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動画系業界用語「は行」
は
ハードウェアエンコード <Hardware Encode>
意味:ハードウェアの機能を使い、エンコードをすること。CPUに負担をかけないので、非常に高速で安定している。
なおキャプチャしながらMPEG1やMPEG2、MotionJPEGにエンコードする機器はハードウェアエンコーダーという。
反意語:ソフトウェアエンコード。
バッチ処理 <Batch>
意味:一つの塊として扱われるデータ処理の事。
AviUtlやTMPGEncなどで動画をエンコードする時、 バッチリストに組み込む事により、1回の動作で連続してエンコードできる。
バッチリストはテキストファイル形式をしている事が多い。
PAL <Phase Alternating by Line> [読み:パル]
意味:フランス以外の西ヨーロッパ諸国、中国などのアジア諸国、アフリカなどの地上波アナログカラーテレビ方式の事。
走査線625本、毎秒25フレームなのが特徴。日本やアメリカのNTSCとの互換性はない。
ひ
ビデオカード <Video Card>
意味:PCディスプレイにRGB信号を送る為のデバイス。
グラフィックカードともいう。
SDRAM、DDRSDRAMなどのビデオメモリを搭載し、高速で画像を描画するアクセラレータチップを搭載している。
動画を鑑賞する上で、最も重要なデバイスである。高速データ転送が可能な、AGPカードスロットに装着するようになっている。
PCI <Peripheral Component Interconnect> [読み:ピーシーアイ]
意味:バスシステムの名称。
このスロットを使いキャプチャボードを増設する。データ転送量が多く、キャプチャする際にはこのスロットが必要となる事が多い。
USBキャプチャデバイスより動作は安定しているが、増設するにはPC本体を開ける作業が必要。
古いボード(PCPCI等)だと、IRQの共有に対応してない場合が多いので、できるだけ新しいボードを購入するほうが望ましい。
PCM <Pulse Code Modulation> [読み:ピーシーエム]
意味:A/D変換の代表的な方式。入力されたアナログ信号をサンプリングし、それを量子化して符号化する。
一般的なPCM音源では、1/48000秒間区切りでサンプリングし、16ビットの階調で記録されているので、高音質である。
ヒストグラム
意味:色成分をグラフ化したもの。これを表示しながら色調補正を行う事で、
白飛びや黒潰れを防ぎながら色調を決定する事ができる。
なお、使いこなすにはかなりの経験を必要とする。初心者の時から利用して、慣れておくと必要がある。
bps <Bit per Second> [読み:ビーピーエス]
意味:ビット毎秒。1秒間にどれだけのデータレートを割り振るかを決めた数値。
CBR(Constant Bit Rate)のAVIやMPEG動画だと、これによりファイルサイズの
計算ができる。[ビットレート÷8×動画の時間(秒)=動画のファイルサイズ]
ビットレートが動画の圧縮率と画質を決める数値であるので、
綺麗でファイルサイズの小さい動画を作るためには、この数値の見極めが肝心である。
なお、音声に関しても同様に、ビットレートが音質と関係している。
ビットレート <Bit Rate>
意味:bpsと同じような意味。データレートともいう。
ビットレートと画質はほぼ比例関係にある。
ビデオCD <Video-CD>
意味:Video-CD規格のMPEG1が入っている、CD(コンパクトディスク)、又はCD-R。
CD-Rの普及、DVDデッキのVideo-CD再生機能などにより、人気がある。
ただし、解像度352×240、ビットレートが1152bpsに固定されており、決して高画質ではない。
中には、高ビットレートの規格外Video-CDを再生できるDVDデッキがある。
ふ
FAT32 <File Allocation Table 32> [読み:ファットサーティトゥー]
意味:Windows9x系のディスククラスタ管理システム。
キャプチャする時に4GBに壁が存在する。AVIは分割キャプチャがあるので良いが、
MPEG1やMPEG2の場合はそうはいかない。しかし、長時間のキャプチャはコマ落ちなどの原因になるので、
してはいけない。WindowsXPの、NTFSフォーマットで回避できるのでこの不具合は見かけなくなった。
VxD <Virtual x Driver> [読み:ブイエックスディー]
意味:Windows3.1から使用されているWindows独自のデバイスドライバ。
xに入る文字はマウスならM、キーボードならKとなる。キャプチャデバイスのドライバもxに文字が入る。
仮想デバイスドライバでマルチタスクに対応してないのが弱点。弱点を克服する為、WDMドライバに移行しつつある。
VGA <Video Graphics Array> [読み:ブイジーエー]
意味:解像度横640ドット、縦480ドットの画面サイズの事。
