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当代女性声優御三家は?

(2002/1/5 更新)

ここで今、メインストリームの女性声優で3人挙げるとすれば誰なのか? を考えてみたいと思う。いきなりだが、一人はすぐに決められる。すなわち現在のトップCVは川澄綾子で決まりだろう。なんと言っても出演本数が多い。昨年は星界の戦旗のラフィール、シスタープリンセスの千影、エンジェリックレイヤーの、RAVEのエリー、天使のしっぽのカメのアユミ、そしてまほろまてぃっくのまほろと一体週に何本出てるんだという活躍ぶり。しかも多くが主役級なのである。特にまほろは彼女の声質によくあったキャラクターでより好感度がアップした。役柄に恵まれているとも言えるが、それも実力あってのことだろう。筆者にとって川澄綾子と言えば、To Heartの神岸あかりをまず思い出すのだが、キャラにあった声だが正直言ってうまいとは思えなかった。しかし星界の紋章のラフィールという全く異なるキャラも演じてみせてその幅の広さに驚かされた。その後もアウトロースターのメルフィナ、頭文字Dのなつき、NieA_7の茅ヶ崎まゆ子などそれぞれ個性的な役を演じ、気が付けばいつも目にしている声優の名前になっていった。今年も活躍が続くであろう。とりあえずまほろの鼻歌をもっと歌って欲しい。

さて二人目だが、ここから絞るのが難しい。いろいろな人の名前が挙がってくるからだ。例えば、田中理恵。鋼鉄天使くるみのサキでブレイクしたが、その経験を生かして(?)花右京メイド隊のマリエルを好演。ぐっとポイントを上げたが、破壊魔定光の神代やよいで大コケ。いや彼女の失策ではなく作品自体があまりにつまらなかった所為なのだが、これでインパクトが薄くなってしまった。が、先のクールにおいて天使のしっぽのキンギョのランで復活。メイド声優の面目躍如と言ったところか。しかしながらメイドネタオンリーでは御三家とまでは言えまい。では田村ゆかりはどうか。なんと言ってもこのページの「カズくん」の元ネタになっているスクライドのかなみ役である。筆者にとってもかなり好みの声質である。それは i-wish you are here- のアイ役でも確認できた。しかしながら他に主だった役がなく、まさにこれからの人であり御三家と呼ぶには早いだろう。ということで可愛い声系として御三家に堀江由衣を推しておきたい。やっぱり堀江由衣といえばマルチの印象が強く、可愛い感じというイメージは持っていた。が、それだけ。それ以上のインパクトはなかったが、ラブひなの成瀬川なる、シスタープリンセスの咲耶とちょっと背伸びした感じのキャラを好演してインパクトを与えたところでフルーツバスケットの本田透。これが彼女の声質にあった素直な感じのキャラで好感度が急上昇である。もっともフルバ自体が筆者の好みから外れていたのでその後番組は見なくなってしまった。だが、筆者的には彼女の2nd Albumにて大ブレーク。ここで声優の評価に歌を持ってくるのはやや公平さに欠ける気もするが、声よし・歌よし・ルックスよしと三拍子揃った声優はやはり評価も高くなるだろう。唯一の難点は、それがここまでほめておきながらトップにしなかった理由だが、なんとなく「作り過ぎている」ような感じが強いため。その辺りはちょっと微妙なところなのである。

三人目には実力派声優を挙げておきたい。桑島法子は機動戦艦ナデシコのミスマル・ユリカ、鋼鉄天使くるみの仲人、NOIRの夕叢霧香と言われなければとても同一人物とは思えないほど、硬軟・男女切り替えられる実力派の一人である。しかしながら桑島法子本人の性格なのか、いまいち地味な印象がぬぐえない。神風怪盗ジャンヌのジャンヌ、Z.O.Eのドロレスなど目立つ役もやっているのだが。御三家としてはもうちょっと前面に押し出してくるイメージも必要ということで、実力派からは川上とも子を挙げておきたい。川上とも子もいつの間にかよく見る名前になっていたが、もっともイメージが強いのが少女革命ウテナの天上ウテナだろう。作品自体がエキセントリックであり、男装の麗人を熱演していたのでボーイッシュな声の人という印象が強かった。だがCCさくらの利佳などでおやおや?と思い始めていたところでちっちゃな雪使いシュガーのシュガーである。可憐とは言えないかもしれないが可愛いキャラもできるのである。そういえばウテナの幼い頃も演じていたような気がする。もっともヒカルの碁の進藤ヒカルのようにこの人の得意なフィールドはボーイッシュなところにあるのだと思うが、多くの引き出しを持っていることは間違いない。実力派である。

以上、カズくんが選んだ当代女性声優御三家は川澄綾子・堀江由衣・川上とも子と相成りました。お三方のさらなる活躍を祈りますが、移り変わりの激しいこの業界、さらに魅力ある声優の登場にも期待したいと思います。