンパンマン」。私が大学に行く気がないときによく家で見ている番組の一つだ。さて、この番組を見ていていつも思うのだが、どうしてバイキンマンはあんなに弱いのだろう? 「私がバイキンマンなら、アンパンマンを5秒で倒せるのになあ」と考える方も多いはずだ。そこで、ゲーム研究会幹事長の私・生きていたエアリスが「打倒アンパンマン」のシミュレートをしてみることにした。 ★第1分析・敵の戦力は? 敵の戦力は、いつものストーリーを追っている限り、だいたい以下のような感じだろう。 ◇本拠地 ◇前衛攻撃型 ・しょくぱんまん 一人 ・カレーパンマン 一人 ・メロンパンナちゃん 一人 ◇攻撃補助型 ・バタコさん 一人 ・チーズ 一匹 ◇兵器 以上より、敵は相当バランスの取れた、強力な布陣であることがうかがえる。 ★第2分析・こちらの戦力は? 同様に、こちらの戦力も分析してみる。なお。バイキンマンは私自身であるため、分析から除外させていただく。 ◇兵器 ・かびるんるん 多数 ◇攻撃補助型 こちらの戦力は以上だ。確かに、数的には敵に負けている。しかし、各放送を見ていて分かるとおり、これだけの戦力でもある程度敵とは応戦できるのだ。あとは、こちらが戦略的に戦いを進めていけば、きっと勝利をものにできる。というわけで、実戦に移ろう。 ★戦闘開始! 最初のターゲットは… 第1分析より、敵の中で強力なのは「しょくぱんまん」と「ジャムおじさん」である。しかし、ジャムおじさんはアンパンマンやメロンパンナちゃんと共にパン工場に待機していることが多く、いきなり攻撃を仕掛けるのはかなりの冒険である。一方、しょくぱんまんは、普段はパンの配達をしているため、単独行動の時間が長い。従って、まずはしょくぱんまん一人にターゲットを絞って攻撃するのが良いという結論にたどり着く。 しょくぱんまんに攻撃を仕掛ける際、絶対にドキンちゃんを連れて行ってはならない。要らぬ情がからんでしまうためだ。こちらはバイキンUFO、かびるんるんを連れて戦いに挑む。戦い方としては、バイキンマンがバイキンUFOの発射するビームでしょくぱんまんの動きを牽制しつつ、かびるんるんにとりつかせてしょくぱんまんをかびさせるのがよい。 しょくぱんまんを弱らせた後は、彼を海の底にでも投げ込んでおこう。しょくぱんまんの姿がドキンちゃんに見られるのを防ぐためだ。ドキンちゃんは、しょくぱんまんの姿が見えると彼に夢中になってしまうが、彼が出てこず、かつバイキンマンが優勢に戦いを進めている限りは忠実にバイキンマンに従ってくれる。ドキンちゃんは次回以降の戦いから加わってもらう。なお、しょくぱんまんが配達中のパンは、バイキンマンがしょくぱんまんに変装してきちんと届けておく。「パンが届かない」とパン工場に連絡が入った時点で、ジャムおじさんに我々の行動を読まれてしまう可能性が高いためだ。 ★戦いの法則:「回復役は先に倒す」 次に倒すべきはパン工場の人間たち。たとえアンパンマンを先に倒したところで、パン工場の人間が残っている限りはいくらでも再生してしまう。ドラクエシリーズにおいて、「さまよう鎧とホイミスライムが同時に出たら、まずはホイミスライムを先に倒す」のと同じ理屈である。 ただし、先ほども述べたとおり、パン工場にはアンパンマンとメロンパンナちゃんが待機していることが多い。しかし、パン工場そのものが襲われるケースがまれであったためか、ジャムおじさんは前線攻撃型の2人両方共を本拠地・パン工場からパトロールに行かせてしまうことがよくある。攻撃するならこの時がチャンスであろう。要するに、「戦いの年季が違う」ジャムおじさんのわずかな心のスキをつく作戦、というわけだ。 ここにはおおあしロボットに乗ったバイキンマンと、バイキンUFOに乗ったドキンちゃん、そしてかびるんるん多数で攻撃を仕掛ける。まずは工場のそばの森にじっと隠れて待機。