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ゴーストリダクションフィルタの使い方(2004/03/02更新)



  AviUtlの「ゴースト除去フィルタ」は色が変わりやすく使いにくいです。
  ゴースト除去フィルタはAviUtlのプラグインとして存在していますのでそちらで説明します。
  ゴーストノイズの除去には効果が高いので、ゴーストが目立つソースなどに使うと良いと思います。



  ゴーストノイズリダクションフィルタの特徴

  1、輝度方向、色方向は分離して装備されている
  2、ゴーストは横方向に出るものなので、x軸(画面横方向)のみで処理すればよい



  ゴーストノイズリダクションフィルタを使う場合のメリット

  ゴーストが目立つ環境ではゴーストを大幅に低減できて、クリアな映像を得る事が出来きます。
  BSデジタル、110度CS、地上デジタル放送ではゴーストノイズは出ないと思ってください。
  地上アナログ放送に強く関係しているフィルタです。
  また、ゴーストによるデータレートの無駄遣いを減らせるので、圧縮率の向上などに役立ちます。

  ゴーストリダクションフィルタを使う場合のデメリット

  設定が難しく、判断を間違えるとゴーストが増えます。また、輝度や色がデータ範囲外に出て色が変わる原因になります。
  チャンネルや時間帯によってゴーストの位置が変わり、同じ環境だったとしても設定を毎回見直す必要がありますので、
  設定する時間がかかります。

  注意:線の近くの1〜3ドット程度のものは、リンギングです。
  これはゴースト除去フィルタではなく「リンギング低減フィルタ」を使って除去するか、
  TMPGEncのゴースト除去をエッジで行って低減するものです。
  
  AviUtlの「リンギング低減フィルタ」を使えばこのようにリンギングを低減できます。



  設定を始める前に

  ゴーストリダクションフィルタは0〜9の10枚のレイヤーによってゴーストを低減します。
  つまり、10枚以上のゴーストは別の方法で消さなくてはいけません。
  
  次の順序でゴーストを低減していきます。
  1、レイヤー番号を決めます。
  2、強度を100程度まで上げます。
  3、ゴーストのある位置までゆっくりずらしていきます。
  4、ゴーストにぴったり合うとゴーストが薄くなります。
  5、強さを調節して、そのゴーストが「最も目立たなくなる」ようにします。
  1〜5を繰り返します。ゴーストが低減できたと思ったら、一度フィルタをはずします。
  フィルタをはずしたほうが綺麗に見えるなら、設定は失敗しています。

  完璧に消すのは難しいですが、ゴーストを低減することができるはずです。



  縦線ゴースト除去

  無効領域のゴーストが出るときがあります。
  これを消すのに役立つのが、「ゴースト(縦線)除去フィルタ」です。
  このサンプルでは、左右に無効領域のゴーストが出ています。
  
  このようなシーンで左右の無効領域ゴーストが出るシーンで除去設定(検索)を行います。
  
  検索は、文字などにかからないように行います。
  つまりこの場合だと検索開始ラインは「4」、検索終了ラインは「80」くらいにします。
  検索ラインは、上下方向の座標なので、下のサンプルだと99くらいまで安全に検索することが可能ですが、
  あまり文字の近くまでしないほうが良いでしょう。場合によっては、10ライン程度でもうまくいく場合があります。
  検索フレーム数を増やすと、より精度が高まりますがこのようなシーンが続かないといけません。
  このようなシーンを見つけることが重要なので、是非CMなどを探してみてください。

  縦ゴースト実験用サンプル →上の640×480のビットマップ



  フィルタリングのタイミング

  ノイズ除去系フィルタの前に行います。ノイズ除去系フィルタはゴーストを低減させる効果もあるので、
  ゴーストが更に目立たなくなるからです。



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