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模型にナットを仕込もう



 完成した模型って、どこに保管しておこうか困りますよね?大きなショーケースを買って入れておくのがベストかも知れませんが、そんなお金も場所もないのが実情。私がいつもやっているのは、市販のアクリルケース(1000円弱)にボルトで固定しておくというもの。これなら埃もかぶらないし、模型をどこかに持って行く場合にも、土台にしっかり固定してあるので梱包も楽です。(普通の人は、そんなに模型を持ち歩かないかもしれませんがw)

 私の場合、ダイオラマのベースに固定するのもボルトでやっています。というより、戦車だけでなく、艦船など、ほぼ全ての模型にナットを仕込んでボルトで固定しています。今回は、模型にナットを仕込む方法を紹介します。

 用意するものは、こちら。材料はプラバンと、ボルト・六角ナットです。プラバンの厚さは、1ミリくらいがベストだと思います。といっても、貼り合わせて使えばいいので、わざわざ買って来なくても部屋の片隅に転がっているプラバンの端切れで十分です。私は0.5ミリの切れ端を使いました。ボルトの太さ・長さも、東急ハンズなどに行くと色々な種類が売っているので、お好みで用意してください。

 工具は、車体に穴を開けるためのピンバイスと丸やすり(細いボルトを使うなら要りません)、プラバンを切断するためのナイフと定規です。

 今回は、サンプルとしてトランペッターのKV-1を使用しています。まずは、車体に穴を開けました。私は、ピンバイスのドリルを3ミリまでしか持っていないので、やすりで拡張してボルトが通るようにしました。少し車体の後方よりに開けていますが、これは真横から見たときに転輪でボルトが隠れるような位置にしたためです。

 ボルトは2本仕込んだ方が頑丈な気もしますが、後々ベースにも2つ穴を開けなくてはならなくなることを考えるとお勧めできません。太いボルトを使えば、1本でも十分な強度が得られます。

 まずは、プラバンを5×25ミリくらいのサイズに切ります。あまり大きいと車体の中に納まりきらなくなるので、仕込むものの大きさを考えて適宜決めてください。

 私の場合、0.5ミリのプラバンを使用したので、2枚ずつ貼り合わせました。結構適当ですが、全く問題はありません。

 穴にボルトとナットをつけます。このとき、接着剤の類をつける必要はありません。

 写真のように、六角ナットに沿ってプラ板を接着します。2枚のプラバンを、このように少しずらして貼るのがミソです。

 今度は、この向きでプラバンを貼ります。ナットをしっかりと挟み込むようにして貼っていきます。

 重ねたプラ板がナットの高さを超えるまで、繰り返し貼り付けていきます。キャンプファイアーの薪みたいな感じになります。

 最後はこのようにして、ナットが飛び出さないようにします。

 流し込み接着剤などを使ってしっかりと接着し、ボルトを抜き取ったら終了です。瞬間接着剤などでナットを止めるよりはるかに強力で、乾いたら絶対取れません。一度お試しください。

2005年7月3日