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◆アルデバラン様の勇姿 ポセイドン編

自らの命を犠牲に、女神と青銅聖闘士を守り通したアルデバラン様。
闘え、青銅聖闘士!アルデバラン様の遺志を受け継ぎ、ポセイドンを倒せ!

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

さて、アルデバラン様は戦いの中で倒れてしまいましたが、
青銅聖闘士たちが必ずやポセイドンの野望を打ち倒してくれる事でしょう。

それでは、その一部始終を見てみましょう。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

先ほどと同じ、単行本14巻。
場面はポセイドン側の本拠地・海底神殿です。

ポセイドンが鱗衣をまとい、海闘士が決起集会を開いています。

ポセイドン 「ポセイドンの支配する聖なる世が訪れる」
テティス 「決して楽観なさってはいけません。アテナには伝説の聖闘士がついているのです・・・」

そんな会話の中、登場したのがあの男、海魔女のソレント。

ソレント 「ほら、テティスよ。これで君の危惧もなくなるだろう。」

ガラーン!

テティス 「こ・・・これは、黄金聖衣の牡牛座のマスク!!

なんと、ソレント、アルデバラン様を倒した後、マスクをかっぱらって帰ってきました。
卑怯者の上、盗っ人です!なんてやつでしょう。

ソレント 「聖闘士など恐れるに足らん」

ムカー!殴り飛ばしてやりたいですね。

ソレント 「だが・・・」
テティス 「だが・・・?どうしたのですかセイレーン様!?」
雑兵 「なに?だ・・・誰だあいつは・・・!?」
テティス アテナ!!バカな、アテナがたった一人で、このポセイドン神殿まで乗り込んでくるとは!?」

ええ!?

ソレント 「アルデバランを倒したあと駆けつけてきた彼女に、
      ポセイドン様のもとまで連れて行くよう言われた時なぜか拒めなかった・・・」

な、なんとアテナ、自らの意思でポセイドンの所へやってきてしまいました。

ちょっと待ってください。
アルデバラン様はアテナを守護するために日本にやってきたのです。

そして、命を落としてまで、アテナをセイレーンの手から守りました。
なのに、自分からセイレーンにくっついて、敵陣に乗り込むとは・・・
なに考えてるんですか、この小娘!?

その後、アテナは地上の水害を食い止めるため、自ら雨水を浴びると言い、
ポセイドン神殿の中心である、メイン・ブレドウィナに入ります。

が、しかし。

ガシャーン!!

なんと、アテナ、メイン・ブレドウィナの中に監禁されてしまいました。
さらに四方から水が流れてきます。

ポセイドン 「その水は地上に降り注ぐはずの雨水。それにより、その部屋はやがて満ちるだろう。
        それまでにあなたの誇る聖闘士たちが救いにこなければ、
        あなたはまさしく、このメイン・ブレドウィナの礎となるのだ!」

・・・つまり聖闘士が助けにこないと、アテナは死んじまうって事ですか!?

えーと、ちょっといいですか。アテナ、あんた何しに来たの?

単身でポセイドン神殿に乗り込んだ挙句、自ら監禁され、数時間で水死の危機・・・
無鉄砲にも程があります!

すいません。誰かアルデバラン様が命を落とした意味を教えてください。

こんな、一人で突っ走って周りに迷惑をかける小娘のために死んだのかと思うと・・・はあ。

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その後、舞台は五老峰へ。

人魚のテティスが老師に宣戦布告に現れ、アテナの命を救いたければ黄金聖闘士を呼べという話に。
そこに割って現れたのが、星矢たち青銅聖闘士!

おお、回復したのですね。
アルデバラン様が命を落としてまで守った戦士たち。是非とも代わりにアテナを救ってもらいましょう。

老師 「紫龍・・・みんな・・・まだ絶対安静と聞いていたが・・・」
星矢 「そ・・・それが沙織さんの小宇宙が突然大きくはじけて消えたのを感じたのです。

えーと、おい、コラ。だったらなぜ、目と鼻の先で戦っていた、
アルデバラン様が小宇宙どころか、その身がはじけて消えたのを感じなかったんですか?

紫龍 「それに聞けば、アルデバランも俺たちの体を守って海闘士の一人にやられたと聞きました。」

そうだよ、あんたらを守るためにやられたんだよ。
それなのに「アルデバラン」って呼び捨てです。
これで、紫龍もアルデバラン様をなめていることが判明しました。

そこへ貴鬼が4人の青銅聖衣を持って現れます。

ちなみに貴鬼はここでムウの事を「ムウ様」と言っています。
青銅たちの目上に対する尊敬の心は、貴鬼以下という事が判明しました。
氷河なんか師匠を「カミュ」って呼び捨てだもんなぁ。

そんなこんなで星矢たちは、青銅聖衣を早速装着。

紫龍 「以前にも増したこの輝き、まるで自分の体の一部のような装着感・・・」
氷河 「しかも、この新生聖衣にまるで青銅聖衣を越えた何かを感じるのは・・・」
貴鬼 「そりゃそうだよ、なんてったって、黄金の血によって復活したんだから」
星矢 「・・・それでは、オレたちの聖衣に血を分け与えてくれたのは・・・黄金聖闘士!!