アンパンマンたちが工場を離れたらさっそく攻撃。敵は「アンパンマン号」を擁するため、奇襲で一気にカタをつける。まずはおおあしロボットがパン工場を踏みつけ、あわてて外に出てきたバタコさんとチーズをバイキンUFOのミサイルで攻撃。彼女たちは普通の生き物であるため、ミサイルをまともに食らえばまず無事では済まない。 敵の戦力が大幅にダウンしたところで、今度はジャムおじさん搭乗のアンパンマン号と戦う。短期決戦に持ち込まないと、アンパンマンに戻ってこられる可能性があるため、さっさと倒したいところだ。向こうはアンパンマン号一機、こちらはおおあしロボットとバイキンUFOの計二機。こちらが単体でもそこそこ勝負になることを考えると、アンパンマン号の撃破は簡単だろう。なお、破壊が終わったら、かびるんるんにパン工場とアンパンマン号の残骸にあるパンの材料をすべてかびさせてもらおう。 ★戦いの年季 次はパトロールに出ているアンパンマンとメロンパンナちゃんを倒す。敵を逆上させないためにも、戦闘はパン工場跡地以外で行おう。敵は戦闘能力を持つ二人と、非常に苦しい戦いとなりそうだが、よく考えてほしい。アンパンマンの「アンパンチ」は、顔を取り替えた後の「元気100倍アンパンマン」でないと十分な威力を発揮しないのだ。むしろ力で押してこないメロンパンナちゃんの「メロメロパンチ」の方がやっかいである。 さて、メロンパンナちゃんには「実戦経験不足」という弱点がある。今回の戦いでは、この弱点を徹底的についていこう。実戦経験の足りないメロンパンナちゃんは、おそらく戦いの主導権をアンパンマンにゆだねるため、アンパンマンが戦えるうちはメロンパンナちゃんは「メロメロパンチ」を使う可能性が低い。というわけで、先にメロンパンナちゃんを倒すことにする。 メロンパンナちゃんは、例によってバイキンUFOが牽制しつつ、かびるんるんに倒させるという作戦をとる。アンパンマンの方は、おおあしロボットが何とか食い止めよう。メロンパンナちゃんがかびてしまったら、今度はおおあしロボットにアンパンマンの動きを止めさせよう。敵が「アンパンチ」を打つ体勢を作れれば理想的である。アンパンチは威力こそ高いが、攻撃態勢に入ってから実際にヒットするまで約1秒のスキがある。このスキに、バイキンUFOが水鉄砲を打つ。あとは煮るなり焼くなりお好きなように。 ★最後にロンリーなウルフを始末 さて、最後に残ったカレーパンマン。彼は基本的にパン工場に待機していないため、今回の一連の戦闘では戦うことができない。しかし、ジャムおじさん作成の彼が、この事態を知って黙っているはずがあるまい。彼との戦闘時には、「熱と辛いものに弱い」かびるんるんが使いづらいが、短気というカレーパンマンの弱点をつけばきっと倒せるはずだ。 彼は短気であるため、長期戦に持ち込むことができれば単調な動きしかしてこなくなるであろう。そこで、序盤はおおあしロボットとバイキンUFOの2機で時間を稼ぐ。ある程度戦闘が長引いて、カレーパンマンがいらだちだしてきたらバイキンUFOのミサイル乱発で相手を挑発する。これで相手の精神状態は相当乱れるであろうから、そのスキにおおあしロボットがカレーパンマンを羽交い締めにする。この時、おおあしロボットとカレーパンマンが向かい合うような形にしよう。ここで、かびるんるんを召喚し、カレーパンマンの背後から襲いかからせる。敵の「高熱カレー攻撃」も、羽交い締めにされている現状ではかびるんるんには当たらない。こうすればカレーパンマンはかびかびだ。 ★大勝利!! これで、バイキンマンたちは見事アンパンマンを倒し、「アンパンマンワールド」を「バイキンマンワールド」にすることができた。全国のバイキンマン諸君、この戦略を参考にしてアンパンマンを撃破することができれば、このページ執筆者として、私はこんなにうれしいことはない。【生きていたエアリス】 ※参考URL |