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◆108の冥闘士

漫画「聖闘士星矢」のハーデス編では、総勢108人の冥闘士(スペクター)が存在します。
彼らはハーデス編で全滅してしまいますが、本当に108人もいたのでしょうか?

それでは、作品を追ってみましょう。

 

まずは十二宮編。

復活したデスマスク&アフロを、ムウがあっさり撃破。
しかし、シオンにより金縛りに。サガ、カミュ、シュラは白羊宮を抜けます。
その後、老師が来て金縛りを解き、ムウはサガ達を追って金牛宮へ。

金牛宮。アルデバラン様は死んだまま、立ち往生。
そのアルデバラン様の体を切り裂き、登場したのが、最初の冥闘士、地暗星ディープのニオベ
ムウにちょっかいを出すも、アルデバラン様のグレートホーンですでに五体はバラバラ。あえなく死亡。

 <ここまでの冥闘士の死亡数、計1名

その後、兄弟ゲンカとか、シャカの一撃とかいろいろあって、舞台は巨蟹宮。
辿り着いたムウは地妖星パピヨンのミューとの一騎打ち。
結果はムウのスターライトエクスティンクションで、パピヨンが死亡。

 <ここまでの死亡数、計2名

舞台は変わって、獅子宮。
向かってきた冥闘士にアイオリアがライトニングプラズマを放ち、あっさり5人死亡。
地伏星ワームのライミがアイオリアの動きを封じ、残りの冥闘士は処女宮へ。
ライミはアイオリアに地中から引きずり出され、ライトニングプラズマで死亡。

また、巨蟹宮から獅子宮への道で、ムウがキューブ、ミルズ、オクスの3人の冥闘士の死体を発見。
サガ、カミュ、シュラがそれぞれを倒し、冥衣をはぎとった事が後に判明。

 <ここまでの死亡数、計11名

処女宮ではシャカが冥闘士を待ち受ける。
ここでシャカの数珠が登場。

シャカ 「見ろ、すでに百八つの珠のうち十一個までが色が変わっている。
      これは十二宮に入り込んだ冥闘士の死んだ数だ。」

ここまでの数はちゃんと合ってます。

その後、シャカの天魔降伏で地暴星サイクロプスの冥闘士を含む6人の冥闘士があっさり死亡。
ここで聖域に乗り込んできた冥闘士が全滅。

 <ここまでの死亡数、計17名

その後、「ドカーン」「ドカーン」「ザクッ」ってな感じで、星矢たちがハーデス城へ。

カミュを足蹴にした地奇星フログのゼーロスは氷河のオーロラエクスキューションで昇天。

 <ここまでの死亡数、計18名

舞台は冥界へ。
三途の川の渡し守、天間星アーケロンのカロンが登場。
星矢に敗れるも、ここではまだ死んではいない。

第一獄、冥界の法廷では天英星バルロンのルネが登場。
が、カノンの幻覚により錯乱。その後、指一本で粉々に。

 <ここまでの死亡数、計19名

カノンと冥界三巨頭の一人天猛星ワイバーンのラダマンティスが激突するも、
途中で邪魔が入り、ラダマンティスはコキュートスへ。
代わりに残った6人の冥闘士は、カノンのギャラクシアンエクスプロージョンであっさり死亡。

 <ここまでの死亡数、計25名

第二獄にて天獣星スフィンクスのファラオが登場。
白銀聖闘士、琴座のオルフェのストリンガーノクターンで死亡。

 <ここまでの死亡数、計26名

星矢達と別行動の、カノン、紫龍、氷河の3名。

第三獄で紫龍が盧山昇龍覇で天角星ゴーレムのロックを、氷河が天敗星トロルの冥闘士を難なく撃破。

第四獄では天罪星リュカオンのフレギアスが登場。
紫龍、氷河を一撃で仕留めるも、カノンのギャラクシアンエクスプロージョンで死亡。
また、先ほど出たアーケロンのカロンは、紫龍もしくは氷河が三途の川を渡る際に倒した模様。

