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インターレース解除とは(2006/08/12更新)



  インターレースとは「飛び越し走査線表示」です。あの、縦1ピクセル単位の線(縞)のことです。

  インターレース解除とは、その縞のあるフレームを他のフィールド・フレームなどと合成して、プログレッシブ」なフレームにするということです。
  インターレース解除フィルタを利用すると、必ずその地点で出来上がる映像はインターレースではなくなります。
  よって、インターレース解除の方法を間違えて縞が残っても、出来上がった映像はプログレッシブとなります。
  プログレッシブ映像になった場合は、縞は映像の一部となり、2度とインターレース解除ができないことになります。

  インターレース解除にはいろいろな方法があります。「2重化」「自動」「奇数or偶数」の3つが、
  メインになっています。「2重化」とは、縞を完全に消す手段ですが、解像度が犠牲になりぼやけた映像になります。
  2重化のアルゴリズムが上下のフィールドと前後のフィールドを合体平均したものなので、ぼやけるのは当然なのです。
  選んではいけないものの一つですが、720×480を320×240にして高圧縮にする(ファイルサイズの小さいAVIにする)なら、
  かなり有効な手段であると言えます。画面はかなりぼやけますが、ファイルサイズが縮みます。
  「自動」は、自動処理で偶数ラインや奇数ラインや前後のフィールドをうまく合成し、最適の状態を作ります。
  AviUtlの「自動」インターレース解除はかなり有効な手段であると言えます。
  24fps化するなら「自動24fps化」のインターレース解除を選ぶと、解像度や動きも完璧に近い状態になります。
  「奇数or偶数」は、自動ではなく手動の時に使います。自動で取り除けなかった縞を、その縞の残ったフレームで
  「奇数or偶数」を自分で選んで見た目の良いほうを適応します。

  よくAviUtlでインターレース解除しプロジェクトファイル保存→TMPGEncでプロジェクトファイルを読み込むとき、
  TMPGEnc側でのフィールド設定はトップですか?ボトムですか?と言う質問を見ますが、
  答えはそのどちらでもなく「ノンインターレース(プログレッシブ)」です。
  インターレース解除は1度しかできないものであるとの認識をしてください。

  ただし、インターレースを解除してもインターレースの状態が保たれる場合には、インターレース解除を2回以上することも可能です。
  ジャンパーズホームページコンテンツ「動画を実験するページ」を参照してください。

  「インターレース解除=フィールド情報を消去」です。インターレース解除を理解すれば、
  インターレースMPEG2動画やインターレースWMV9VCMがいかに優れているかがわかります。
  60フィールドの動画も存在しています。30pの動画と60iの動画は動きの情報量が2倍違います。

  逆に、59.94フィールドの映像を24p化した動画がいかに優れているのかも理解できるでしょう。
  24pの映画やアニメは、24p化することにより本来の動きを取り戻します。



  追記1:一度インターレース解除で失われたフィールドは、元に戻りません。
  なんでもかんでも、インターレース解除するのはやめましょう。
  インターレース解除するのは、「プログレッシブな動画を作る場合」と覚えてください。

  追記2:自動インターレース解除で全ての縞が取り除かれるわけではありません。
  また、インターレース解除のアルゴリズムは全てのソフトウェアで違います。
  AviUtlとTMPGEnc、AviSynth、VirtualDubはそれぞれ違ったインターレース解除の方法を持っています。
  どのソフトウェアが良いのかは、実際に実行してみないとわかりません。



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