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海上自衛隊護衛艦 さざなみ

2005年2月18日 完成


 海上自衛隊の護衛艦「さざなみ」です。実際の船は、2005年2月現在、艤装作業中でまだ竣工していません。「たかなみ型」の4番艦らしいです。・・・よく知りませんがw

 本来、現代の兵器には全く興味がないのですが、今回は学科の先輩の卒業記念ということで、製作しました。この先輩、お船が大好きな方で、彼氏は海上自衛隊で「うみぎり」の水雷士さんをしておられるようです。夏休みには、彼氏に会いにも行かず、予備自衛官の訓練へいっちゃったとか。筋金入りですね。

 で、ご本人は卒論が書けた記念に、ピットロードの「うみぎり」を製作しておられました。私も、予備のニッパーを供出し、大学の学生ホールで製作指導を行うという、不思議な体験をしました。次は、2005年5月27日の日本海海戦100周年にあわせて、戦艦「三笠」をつくるんだと意気込んでおられました。

 今回作った「さざなみ」は、完成後「うみぎり」と同じ第八護衛隊というものに組み込まれるらしいです。・・・よく知りませんがw

 今回使用したキットは、アオシマの限定版スーパーディーテールです。1/700の艦を作るのは、小学生のとき以来なので苦労しました。艦橋などの継ぎ目を消すのにかなり手間取りました。

 面白かったのは、127mm砲身が上下に動くようになっていたこと。せっかくなので、砲塔の軸を真鍮線に換えて旋回も出来るようにしました。砲身も0.6mmの太さがあったので、0.3mmのピンバイスを使って気合で開口しました。写真では見えないです。・・・肉眼でも凝視しないと見えませんが。

 甲板に見える濃いグレーのラインが曲者で、これだけで3時間以上かかりました。筆で塗ると、どうしても汚くなってしまうので、ひたすらマスキングしてエアブラシをしました。やはり、小スケールの模型はキズなどが非常に目立ってシビアですね。

 艦橋部のアップ。それにしてもアオシマのキットはイケてませんな。モールドが非常に甘い。ついでに、ピットロードの「うみぎり」「さわかぜ」「ときわ」なども買ってみたのですが、全然違います。

 それにしても、アオシマの説明書に、「船体はニュートラルグレー一色で塗装しろ」と書いてあるのには呆れました。もちろん、ピットロードの説明書を見ながら、甲板と船体を塗り分けましたが。

 今回のメイン、エッチング製のマストです。エッチングの分際で合いが悪くて、キレそうになりました。ダイヤモンドやすりで削ったり、瞬間接着剤で隙間を埋めたりして組みました。一部、真鍮線に置き換えたところもあります。

 しかし、完成当日に引き渡して早々、遊びに来ていた水雷士さんにマストをもがれたらしいです。しょびん・・・

 よくわからない装備が並んでいます・・・アオシマも解説くらい付けろよ。やっぱり、機関銃や高角砲がいっぱい並んでいる艦の方がいいですな。

 信号旗を揚げる索なども張ろうかと考えましたが、リスクが大きいので今回は避けました。失敗したら修正が大変なので。

 索の付け方は、先輩を通して水雷士さんに色々とご迷惑をおかけしました。お仕事が忙しいのにすみません。

 思ったより写真写りがよくて、自分でも感心しております。ウェザリングは、墨入れと船体のウォッシングのみです。自衛隊の艦がそんなに汚いはずはないので。

 いつも戦車を作るときは、適当に汚すことで細部をごまかしているので、今回はきつかったです。

 格納庫は、荒天時以外はいつも開いているらしいので、ごりごり削って開けました。始めに見た護衛艦の写真が、模型の様にシャッターが半開きになっていたので、ここまでしか開かないのだと思っていました。しかし、後になって全開の写真を発見しました。ま、これはこれで面白いかと思って、そのままにしました。

 2つのシャッターの間にあった支柱は、形状からみて取り外しが効くと判断し、撤去しました。確認を取っていないので不明ですが・・・

 格納庫にはヘリが1機入っています。当初はヘリ甲板に載せようかとも考えていましたが、アオシマのヘリのモールドがあまりにも見るに堪えないので、格納しました。ヘリがツンツルテンで、窓もろくにモールドされていないのには呆れました。もっとよそを見習ってほしいです。値段はほとんど変わらないのに・・・

 また、ヘリ甲板の起倒式のネットも、倒した状態にしようと考えていたのですが、アオシマの説明書にだまされました。説明書通りに「倒した状態」と書いてあるE27とE28のパーツを塗装して、いざつけようとしたとき、これは明らかに立てた状態用のパーツであることに気づいてしまいました。もう一度エアブラシを用意する気にもなれず、どうせヘリは格納状態だからいいやと、立てておきました。

 上から見ると、苦心したグレーのラインがよく見えます。

 完成を目前にして(引渡し2時間前!!)、艦首と艦尾用の旗が入っていないのに気づいたときは呆然としました。仕方がないので、説明書の紙を切って、旗を自作しました。今度作るときは、アオシマじゃないキットを作ろうと思います。