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あなたに会えて

「ときめきメモリアル2」のエンディングテーマ「あなたに会えて」。前作「ときめきメモリアル」の「二人の時」から一転、6分を超える壮大なバラードでときめきメモリアル2はハッピーエンドを迎えることになっている。エンディングにふさわしいこの楽曲、果たして音楽的にはどうなのか。エンディングにひたっている方に水を差すようで恐縮だが、ちょっとクールに分析してみよう。

 

◇Playing analysis for guitar

クランチのかかったエレキギターと、アコースティックギター(写真右)の2本がメインで使われている。

エレキギターは、弾いている部分が決して多くないが、要所要所で曲にアクセントをつける大事なパートだ。間奏やサビで主旋律の切れ目に入れるアルペジオでは、歌の邪魔をすることなく丁寧なプレイを心がける。また、大サビ前(CD Time: 1:36)ではスライドを使って効果音的な音を出している。もしキーボードがいなければAメロでのバッキングをこのギターが担当しよう。

また、3回目のサビでは軽くワウをかけてバッキングをしている。序盤は弾かず、3回目「のみ」にエレキギターを入れることにより、曲全体での起承転結が明確になっている。このように、エレキギターは「弾かない」ことによっても存在感をアピールできるのである。ギターを鳴らせまくっているパンクロックばかり聴いている人には、ぜひこのようなギタープレイも参考にしてほしい。

前奏とサビではアコギによる軽快なコードストロークがあるが、特に難しくない。楽しくやろう。12弦ギターがあるならこれを使っても良いだろう。

 

◇Playing analysis for bass

この曲の最重要パートだ。バスドラと合わせて曲のリズムを形成している。割と軽快なリズムだが、曲の雰囲気を損なっていないのは、指弾きによる暖かい音色と、歌メロの美しさによるのだろう。

Aメロ、サビは休符をうまく使ったフレーズ。ルートを弾いているだけなのでリズムキープを心がけよう。歌の切れ目では音を動かし曲にメリハリをつけている。同一弦で音を動かした方がフレーズに粘りが出てよい。

大サビでは16ビートでかなり細かく動いている上に、休符もうまくからめて独特の雰囲気を作っている。ロックベーシストにはなかなか難しいフレーズだ。ジャズ、フュージョンなどさまざまなジャンルの曲を練習して、こういったフレーズに対応できるようにしておこう。

間奏のリズムも特筆に値する。特にベースの音が目立つところ(CD Time: 3:35〜)は非常においしい。

◇Other topics

イントロのシンセオルガンをはじめ、重要なバッキングはほとんどがキーボードだ。キーボードがいないバンドはギターを駆使して再現すればいいだろうが、この曲に関しては曲の雰囲気が大きく変わるので気をつけよう。この曲はキーボードがいるバンドでこそ生きるバンドだろう。音色は、イントロで使うシンセオルガン、コードを弾くピアノ、テーマを弾くベルの3つで何とかなる。

文責【生きていたエアリス】