そうです。十二宮の戦いでアテナのために傷ついた青銅たちのために、
黄金聖闘士が自ら血を提供し、聖衣を甦らせたのです。

ところが、血を提供したのは、

ペガサス ← アイオリア
ドラゴン ← 老師
キグナス ← ミロ
アンドロメダ ← シャカ

・・・アルデバラン様は参加していません!

なぜでしょう、失礼ながら一番血が多そうなのは、どう見てもアルデバラン様なのですが。
老師なんかむしろ輸血が必要かと思いますが。

そして、ムウが聖衣を修復。・・・って事は、アルデバラン様、聖衣の修復には何も関わっていません。

もしかして、アルデバラン様がアテナの守護に選ばれたのは、これが原因ですか?
「お前、何もやってないから、日本行けよ!」って感じですか?

・・・いや、そんな事はありません、アルデバラン様はアテナの守護に相応しいと選ばれ、
日本にやってきたのです。そう信じましょう。

 

・・・ちなみにアニメだと、シャカがフェニックスの聖衣に血を提供して、
アルデバラン様が、アンドロメダの聖衣に血を提供するんですけどね。
ちょっと記憶が曖昧だけど。

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ちなみに、この巻の背表紙はアルデバラン様です。

これを見るとアルデバラン様の肌は、白人系。毛の色は金髪だということが分かります。

皆さん、カラーでアルデバラン様を描くときの参考にして下さい。

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巻が変わって15巻。
星矢と海馬のバイアンの対戦のシーンです。

バイアン 「ペガサスの聖衣が黄金色に輝いている!?」
星矢 「当然だ、なぜならこれは黄金の血によって甦ったのだからな」
バイアン 「な・・・なんだと、黄金の血・・・?」
星矢 「黄金聖闘士たちの血によって復活した俺たちの聖衣は、
    限りなく黄金聖衣に近い青銅聖衣となったんだ!!」

はい、ここで血を提供した黄金聖闘士たちと、聖衣を修復したムウの姿が映し出されます。
ちゃっかり、アルデバラン様も映ってますが。

にしても、いつもアルデバラン様だけマスクを被っているのは何故でしょう?
他の奴ら、頭部を守ろうという意識は無いんでしょうか?

そういえば、十二宮の闘いで、最後までマスクを被っていたのはアルデバラン様とシャカだけでしたね。
他の奴ら危機意識が薄すぎます。

 

この後で、アンドロメダの聖衣も黄金に輝くシーンがあります。
この時、シャカが血を流しているシーンが映りますが、アニメ版ではどうなんでしょう?
アルデバラン様が、ちゃんと出てるんでしょうかね?

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はい、実はジャンプコミックスではここまでしか持っていないので、
ここからは文庫版に移ります。

文庫版9巻。場面は変わって聖域。ムウとアイオリアの会話シーンからです。

アイオリア 「老師は、俺たち黄金聖闘士を、この聖域に全員集合させて動くなとはどういうことだ!?
        老師は女神と星矢たちを見殺しにするつもりなのか!?」
ムウ 「おそらくそうかもしれません・・・この闘いが始まった時から、星矢たちには
    死んでもらうつもりだったのかもしれません・・・」

何だと!?

そういうことは早く言えよ!
死んでもらうつもりだったなら、何のためにアルデバラン様を日本に行かせたんだ!?

あれ?これってもしかして、無駄死にですか?

ミロ 「バカな!?最初から星矢たちに死んでもらうつもりだったとは、どういうことだ!?」

そうです、そうです。一体どういうことなんだ!?・・・・・・って、ええっ!?

アイオリア 「ミロ・・・アルデバラン・・・・・・」

ちょっと待ってください、何でミロの後ろに
死んだはずのアルデバラン様がいるんですか!?

しかし、アルデバラン様の存在には触れずに、ストーリーはそのまま再び海底神殿へ。

オイ、ちょっと待て!説明しろ!コラ!!

こりゃもう、「シャカに比べてアルデバラン様デカ過ぎねぇか?」なんてツッコんでる場合じゃありません。
こりゃ一体どういうことなんだ!?

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場面は進んで、南大西洋の柱。
ボロボロになった瞬が柱の前に辿り着きましたが、守護人がいません。
すると背後から笛の音が。アイツです!

ソレント 「私の名は海魔女のソレント」

出ました、盗っ人海闘士・ソレント!

行け、瞬!アルデバラン様の仇を取ってくれ!

瞬 「そ・・・それでは日本でアルデバランを倒した海闘士というのはあなたか・・・?」
ソレント 「フッ、残念ながらアテナの出現で止めまではさせなかったが・・・」

!?

