まさかお目にかかれるとは思いもよりませんでした。
本物のデスレース2000年です。
あのカーレースゲーム「カーマゲドン」のモトネタとして
ごく一部で有名なあの名画(迷画)です。
まずはレースで使われる車の紹介
ザ・モンスター
牙やトゲで武装した機体。
ちなみに主人公機(主人公はフランケンという名前)
ピースメーカー号
フロントにナイフ&トミーガンで武装。
ちなみにこの車に乗る人はシルベスタ・スタローンです。
誘導爆弾号
ロケットを装備した車。
ナチ女が乗車(鉤十字に角の生えたヘルメットを完備)
雄牛号
牛を模していて、角を利用した突進を得意とするマシン。
巨乳カウガールが操る。
ライオン号
牙で武装した機体。
搭乗者は自称、暴君ネロ。
あまりに素敵過ぎるこのマシン。
この5台で勝負です。
観客がナチ旗を振っていたりして大変盛り上がっています。
その中で、ピースメイカー号がやってきました。
観客がブーイングをやっています。
「なんなんだ、あの観客どもは!!」
「いいよ、殺っちまいな」
突然、観客席に向かってトミーガンをぶっ放す。
そして何の脈絡も無くレース開始。
いや、本当に。あるのはコースのみってな感じで。
アナウンサーが解説をしています。
「当レースの目標は2つ。先にゴールに辿りつく、得点を上げる」
得点?
なんのことでしょう?
「ああ〜・・・民間人がいない〜・・・」
「ナビのお前の責任だ。人通りがいない所を選びやがって!!」
そんな会話が聞こえますが、何のことだかこの時点ではわかりません。
「前方に工事中の人を発見!今すぐやるのよ!!」
と、ピースメーカー号のナビ。
加速、そして先端のナイフで逃げ遅れた人をグサリ
「やった!ポイントだ!!」
そうです。
点数とは人を轢き殺したらつくのです。
「おおーっと、さっきの人は38歳だから得点は30点、
あと2歳年取っていたら点数は跳ね上がるのに」
とアナウンサー。楽しそうです。
配点が紹介されます。
子供は70点、
老人が最高得点で100点
といった感じです。
得点をゲットしたという情報は主人公の耳にも伝わります。
目の前にあるのは病院。
レースが行われているのを知ってかどうか、
看護婦さんが道路上に末期患者を置いていきます。
どうやらこの日は「安楽死デー」という日らしいです。
主人公、道路上に出ている患者を見つけましたが、進路を変更。
脇にいた病院関係者で大量得点ゲット!!
別の所では、雄牛号と闘牛している人がいます。
軽くあしらう闘牛士ですが、ちょっとの油断で怪我を負ってしまいました。
とどめにもう一轢。得点ゲットです。
そんなレースを恐れてか、民間人がバリケードを作っていました。
設置を終わって、一息ついたところ・・・
「奇襲成功!」
ナチ女、背後から接近して得点ゲット。
さっきから得点をゲットしていないライオン号。
目の前にピクニックの親子連れが・・・
車の乱入に驚く母親、赤ちゃんを置き去りにしてしまいました。
「70点ゲットよ!!」
「お前の命もここまでだ!!」
が、その赤ちゃん・・・実は地雷でした。
ライオン号、戦線離脱。
2日目・・・さあ、レースの始まりです。
大会関係者の挨拶から始まった2日目
各車一斉にスタート
何故か舞い戻るザ・モンスター
さっきの大会役員を轢いてポイントゲット(50点)
スタートしてからしばらく後、
ザ・モンスター号のナビによって騙されたピースメーカー号。
近くの釣り人に道を尋ねます。
ドライバー「おい、近道を教えろ!」
釣り人「おお〜貴方のファンなんですよ、私。
もっとも、フランケンの方が好きですけどね。」
この釣り人、得点になりました。
その頃、街のチンピラが度胸試しをしていました。
いわゆるチキンレース、どれだけ車の接近に耐えれるかってなことでしょうか。
早速来た雄牛号、マンホールの中に逃げるチンピラ
「蓋がしまっている!?」1人逃げ遅れたようです。
そのまま雄牛号の得点となりました。
さて、逃げ延びた人がマンホールから出てきました。
「馬鹿な連中だ」
この人達はピースメーカー号の得点になりました。
その後、雄牛号と誘導爆弾号の争いが続きます。
それもそのはず、
ナチ女、カウガールのナビを轢いて得点をゲットしていたからです。
「得点にされてたまるもんですか!!」とカウガール
言う事はそれだけか。
さて、その2台の前に妖しい人達が・・・
この人達、実はレジスタンスなのです。
なんでレジスタンスやねん?と
モヒカンの頭をひねって考えていると思いますが、
この時代、アメリカは大変荒れています。
なにしろこのような大陸横断レースが開催されるぐらいですから。
先を走っていた誘導爆弾号、目の前のトンネルに突撃!
実は、それはレジスタンスがしかけたトラップだったのです。
哀れ、ナチ女。書割トラップによって谷底へ落下。
三日目・・・レースも最終日
マシンは三台に、雄牛号のナビもいません。
マシンセッティングの時、ピースメーカー号の整備士が話し合っています。
「やれやれ、ここの人も気が短いねぇ」
「ああ、フランケンの所が良かったなぁ」
レース開始!
突然ピースメーカー号がバックしました。
そして、後ろにいた整備士に突撃!そしてポイントゲット
「あいつは無駄口を叩いていたからな」とドライバー。
この頃になるとレジスタンスの攻撃が激しくなっていきます。
まずは雄牛号、地雷でリタイヤ
そして、ザ・モンスターの頭上から爆撃が・・・
天才的なドラテクで回避する我等が主人公。
レジスタンスの追撃を振り切って、最後はピースメーカー号との一騎撃ち。
2台の車によるデッドヒートが繰り広げられます。
ピースメーカー号、いつものトミーガンは出さずに勝負です。
肝心の結果は・・・
留めはフランケンの義手に隠された手榴弾
ここでピースメーカー号、リタイヤです。
劇中、車のフロントについていたトミーガンは
一度も火を吹きませんでした。
最後の表彰式、唯一生残った主人公・・・
何を思ったか
大統領を轢いて点を稼ぎ、自らが大統領に。
なぜというような疑問はさておき、主人公は英雄扱いです。
結婚式の会場で、今までの常識を覆す政策を発表する大統領
「殺戮はアメリカの象徴だ!」とうるさいデスレースの元リポーター
「我慢できる?」
「できるわけないだろ」
最後はリポーターで得点をゲットして終了。
いかがでしたか?
確かにおばかな映画でしょう。
でも、一度見たらはまる人ははまります。
はまった人へ・・・
行列を見ても
「あそこに突っ込めば大量得点ゲットだぜ」
とは考えないように(w