AVI動画を作る際の基準となる。このサイズのAVIを再生するには、グラフィックカードやCPUのパワーが必要である。
QVGAはVGAのクウォータ(4分の1)サイズである。
VRAM <Video Random Access Memory> [読み:ブイラム]
意味:グラフィックスチップからのデータ入力出力系統を2つ以上持ったDRAM。
テキサス・インスツルメンツ社が開発したものをいう。他にもEDO-DRAM技術を用いたものや、SDRAM技術を用いたSGRAMがあるが、
動画系業界用語ではまとめてVRAMと呼ぶ。
Philips [読み:フィリップス]
意味:A/D変換チップがすぐれた会社。サウンドカードのチップも作っている。
カノープスのキャプチャカードはこの会社のチップを使っている事が多い。
キャプチャ時の発色性、ノイズの少なさなど高級感があり、実際高価である。
廉価版のチップが、「Monster-TV」、「Smart Vision Pro 3」に搭載されている。
フォーマット <Format>
意味:動画の形式。HDDやフロッピーディスクのフォーマットと同じで、
ファイルをOSやプレーヤーで扱える形式にする事。動画ではエンコードを行う事で、フォーマット変換が可能となる。
同じフォーマットでも、コーデックやバージョンの違いがあると利用できない。
フッター <Footer>
意味:動画の著作情報などが記述された場所の事。AVIではファイルの右クリックで、そのフッター情報を見る事ができる。
バイナリの一番最後の足の部分。
フルスクリーン <Full-Screen>
意味:全画面表示の事。動画には主に4つの画面サイズがある。
VGAサイズ(640×480)、QVGAサイズ(320×240)、DVD-Videoサイズ(720×480)、Video-CDサイズ(352×240)である。
PCの解像度は1024×768が標準の為、どうしてもQVGAサイズの動画は見難くなってしまう。
それを見やすくする為に、全画面に拡大して表示する事。DirectXやオーバーレイ機能が使われて拡大される。
フレーム <Frame>
意味:AVIでは静止画1枚の事。一般の動画では一秒間に約30枚の静止画がある。
MPEG1、MPEG2、MPEG4などは精密に静止画の定義がないので、低ビットレート時やGOPが欠けたときはフレームが不足する場合がある。
フレームレート <Frame Rate>
意味:1秒間に再生されるフレームの数を言う。
15fpsだと1秒間に15フレーム再生される。NTCSの場合は29.97フレーム/秒、PALの場合は25フレーム/秒。
プログレッシブ <Progressive>
意味:ノンインターレスの事。
プログレッシブ機能を持つ機器(PCディスプレイ、デジタルプログレッシブテレビなど)は、
高価ではあるがインターレス映像より、ちらつきが少なく美しい。
プロジェクトファイル <Project File>
意味:動画編集の計画内容を記述したファイル。
編集ソフトウェアの間で受け渡して編集を続ける事ができるようになる。
例えば、AviUtlで連番AVI読み込みしたものをプロジェクトファイル化し、
TMPGEnc側でプロジェクトファイルを読み込みMPEG1にエンコードするなど、
編集の幅を広げる事ができる。
ブロックノイズ <Block Noise>
意味:JPEGやMPEGにおいて、高圧縮した時に現れるノイズ。8×8サイズのプロック状の歪みがこのノイズの正体である。
圧縮率を高める場合はこのノイズを抑えるようにしたい。
フロントエンド <Front End>
意味:入力側ということ。DivXやLame等はエンコードをソフト単体で出来るが、
GUIなどが無く操作がコマンドラインになる。それを改善して扱いやすくするためのユーティリティ。
AviUtlやAVI出力の場合のTMPGEncなどが該当する。
分割キャプチャ
意味:AVIファイルには2Gの壁が存在する為、どうしても長時間キャプチャできない。
それを回避する為にAVIファイルを2G以内で分割して、動画ファイルを保存する事を分割キャプチャという。
いろいろなソフトがこれに対応しているが、AviUtlで編集する時は、1GByte区切りでキャプチャするのが望ましい。
へ
ヘッダー <Header>
意味:ファイルの先頭にある制御情報の事。これにより、動画ファイルの種類・時間・作成日時などがわかる。
コーデックの利用に関する記述(FourCC)もあるのため非常に重要である。
ベリベリノイズ
意味:MS-MPEG4の圧縮ノイズ。輝度差があるところに8×8サイズのブロック状で現れる。
時間軸方向で張りつくこともあり、その場合かなり見苦しい。このノイズが現れる場所にキーフレームを挿入することで回避できる。
スパゲッティCUI版を使えば、TMPGEncやAviUtlのプロジェクトファイルを読み込む事で、ベリベリノイズを回避できる。
また、自動的にキーフレームを挿入するプラグインソフト「m4c」で回避する。
ほ
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