 <ここまでの死亡数、計30名

第五獄、天醜星デッドリービートルの冥闘士はカノンが難なく撃破。

 <ここまでの死亡数、計31名

その後、一輝と冥界三巨頭の一人天雄星ガルーダのアイアコスが対決。
激闘の末、一輝の鳳翼天翔で死亡。

 <ここまでの死亡数、計32名

第八獄コキュートス、星矢と天哭星ハーピーのバレンタインが激突。
星矢の蹴りが決まり、あえなく死亡。

 <ここまでの死亡数、計33名

また、女神の小宇宙により、ムウ、アイオリア、ミロが復活。
近くにいた4人の冥闘士が死亡。

 <ここまでの死亡数、計37名

嘆きの壁に穴を開けるために黄金聖衣が終結。
カノンは纏っていた双子座の黄金聖衣を飛ばし、ラダマンティスを羽交い絞めにし、
ギャラクシアンエクスプロージョンを発動。ラダマンティスを道連れに、空中に散る。

 <ここまでの死亡数、計38名

黄金聖闘士の力により嘆きの壁に穴が開く。
エリシオンへの道である超次元では神の加護を受けていない者は跡形もなく消し飛ぶ空間。
氷河を追って超次元に侵入した冥界三巨頭の一人天貴星グリフォンのミーノスは消滅。

 <ここまでの死亡数、計39名

嘆きの壁の入り口で、紫龍は、天捷星バジリスクのシルフィード、天牢星ミノタウロスのゴードン、
天魔星アルラウネのクイーン
と対峙。
紫龍の盧山百龍覇により、ゴードン、クイーンが死亡。
かろうじて生き残ったシルフィードも紫龍たちを追い、超次元に進入し、消滅。

 <ここまでの死亡数、計42名

超次元の入り口、一輝が、後を追ってきた6人の冥闘士を鳳翼天翔で粉砕。

一輝 「シャカの数珠の色が皆変わった・・・これで百八の冥闘士全てが滅んだという事か・・・」

さて、ここまで死亡が確認された冥闘士の人数は?

 <ここまでの死亡数、計48名

 

全然数が足りねぇ!


残り60名もの冥闘士は一体どこで死んだのだろうか・・・。

カロンによると冥闘士はそれぞれの獄を守っているそうだ。
もちろん集団で別行動している冥闘士もいるのではあるが。
冥界は地獄絵図で見る限り、入り口からジュデッカまでは一本道である。
つまり、ジュデッカに行くためには、必ず獄を守護している冥闘士には全員遭遇する事になる。

地獄絵図を見る限り作中で戦闘シーンが描かれていない場所がいくつもある。

第六獄 一〜三の谷、血の大瀑布、第七獄 一〜十の壕、第八獄 一〜三圏がこれにあたる。
また第六獄の手前にある、巨大迷路のような個所も、作中には登場していない。

これら18ヶ所で残り60名の冥闘士が倒されているのであろう。
果たして誰が、彼らを倒したのであろうか?

そういえば一人の男を忘れていた・・・。

天秤座の童虎!

青銅聖闘士たちと冥界に降りたのはいいが、ジュデッカに辿り着くまで、1度も姿を見せなかった童虎。
おそらく、彼が冥界のどこかで冥闘士と戦っていたに違いない。

童虎は冥界への穴に入る前は、ズボンには一切汚れが見受けられない。
しかしジュデッカに現れた際には、明らかに汚れている。
やはり途中で戦闘があったと考えた方が自然だろう。

(ちなみにシオンと戦っていた時とこの時では童虎のスボンの色が違う。
つまりシオン戦の後、ハーデス城に行くまでに童虎は着替えをしていたのだ!
意外とファッションを気にする男である。)


では、童虎以外の聖闘士が残りの冥闘士を倒した可能性はあるのだろうか?

冥界に入ったアテナ軍の聖闘士のうち、瞬はオルフェと共にジュデッカに行った後は戦闘はしていない。

また、アテナとシャカはエリシオンを目指す途中でハーデスの小宇宙に気づき、ジュデッカに現れる。
これは、直接ジュデッカのハーデスの間に現れたと考えた方が自然であろう。
つまり途中で冥闘士と遭遇してはいないと思われる。

また、一輝はアテナの聖闘士の内、最後に冥界にやってくる。
カノンと遭遇するまでの道のりは、すでに星矢やカノン達が通っており、途中で冥闘士に遭遇したとは考えにくい。
またアイアコス戦の後は、直接ジュデッカに飛ばされ、ハーデスに敗れた後、コキュートスに落とされる。
その後、パンドラの手により救い出され、再びジュデッカへ。
この道のりではパンドラと共に行動しているため、冥闘士と戦闘をしたとは考えにくい。
つまり一輝もアイアコスと最後の6人以外の冥闘士とは戦っていないと思われる。

