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ケンメリのプラモデル
子供の頃、近所の模型屋に行くとなんともいえない匂いがあった。
ドアをくぐるとプラスチックと塗料の匂い、静まり返った店内では蛍光灯の音が聞こえてくるほどだった。
棚に積み上げられた無数の戦闘機や戦艦、アニメロボットのプラモデル。
そして車のプラモデル。

箱を開けて目に入る端に寄せられたボディパーツにタイヤパーツのゴムの匂い。ブリスターの中に納められた電線や金具、オレンジの箱に入ったマブチモーター。それらを目の当たりにしたとき興奮は最高潮になる。

色も塗らず、ただ夢中で組み上げ、電池を入れて走らせたときのあの感動は今も忘れることができない。


ナガノ製 scale:1/20
今となっては絶版になってしまったモデル。
オーバーフェンダーがちゃんと別パーツで構成されており、しっかりとフロントのS20エンジンの中にはモーターが組みこまれて、ドライブシャフトを通じてリヤ駆動となっている。
内装を見てもらうと解るかもしれないが、GTの金型の流用と思われる。(ドアの内張り、ルーフのセンターコンソールに注目)
またリヤテールリムもGTのものになっているが、そんな細かい点を気にしてしまうのはプロポーションが優れている故に出てしまうため息として聞き流していただきたい。
絶版モデルではあるが、時折ひょっこり売っている事もある。もちろんヤフオクなどでも見かけることも可能だし、旧車のイベントやおもちゃのフリマでも見つけることが可能。
日本模型(ニチモ) scale:1/20
ニチモのケンメリGTX。同社が出している1/24のワークスシリーズのケンメリとは比べ物にならないくらい精密に作られている。
上記のナガノ製のキットと非常に酷似している。金型流用なのか?
上記のナガノの完成品と、このニチモの完成品はセットでヤフオクにて入手したもの。下記の細部にまでわたる塗装は出品者の方の努力の賜物である。
内装が黒一色の現行のケンメリモデルに比べ、当時カタログにあったブルーの内装を再現してある辺りがニクイ。
ボディも塗らずにこの鮮やかなブルメタなので、当時のクオリティの優秀さを感じることができる。
現在でも箱は違えど、このモデルは販売されていることがあるので、
(ボディカラーは白、内装は黒)見かけたら手にとって見ていただきたい。
日本模型 scale:1/20
上記に紹介したモデルの現在入手可能なのがこれ。
こちらはちなみに、これも上のモデルもL型エンジンの中にマブチモーターが入っており、トランクに収められた電池から電力を供給し走行することが可能。ドライブシャフトを伝って後輪へ駆動力を伝えるさまは車の構造を学ぶのにイイ教材になるかもしれない。
フジミ模型 scale:1/24
比較的最近のモデル。
グリルパーツがメッシュになっており、メーターパネルの文字盤も一つ一つデカールが用意されている。
このキットにはS20エンジンが付いており搭載することも可能だが、ボンネットが開閉する仕様でないため、せっかくのエンジンが見れないのが残念だ。
また、普通に組んだ場合車高が高く、いまいちと思うのは私だけだろうか。
後年、サスダウン仕様のケンメリも発売され、バリエーションは数多い。
青島文化教材社 scale:1/24
下のヨンメリモデルと同じくかなり前から存在するモデル。
ワークスの他にも同じキットで族仕様、またマフラーの排気口の位置が忠実に再現されたキットも最近発売している。
箱絵ではインディブルーになっていたので、当時は同じ色で塗ってしまったが(しかも筆塗りで)実際はメタリックダークグリーンが正解。
当HP内コンテンツのワークスのところを見てもらえば実車のカラーが解るので
もし製作することがあれば参考になるかも。
青島文化教材社 scale:1/24
かなり前からあるモデルにして、最近でも比較的入手がたやすいモデル。
バリエーションも数豊富で族仕様、ワークスなどかなりの種類が発売されており、族仕様に至っては現在ヤフオクやフリマで結構いい値段になっている。
ヨンメリワークスに関しては再販モノがちらほら出てるので(こちらも族仕様と言えば言えなくもないが)
ちょっと大きめの模型店などで探してみるのもいいかもしれない。
ハヤシのアルミは上にあるフジミのケンメリより拝借したもの。
青島文化教材社 scale:1/24
上記のモデルのバリエーションモデル。ヨンメリにワークスフェンダーという恐ろしい組み合わせである。
標準でついていたスピードスターから、極太のワタナベに換え、別に買った2ドアワークスのデカールを流用してみた。
青島のモデルは2ドア、4ドアともにシャシーが共通なので、合計して何度同じモノを作ったか、解らない。というかここ数年ケンメリ以外のプラモを作ってない。(もちろんジャパンや、箱スカやR34などのプラモも買うには買ったのだが)
名前は違うが、今でもこのモデルは入手可能である。但しやはり大き目の模型店に行かないと置いてないようである。
永大グリップ scale:1/25
既に絶版メーカの一つ。箱が白黒なのは水害にあったプラモだからである。
もちろん、もともとはカラーだったのだろうが、写真の通り泥水に浸かってしまったようでまとめ売りされていた。
ネジ式ぜんまいのモーターがついており、比較的錆びの少ないものを選んで買ったつもりだが
果たして動くかどうか。
ボディの造形はトイプラにしてはすばらしいくらい綺麗だ。サーフィンラインなどの形も
悪くない。しかし下の写真を見てもらうと解るようにエンジンが4気筒ツインカム(18RG?)なのだ。
水害ものだから組み合わせが違ってるのか?と推察したがどうやららボディが違うだけでシャシー部分は共通のようだ。ギャランGTOとレオーネクーペも一緒についてきたので確認したら全部同じエンジンだった。
これらのプラモを探し出し、箱まで作って売り出した業者さんの商魂に敬意を払いたい。
CROWN scale:1/43?
日活の特撮番組 電撃ストラダ5に登場するレディーバード号。劇中のアンドロメダという女性が乗るマシン。
レディバードと言うと西部警察のアレを思い出す。
特殊な装備があるようにも見えず、さらにキットの方は輪をかけてしょぼい。
ゴム動力により前進する機構を備えた遊びプラモ。当時100円という値段で販売されていたところを見ると駄菓子屋プラモと言うことだろうか。
箱絵から推測すると前期GTXにピンクのストライプ。しかしキットにこのようなデカールはついていない。
後輪はゴムタイヤ、前輪はプラスチックタイヤと言う組み合わせ。シャシーとボディというのではなく、ボディそのものが真中で切れている。
有井製作所 scale:不明 箱乗りチョロQサイズ?
漫画よろしくメカドック仕様のケンメリ。しかし原作ではケンメリを運転してるシーンは
ミニパトのセルボが登場するシーンに納車で乗ってるところしかなかったような・・・ヨンメリのパトカーも有名ですね。
チョロQに激似のプルバックモーターがついており、走らせて遊ぶことが可能である。
しかしトイ・プラだからとはいえ↓のようなライト周りはいかがなものかと。

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