― 仮面ライダー龍騎・最終回 ―
「先生・・・またウマイモン買って帰ります・・・」
と言う訳で、そろそろ書かないといけないと思って書いてます、
「仮面ライダー龍騎」のコーナー。
13人もの仮面ライダーが登場し、なおかつライダー同士が戦いを繰り広げるというかつて無い設定で、
放送当初から話題を呼んだこの作品も、ついに最終回です。
これでネタバレを気にせず、いろんな龍騎サイトに行けますね。
ラスト1ヶ月は、怖くて行けませんでしたよ。
静岡って都道府県人口10位のクセに、あんま恵まれてないね(笑)。
とりあえず、最終回の前に、前回のインペラーの死以降の感想を書いていきましょう。
最後まで何を考えているのかよく分からなかった、仮面ライダータイガこと東條悟ですが、
最期の回では、ライダーを集めておいて自分は戦わず、
車にガソリンをぶっ掛けるという、終始卑劣な行動に徹しましたね(笑)。
そして、最後は通りすがりの親子をかばって、トラックにはねられ死亡。
英雄になりたいという夢半ばにして命を落としました・・・。
しかし新聞には「親子を救った英雄」の文字・・・。
・・・ちくしょう、あれだけみっともない事やってきたのに、死に際はカッコいいじゃねーか!(笑)
シザースやガイよりいい死に方でしたね。
てっきり浅倉に蹴られて死ぬと思ってましたので、意外な結末でした。
にしても、なんでこういう場面ってかならずトラックなんでしょうか?
優衣が轢かれそうになった時もそうだったし〜。
トラックのブレーキってそんなに効きが悪いの?
「消えちゃうよ。20回目の誕生日が来たら消えちゃうよ。」
そして物語はクライマックスへ。
優衣が消滅し、残り時間の少なくなった士郎。
街中を飛び回る、モンスターの群れ。
そして真司は、モンスターに襲われそうになった女の子を、自らの身を呈して救います。
全てを託して、手塚がかつて真司にそうしたように・・・。
モンスターを倒し力尽き、倒れる真司。駆け寄る蓮。
「城戸!しっかりしろ!」
「俺やっぱり闘いを止めたい。
きっとすげえツライ思いしたりすると思うけど・・・それでも止めたい・・・
俺もライダーの1人として・・・かなえたい願いが・・・それなんだ・・・!」
「・・・ああ!だったら生きろ!生きてその願いをかなえろ!」
「・・・お前が俺に・・・そんなふうに言ってくれるなんてな・・・」
「・・・おい、城戸・・・城戸・・・城戸ォーーー!!」
ここのシーン最高。
演技力って、1年でここまで成長するのですね・・・。
それとも1年間この作品を観続けた事で、彼らに深く感情移入してしまったのでしょうか。
なんにせよ、真司のラストのシーンは素晴らしいものになりました。
ここまで「死」と言うものに真正面から向き合った特撮作品がかつてあるでしょうか?
そして、いよいよラストバトル。
北岡は自らの責任を果たすために、浅倉との戦いに赴きます。
しかし、すでに死期の近づいた体。
怒り狂う浅倉には勝てず、マグナギガごと王蛇のファイナルベントを食らってしまいます。
力尽き横たわるゾルダ。浅倉の呼びかけにも一切反応は返ってきません。
そして変身が解けて現れたその姿は・・・
なんと由良吾郎!
「先生・・・またウマイモン買って帰ります・・・」
北岡は浅倉との戦いの前に、すでにこの世を去っていました。
そして、北岡の最後の心残りを果たした吾郎ちゃんも、静かに息を引き取りました・・・。
あーっ、もうこの二人最高!(笑)
TBで初めてフォントサイズ7を使いました(笑)。
「龍騎50の質問」で、「ぜひ吾郎ちゃんもライダーに!」と書きましたが、最後の最後で現実になるとは。
前に掲示板かどこかで、
「北岡が浅倉に殺され、ゾルダのカードデッキを吾郎ちゃんが使って、
リベンジを果たす・・・という展開を期待しています(笑)。」
みたいな事を書いた記憶がありますが、すっかり忘れてましたよ!
これ観てから思い出しました。
このラスト完璧!