紫龍と氷河は道なりにジュデッカへ向かったが、2人がジュデッカに辿り着いたのは、童虎がジュデッカについた後。
つまり、2人は童虎が通った道を、後から通った事になる。
これではたとえ冥闘士がいても、すでに童虎によって倒されている可能性が高い。
また、2人の聖衣はフレギアスと戦った後と、ジュデッカに辿り着いた時では損傷具合に変化はない。
この事からも、紫龍と氷河が通った道には冥闘士はおらず、戦闘はなかったと考えられる。
仮に運良く童虎と遭遇しなかった冥闘士がいて、紫龍と氷河と遭遇し対戦したとしても、
青銅聖闘士にあっさりと負ける雑魚冥闘士だったと思われる。

残った星矢の場合は、コキュートスでバレンタインを倒した後、
ジュデッカに向かう途中で冥闘士と遭遇した可能性も考えられる。
しかし星矢もバレンタインと戦った後と、ジュデッカに辿り着いた時では、聖衣の損傷具合に変化は見られない。
それ故、星矢も冥闘士とは戦っていない、もしくは雑魚とのみの対戦だったと考えられる。

つまり、童虎以外の聖闘士は、漫画に描かれていない場面以外では冥闘士と戦っていない、
もしくは戦っていたとしても、青銅聖闘士にダメージひとつ与えられない程の雑魚だったと考えていいだろう。

つまり残った強そうな冥闘士と戦っていたのは童虎。
見えないところで、こんな活躍を・・・。

 

童虎の陰の努力がわかったところで、ひとつ気になる事がある。

ムウがシャカに数珠を返す際、色の変わっていない数珠は、絵を見る限り最低でも12個
ところが、この時点で生きているのが確実なのは、ラダマンティス、ミーノス、シルフィード、ゴードン、クイーン、
そして、最後に一輝にやられた6人。合計は11人だ。
つまり、この時点で少なくとも、もう一人冥闘士が生きていた事になる!

この時点では童虎はすでにジュデッカに辿り着いているため、
この残りの冥闘士は、その後ジュデッカに向かっていた紫龍・氷河と遭遇し、敗北したのだろう。
もう冥闘士がほとんど残っていなかったのに、単独行動をしていたこの冥闘士は何者なんだろう・・・。

 

と言う事で、劇中に現れなかった残りの冥闘士のほとんどは、
童虎が倒した、と断言していいのではないのだろうか。

 

以上を踏まえた上で、聖闘士が108の冥闘士を倒した数を表にし、
童虎と他の聖闘士を比較してみよう。

1位

童虎

59人

2位

カノン

10人

3位

アイオリア

7.3人

4位

一輝

7人

5位

シャカ

6人

6位

紫龍

4人

7位

氷河

3人

8位

ムウ

2.3人

9位

ミロ

1.3人

10位

星矢

1人

10位

オルフェ

1人

10位

サガ

1人

10位

シュラ

1人

10位

カミュ

1人

10位

アルデバラン

1人

 

 

 

 

自滅

2人

※ ムウ・アイオリア・ミロは一度に冥闘士を4人倒しており、止めを刺したキャラが特定できないため、
 等分し、この3名に1.3人を倒した人数に加えた。
※ カロンと、ムウがシャカに数珠を返した際に生きていた冥闘士の2人は、
 紫龍と氷河のどちらかが倒したと考えられるが、特定できないため、等分して各1人を倒した人数に加えた。
※星矢・紫龍・氷河はジュデッカへ向かう間に、冥闘士と対戦している可能性が少なからずある。
 その場合は、童虎が倒した人数が、星矢・紫龍・氷河が倒した分だけ減少する。

 

童虎大活躍!

なんと他の聖闘士が冥闘士を倒した数を合わせても、童虎一人にかないません。

そうです、ハーデス編の陰のMVPは 童虎だったのです!

単純計算で、なんとカノンの約6倍もの活躍!

前回の聖戦に引き続き、獅子奮迅の奮闘振り。老師、お見事です!

 

本当は、冥闘士が108人いたかどうかを調べるだけだったのに、意外な事がわかってしまいました(笑)。

 

逃げる。