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九二式重装甲車(後期型)

製作記


 ついにレジンキットに挑戦です。限定品のピットロードの九二式重装甲車(後期型)です。とりあえず、車台上下を貼り合わせて、エポキシパテとラッカーパテを使って整形しています。

 レジンは固まるときに収縮するので、大きな隙間などができます。特に、後部の合わせ目がひどかったので、大幅に修正しています。また、表面に傷があったり、うねっていたりしたので、ラッカーパテを盛ってから削りだしています。なので、ちょっとマーブルな感じになっておりまする。

 サーフェイサーを吹いて、整形具合をチェックしたところ。概ねよろし。

 この後、ファインモールドの九七式軽装甲車の予備リベットと虫ピンを使用して、リベットを全て打ち直します。

2005年10月30日

 懸架装置のリベット植え。側面は極小なので00号の虫ピン、上部はファインモールドの九七式軽装甲車についている予備のリベットを使用しました。とりあえず、見るところは全部やりますが、誰も気付いてくれないだろうなぁ。

 右がBefore、左がAfter。側面には、小さな穴が空いているのみで、リベット(それともボルトか?)の表現が省略されております。板バネのてっぺんのリベットは微妙だったので、削り取ってからファインモールドのものに換えています。細部の状態がよくわからないので、一応ピットロードを信用することにして、工作しております。

 足回りは目立たないので、2号の虫ピンに換装。起動輪に隠れる部分は、手を抜いております。写真に撮ったら1個欠落していることに気付き、修正しました。メタルパーツに穴を開けるのが結構面倒で、既にピンバイスの刃が3本ほど犠牲になりました。

2005年11月6日

 リベットの移植完了。黒いものは、ファインモールドの九七式軽装甲車の履帯のランナーについている、予備リベットです。日本陸軍のキューピー型のリベットをきちんと再現されているので、何かと重宝します。

 足回りは、履帯と合うかどうか危険なので、仮組み状態であります。起動輪の幅も履帯とフィットするか怪しいので、接着していません。サフを吹いてから、履帯にあわせて調節しようかと思っています。このキット、ピットロード製とはいえ、かなりのトンデモキットなので、十分な仮組みが必要かと思います。

 正面より。車台の13ミリ機関砲は、サフを吹いてから取り付けようかと思っているので、仮組み状態です。13ミリ機関砲も砲塔の6.5ミリ機関銃も、ピンバイスで銃口を開けてあります。

 このキットの6.5ミリ機関銃(というか銃身カバー)は、ファインモールドの九四式軽装甲車のものに比べて、大振りなようです。同じ機銃を積んでいるのに。銃口も6.5ミリを1/35にすると0.1ミリとなって見えないくらいなのですが(なので私の九四式軽装甲車は開口していません)、この九二式の銃身カバーは銃口部が異常にでかいので、それに合わせるために0.5ミリの穴を開けました。中に入っている機関銃は6.5ミリでも、カバーの銃口はそれより大きく開いていてもいいかなぁ、という解釈です。

 結局、溶接跡の表現はやめました。写真を見ても、それほど目だった溶接跡はなかったので。それにこの車両は、1930年代の余裕のあった時期に生産された車両なので、そういう部分もキレイに処理していた可能性が高いですから。

 手摺やライトガードなど、小さいものを追加したらサーフェイサーを吹きます。車外装備品類も、車台に固定する前にサフを吹こうかと思います。車外装備品類のメタルパーツを整形するのが、これまた曲者・・・・

2005年11月12日

 図面を見ながら、対空機銃架の修正を行います。写真はキットのままの状態。取り付け部分などがおかしく、このままではハッチと干渉してしまっています。図面はこちらのサイトにて。

 どうやら、キットの対空機銃架は、土浦の自衛隊武器学校にある八九式中戦車のものの形状を参考にして作ってあるようです。現存している車輌とはいえ、全く違うものを参考にしているのは如何なものかと。

 左がキットのままの状態。右が修正後。思い切って大改造しています。プラバンとプラ棒を使用し、なんとか図面の形状に近づけました。長さもかなり短くしました。上の部分も少々オーバースケール気味ですが、このままで。スクラッチした方が早かったかもしれませぬ。

 折畳式の先端部を固定するベルトは、エバーグリーンのプラペーパーにて追加。バックルも製作しております。車台に固定するリベットも、ファインモールドのものを持ってきました。

 別角度より。台座は0.2ミリの透明プラバンなので、リベットが透けて見えています。透明プラバンを使ったおかげで、位置決めなどが楽でした。

2005年11月19日

 一応、砲塔完成。展覗孔が大きいので、修正しようと格闘しましたが、面倒になって中止。ハッチ自体をプラバンで自作しようかとも思いましたが、そこまでいじり始めると完成しなくなるのでやめました。

 ライトの支柱は、太くて短かったので真鍮線で作り直し。先日作った対空機銃架もいい感じです。

 後ろの展覗孔はさすがにおかしかったので、修正。謎の矢印(外部への指揮用か?)はプラバンで製作。

2005年11月21日

 結局ハッチをプラバンで作り直し(笑)だって見るに堪えない形状なんだもの。

 勿論後ろも修正。キットのハッチは少し大きすぎたので、一回り小さくしています。

 展覗孔は、ニードルを使って地道に彫りました。やっぱりこれくらい細くないと。蝶番も、プラ棒を使ったりして少しこだわってみました。塗装しないとわからないかな?

2005年11月23日

 結局、操縦手のハッチも自作。やっぱりオリジナルのモールドはダメダメなので。最初の頃の写真と比べても、こっちの方がよいです。

 ハッチ類は全部削り取って、0.5ミリプラバンで作成。0.5ミリだと少し分厚い気もしますが、あんまりペラペラだとハッチの存在感が薄くなるので。

 ライトガードは、図面と写真を見比べながら、0.3ミリ真鍮線で自作しました。目分量による現物あわせです。これくらいのサイズになると、定規の目盛は当てになりません。半田付けはやったことがないので、瞬間接着剤です。これでも強度は十分です。図面を見る限り縦方向にあと2本あるように見えますが、実車の写真ではないようなので、このような形状としました。

 前面の点検ハッチも自作開始〜〜(壊)

2005年11月27日

 点検ハッチ、星章以外は完成です。星章は九七式中戦車から複製するか、もしくは削り取ってこようかと思います。エポキシボンドが少しはみ出ていますが、塗装すればわからなくなるはず(笑)位置決めが微妙なものの接着には、エポキシボンドが重宝します。プラを溶かしたりしないので、乾く前なら何度でもやり直しできます。リベットが変形して見えるのは、位置決めのためのマジックが溶け出したため。

 モールドは豪快に削り飛ばしました。さすがに面積が広いので、サフ吹きをして平面を確認してからハッチを接着しようと思います。

 こういう際に私が愛用しているのは、デザインナイフの換え刃の「平のみ」です。刃も薄くて、切り飛ばしたモールドの方が必要な場合にも使えます。刃が広いので、狭いところには使えませんが。

 ここも造成しなおす予定。

2005年12月1日