どういう事ですか?じゃあ、アルデバラン様は生きてるって事ですか!?
なんなんですか、アテナが出現したって!?
アルデバラン様が死んだ時には、アテナなんていませんでしたよ!?

オイ、ホント、どうなってんだよ、これ!?

 

てか、どさくさにまぎれて、瞬が「アルデバランを倒した・・・」と、呼び捨てじゃねーか!!

星矢・紫龍に続き、瞬までとは!!

誰か青銅たちを教育しなおしてください!!


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死んだはずのアルデバラン様が生きている。

この謎が明かされるのは、文庫版10巻の序盤です。

場面はソレントが瞬に対し笛を使った卑怯な攻撃をしている時、アテナの歌声を聞き攻撃を止める所から。

ソレント 「アテナの小宇宙から恐れを感じるとは・・・そうだ、これはあの時感じた恐れと同じものだ・・・」

場面は変わって回想シーンに。
アルデバラン様がソレントのデッドエンドクライマックスを受け、命を落とすシーンです。

以前と同じように、黄金聖衣が吹き飛び、牡牛の形をなしますが・・・・・・・・・なにい!?

ソレント 「アルデバラン!

な、なんと!

聖衣を脱いだアルデバラン様が、
牡牛座の黄金聖衣の後ろに立っているではないですか!

どういう事ですか、これは!?技を喰らう直前に聖衣を脱ぎ、盾にしたって事ですか!?
そんなシーンありませんでしたよ!?

「セイレーン、星矢たちの命までは断じて取らせんぞ!」

ソレント 「フッ、どうあっても止めをさされたいか」

こんなセリフなかったぞ、オイ!

「大いなる矛盾」という言葉が頭をかけめぐる中、そこへ現れたのが。

アテナ 「待ちなさい!」

ソレント 「うっ!」

「女神!!」

なんと、アテナが出てきました!
突然の事に、アルデバラン様も「女神様」ではなく「女神」と呼んでしまいました。
それより、もっと早く出てこいよ!てゆーか、なんかカッコいい服に着替えてますよ、アテナ。
もしかして、着替えに時間がかかって遅れたんですか!?

アテナ 「セイレーンとやら、私をポセイドンの下まで案内しなさい!
     私が直接ポセイドンと話をします!」
セイレーン 「う・・・うう・・・」

ここで場面は海底神殿に戻ります。

えーと、つまりアルデバラン様は死んではおらず、
アテナが闘いの途中に現れて、止めは刺されなかったというわけですね。

あ〜よかった。アルデバラン様は生きていました。
バンザーイ!

 

 

 

・・・って、コラ!車田!!

 

アルデバラン様は自らを犠牲にして、アテナと青銅聖闘士を守り、
俺はその姿に本当に感動したんですよ!

これじゃ、その感動が台無しじゃないですか!

何だ、この後から取ってつけたのが見え見えなストーリーは!

俺の感動を返せ!!

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・・・とまあ、アルデバラン様が生きていたという喜びより、あきれたという気持ちの方が強かったですね。
間違いなく、聖闘士星矢のストーリーで一番納得がいかないのがここです。

せっかく、あそこでアルデバラン様が己の正義を貫き、華麗に散って行ったのですから、
そのままにして欲しかったですねぇ。つーか、何のために復活させたんですか?

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これでポセイドン編のアルデバラン様の見せ場は、終わりなのですが、その他にも少しだけ出番が。

まずは聖域で再びアイオリアとムウが口論をする場面。
二人を仲裁するミロの後ろで、読者に申し訳なさそうにたたずんでいます。

ちなみに、いつもしっかり被っているはずのマスクは被っていません。
ソレントがかっぱらって行ったからです。

その時、聖域を動けない黄金聖闘士たちの代わりに、人馬宮から射手座の聖衣が海底神殿に飛んでいきます。

そのときのアルデバラン様のセリフは。

「なにい」

です。こればっか(笑)。

 

ちなみに宝瓶宮から水瓶座の聖衣が飛ぶときにも、1コマだけ映ります。
これでポセイドン編の出番は全て終了です。

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その後、アルデバラン様が命懸けで守った青銅聖闘士たちが、ポセイドンの野望を打ち破りました。

つまり、アルデバラン様がいなければ、青銅聖闘士達は死に、ポセイドンは倒せなかったと言うわけです。

十二宮の戦いに続き、今回も陰のMVPはアルデバラン様という事ですね。

皆さんもよく覚えておきましょう。

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ところで、アルデバラン様を倒した、憎き海魔女のソレントですが、
アルデバラン様が必死で守り通した、青銅聖闘士・アンドロメダの瞬が
ネビュラストリームでソレントの動きを封じ、
「本当は誰一人傷つけたくはないんだぁ―!!」とか叫びながら、ネビュラストームで倒しましたとさ。
まあ、死んで無いけどね。

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