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エッチング製OVM(車外装備品)金具を組もう



 ドイツ軍のエッチングパーツを買うと、附属してくることの多くなったOVM金具。しか〜し、「こんなちっこいの組めねぇよ(怒)」という方も多いのではないでしょうか?私も、初めて組んだときは1個組むのに1時間以上かかりました。なんとか楽に組む方法はないのかと、いろいろと試行錯誤しながら組み立てたわけですが、今では、平均10分ほどで組み上がります。なにせ説明書には、「これとこれを組んでね☆」としか書いていないので、どういった順序で組めばよいかすらわからないと思います。今回は、この超曲者エッチングパーツを、効率的に美しく組み上げる方法を紹介しようと思います。

 まずは用意するものから。
@精密ピンセット1本以上 (不器用な人は2本必要。)
A瞬間接着剤 (液状タイプがよい。)
Bニードル (無い場合は先端に瞬間接着剤をしみ込ませた爪楊枝なども可。)
Cエッチング用プライヤー (無くてもなんとかなる。)
D不屈の精神 (超重要。キレてパーツを潰さないこと。)

 それでは、パーツのチェックをしましょう。OVM金具は、写真の3つから構成されています。一番上はOVMを着脱する際の持ち手部分、真ん中がOVMを固定するベルト、そして一番下が台座部分です。どれも非常に小さいので無くしたりしないように注意してください。

 まずは台座パーツを、プライヤーでつかみましょう。右側に2本、角のように突起が出ているのがわかりますか?これはベルトを引っ掛けるためのものですので、この突起だけがプライヤーからはみ出るように握って、直角に曲げます。この角の部分は、折り曲げ用の線が入っていないので、できるだけプライヤーを使用し、爪の先などで、きちんと曲げましょう。曲げる方向は、この状態で持って、奥の方に向ってです。

 右端の角が、曲がっているのがわかりますか?次に、プライヤーでは大きすぎるのでピンセットに持ち替えましょう。折り線にそって、コの字になるように手前側に曲げます。

 曲げるとこんな感じになります。曲げたり伸ばしたりを繰り返すと、折れてしまうので、最初は角度を甘めに曲げておくとよいと思います。微調整は後からできますから。

 曲げたら、瞬間接着剤を使って、台座をOVMの所定の位置に固定します。こうすることで部品の紛失を防ぎ、持つ場所もできるので作業しやすくなります。

 次に、持ち手パーツをピンセットでつかみます。穴が2個ずつ、計4個開いていることに注意してください。

 折り線にそってコの字に曲げます。今回は特に、少々角度をゆるく曲げておいてください。

 持ち手パーツの奥の方の穴(コの字の塞がっている方に近い穴)に、ベルトパーツの突起物を通します。平らな所に置いて、慎重に通しましょう。通したら、持ち手パーツのコの字を少し締めて、抜けないようにします。あくまで少しです。やりすぎると、もう一つの穴にパーツが入らなくなるので注意してください。通せたら、写真のようにつまんでも落ちないことを確認してください。

 持ち手の残った穴に、台座パーツ下側の突起を通します。このとき、持ち手パーツを開き過ぎると、せっかく通したベルトが外れてしまうので慎重にやりましょう。コの字を、定期的に両側からピンセットで軽くつまむとやりやすいです。

 通すとこんな感じになります。最も難しい所なので、根気よくやりましょう。

 次に、写真の部分に、ニードルを使って瞬間接着剤をつけましょう。こうすることで、外れにくくなります。ただし、ごく少量にしないと動かなくなるので気をつけてください。

 次は、台座の上側の角に、ベルトのもう一方の突起をひっかけてください。写真のようになるはずです。このとき、角の側は瞬間接着剤で固定します。

 持ち手のコの字が開かないようにピンセットで押えながら、持ち手を手前へ倒していきます。ちょうど本物の金具でロックするような感じに倒します。あちこち外れたり、折れたりしないように慎重にやってください。最後に、ニードルを使って瞬間接着剤を点づけし、完成です。

 完成して戦車につけるとこんな感じです。デジカメで接写すると少し歪んでいますが、肉眼で見る分には大丈夫です。塗装すると、もっと精密感がでるので、是非チャレンジしてみてください。

2005年3月2日