そして、勝ち残った浅倉は、警官隊により射殺。
う〜ん、このラストは悪くないけど、真司や手塚・ゴロ北よりは劣りますね。
ABC評価で言えば「B」ってとこですね。
ちなみに一番管理人の評価が低い死に様はガイです。
本編でもSPでも、ロクな死に方してません。
個人的には浅倉は、銃弾を無数に浴び、血まみれになりながらも最後まで暴れ続け、
警官隊を全員殴り殺した後、高笑いをしながら倒れ、血の海に沈んでいく・・・。
あれだけ不死身の浅倉様ですから、ラストはこれぐらいの事をやって欲しかったですね。
ただ、こんなラストを子供番組でやったら相当問題になりそうですが(笑)。
お母さんたちが「悪い事ばっかしてると浅倉さんが来るよ!」とかいって、躾そうですし(笑)。
んで、ナイトVSオーディンのファイナルバウト。
紙一重で勝利を掴んだ蓮は、「新しい命」を手に入れた後、最後の力を振り絞り、
恵理の元へたどり着き、その後、永遠の眠りに着きました・・・。
むふー。なんて淋しいラストなんでしょう。
結局「戦わなければ生き残れない」とあれだけ言っていたのに、
「戦ったのに誰も生き残れない」という、なんとも残酷なラストになってしまいました。
あれほど、「人を守るためにライダーになったんだ!」
「ライダー同士の戦いを止めたい!」と言っていた、真司の願いも虚しく・・・。
そして優衣を救う事の出来なかった士郎は、優衣の説得により戦いをやめ、
二人だけの世界へと消えていきました・・・。
そして「OREジャーナル」大久保編集長の手記。
この闘いに正義はない。 そこにあるのは、純粋な願いだけである。 |
・・・結局、一番おいしい所を編集長が持っていきました!(笑)
仮面ライダー龍騎
完
そんなこんなで、無事に幕を下ろした「仮面ライダー龍騎」です。
個人的には、全員死亡という「結果」には若干納得がいかないものの、
全てのキャラに明確な結末を描き、かつ全体のストーリーもまとめたという点で、
この作品の完成度はかなり高いものだと思います。
思えば、「龍騎」の第一印象は最悪でした。
クウガ、アギトもほぼ全話観ていた管理人ですが、
新しいライダーはどんなやつなのか気になって、本屋で「てれびくん」の表紙を見た時は、
「顔が網?」「名前漢字かよ!」
放送が始まってからも、
「体赤すぎ!」「ライダーなのにスクーターってオイ!」
「カードバトルが流行ってるからって、そりゃないだろ!」
と、酷い事言ってましたよ(笑)。
このうち3つは、観ているうちに慣れましたけどね。
とは言え、仮面ライダーはあくまでも「子供番組」です。
子供が置いてけぼりになってしまったのが残念ですね。
今まで「暗い」と言うストーリーはありましたが、
これほどまで「重い」ストーリーの特撮番組は見た事がありません。
事実、チビッ子たちはライダーの戦闘シーンだけ見て、あとは見ていないそうですよ。
かといって、この作品を「仮面ライダー」以外の形で表現する事ができたかと言うと、
それは不可能に近いでしょう。
今の日本の放送界で、視聴率をそれほど気にせず、
1年間と言う長いスパンで、丹念に物語を描く事が出来る放送枠といえば、
「NHK大河ドラマ」か「特撮ヒーロー」しかないのが現状です。
ですから、この作品が高い評価を得たという事実は、大きな価値があると思いますよ。
それじゃ最後に、
ありがとう、「仮面ライダー龍騎」!
出演者の皆さん、スタッフの皆さん、そしてテレビの前で一緒に戦った子供たち、
1年間お疲れ様でした!
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さて、無事終了した「龍騎」ですが、まだ僕は劇場版を見ていません。
他の皆さんより、もう1話だけ龍騎を楽しめるのですね。
近日レンタル開始なので、機会を見つけて観賞するつもりです。
加藤夏希がロビーナちゃんの頃に比べ、どれだけ演技が上達しているのか、
とても楽しみです(笑)。
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あともうちょっと龍騎について書きたい事があるんで、
これらは、今後もちょこちょこ「トーキング・ブルーズ」で書いていきます。
具体的には「好きなキャラ・ベスト10」とかですね。
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ところで、新番組「仮面ライダー555(ファイズ)」ですが、
どうしても「仮面ライダーゴゴゴ」と言ってしまいます。誰か助けて。