第1話 聖域の入り口
兄 「・・・一体妹達はこんな街外れに呼び出してどういうつもりなんだ・・・?」
山田 「オーッス!お前こんな所で何してんだよー!」
兄 「や、山田!お前こそ、なんでこんな所に!?」
山田 「いやなに、お前がフラフラ歩いてるから、ついていったら面白いかな〜ってな。」
※注意:管理人がアニメ版シスプリを3話しか観てないので、山田の設定は適当です。
石田 「しかし何で私までここに・・・。」
兄 「いや、ツッコミ役が不足すると思ったんでね。」
石田 「そんな理由で・・・。」
兄 「しかし、妹達は遅いな。もう約束の12時だ。」
石田 「・・・ん?誰かがこっちにきますよ。」
山田 「何だ?あのフードをかぶった怪しい奴は!?」
?? 「あんちゃ・・・じゃなかった。お兄さんですね。ようこそこんな街外れに。」
兄 「誰だ、お前は?・・・いや、それより妹達はどうしたんだ!?」
?? 「フフフ・・・妹達なら自宅にいますよ。」
兄 「自宅?どういう事だ!?」
?? 「では、今からゲームのルールを説明いたしましょう。
突然だがお兄さん、あなたの家に鍵を掛けさせてもらった。」
石田 「鍵?普通は出かける時は鍵をかけるんじゃないのか?」
?? 「ただの鍵じゃない。
鈴凛ちゃんが作ったもので12個のキーを差し込まないと絶対に開かないようになっているんだ。」
石田 「という事は・・・まさか!?」
?? 「そう、その鍵を開けるキーはそれぞれ12人の妹が持っている。
お兄さん、今からあなたは妹達の家を回り、妹達からキーを集めなければ自宅に入れないという事だ。」
兄 「な、なんだって!?」
?? 「そして、今から12時間後。深夜0時に自宅に辿り着けなければ、
お兄さん、あなたはその時一緒にいた妹と非血縁エンドを迎えなくてはならないのだ。」
兄 「ひ・・・非血縁エンドだと!?」
石田 「なっ!・・・非血縁エンドと言えば、あの妹とは実は血が繋がっていなかったというエンディングの事か!?」
山田 「でも、非血縁でもエンディングを迎えられるだけいいんじゃねーか?」
兄 「いや・・・俺は非血縁エンドなど認めん!血の通った兄妹愛でしか認めんのだ!!」
石田 「な・・・なんというこだわりだ!!」
兄 「こうしちゃおれん、今すぐ妹達の家に行くぞ!」
?? 「ちょっと待って下さい。」
兄 「うるさい!そこをどくんだ!」
?? 「お兄さん・・・いや、あんちゃんは妹達のところへはいけないんだよ。」
兄 「なっ!・・・まさかお前は!!」
?? 「そう、あんちゃんはここでしばらく眠ってもらうよ。
この矢座(サジッタ)の眞深の手でね!!」
山田 「お・・・お前は・・・眞深!?」
眞深 「くらえっ!!」
オ リ キ ャ ラ フ ァ ン ト ム ア ロ ー !!
山田 「うわっ・・・これはなんだ!?」
石田 「幻覚か!?」
兄 「くそっ!しかたがない!!」
お に い た ま 流 星 拳 !!
眞深 「うわぁああああっ!!」
ドサッ!!
兄 「なんだ・・・威勢のよかった割にはあっけなかったな・・・。」
眞深 「ううっ・・・やはりアニメオリジナルキャラが、あんちゃんを萌えさせる事はできなかったか・・・。」
山田 「アニメ第2段ではなかった事にされてたしな・・・。」
ガクッ
兄 「お、おい!眞深?大丈夫か!?」
石田 「大丈夫、ちょっと気絶しただけです。たぶん12時間後には都合よく目を覚ましますよ。」
兄 「ならいんんだが・・・。」
山田 「おい、そんなことよりタイムリミットまで12時間しかないんだぞ。急いだ方がよくない?」
兄 「そうだな、よし急いで妹達の家に行くぞ!!」
―――こうして兄妹の過酷な闘いが始まったのである。