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VirtualDubModでAC-3を扱う(2004/02/16更新)



  VirtualDubModはAviUtlが苦手とするAC-3やOgg Vorbis音声のAVIを扱う事が出来ます。
  AVIのMUX、DEMUXのフロントエンドとしては最高性能です。

  ここでは良くある質問で登場する、音声がAC-3のAVIを作る方法と
  AC-3の音声のAVIをMP3に変換する方法を紹介します。



  VirtualDubModで音声AC-3のAVIをMUX

  用意するもの
  音声なしの映像AVI
  AC-3音声(DVDレコーダからDVD2AVIを使って分離したもの、TMPG DVD AuthorなどでAC-3音声を作ってDVD2AVIで分離したもの)
  VirtualDubMod本体

  まず、VirtualDubMod本体を起動します。
  
  そして、用意しておいた音声無しの映像AVIを読み込みます。

  次に、映像が再エンコードされないように、「ストリームの直接コピー」を選択しておきます。
  

  映像の読み込みと処理方法が決定したら、音声を読み込みます。
  
  この、「ストリーム」→「ストリームのリスト」というところで音声は扱います。

  「ストリームのリスト」を開くと、最初は何もありません。
  そこで「追加」により目的のAC-3ファイルを読み込みます。
  
  順番は
  1、追加ボタンを押して、ブラウザにより目的のAC-3ファイルを選択して読み込む
  2、音声が読み込まれたら、上の絵で赤く囲まれている部分を右クリック(音声ファイルのステータス表示の上で右クリック)
  3、右クリックして出たウインドウの設定を「ストリームの直接コピー」にする
  4、OKを押す
  余裕があったら、インターリーブなどで音ズレ補正もできますが、今回は音ズレしてないのでしません。
  これで「映像AVI」と「音声AC-3」共に読み込むことが出来ました。更にストリームのコピーを選択しているので、
  エンコード無しでMUXすることができます。(MUXという作業自体は映像と音声の劣化無し)

  あとは、AVIファイルに出力します。
  
  「ファイル(F)」→「名前をつけて保存(A)」です。

  最後に出力先と名前を決めて出力します。
  
  1、ストリームの直接コピーになっているはずです。なっていなかったら直接コピーにしてください。
  2、保存する場所とファイル名を決めてください。
  3、AVIを選択します。(今回はAVIを作ります。MKVやOGMが使えるならご自由にどうぞ)
  4、「保存」を押せば、MUXが始まります。
  これで、MUXは完成です。

  注意!:AC-3の音声のAVIを再生する時には、AC-3フィルタが必要です。
  AC-3フィルタ
  これをインストールしないと音が出ません。わけもわからずAC-3音声を使うのはやめて下さい(^^;



  VirtualDubModで音声AC-3のAVIをDEMUX&MP3変換

  用意するもの
  音声がAC-3のAVI(先ほどMUXした方法で作られたもなど)
  VirtualDubMod本体

  まずは、VirtualDubMod本体を起動します。
  そして、音声がAC-3のAVIを読み込みます。
  

  先ほどと同じように、映像は「ストリームの直接コピーにします」。
  

  ここで2つの選択ができます。
  (1)AC-3音声をWAVEに出力して、音声だけをDEMUXをする。
  (2)MP3に直接して、AVI+MP3にする(AC-3→MP3にする)。
  多くの場合は、2番を選択すると思います。


  (1)AC-3音声をWAVE出力する
  
  この、「ストリーム」→「ストリームのリスト」を開きます。

  すると、AVIの音声が表示されています。
  
  「WAVEに出力」、又は「分離」を選びます。WAVEで出力はあまり意味が無いので、「分離」します。
  なぜ、「WAVEに出力」はあまり意味が無いかと言うと、「WAVEヘッダーのAC-3」に出力するからです。

  音声無しの映像が欲しい場合は、「無効」ボタンを押して
  
  このようにしておけば、音声無しのAVIが出力できます。(劣化無し)
  このままの状態にしておいて、ストリームの直接コピーモードでAVI保存するだけなので省略します。


  (2)DEMUXをせず、汎用性の高いMP3に直接変換する
  音声はもちろん多少劣化しますが、AC-3では扱いにくいと気付いた場合は、
  「AC-3→MP3」へのエンコード(圧縮)をVirtualDubModで設定します。
  
  1、まずは、音声ソースの上で右クリックします。
  2、「完全処理モード」に変更する。
  3、「圧縮」を選択します。
  
  1、音声「MPEG Audio Layer-3かLAME MP3」を選択
  2、ビットレート選択
  3、OKを押します。

  また、ストリーム選択画面に戻ってくるので、
  4、利用可能なストリームのウィンドウでOKを押します。


  これで、準備が整ったので後はAVIに出力するだけです。
  
  1、ストリームの直接コピーになっていることを確認します。
  2、保存する場所と名前を決め、AVI形式に出力になっているか確認します。
  3、保存を押します。

  保存を押せば、AVIは無劣化で音声がAC-3からMP3に変換されます。
  その無劣化のAVI+MP3が行われ、一つのAVIができます。
  これにより利用しにくいAC-3の音声をMP3に入れ替えることができると思います。

  注意:AC-3→MP3のフォーマット変換をするとわずかに音質は劣化します。



  単体のAC-3ファイルについて

  先ほどのDEMUXで出力されたWAVEファイルやAC-3ファイルは単体では扱いにくいです。
  これをWAVEにすれば、非常に扱いやすい音声ファイルとなります。
  AC-3ファイルをWAVEファイルにするには、「ぷっちでここ」を使います。

  まずは、「コーデック インストール.exe」で、ぷっちでここが使うコーデックをインストールします。
  この作業を怠ると、良い結果が出ません。


  次に「PetitDecoco.exe」で本体を起動します。
  
  1、変換形式を選びます。好きなものを選んでください。Ogg Vorbisも選べます。
  WAVEにすれば他のソフトでもMP3にできますし、AviUtlでも読み込めます。
  2、出力先のフォルダを選べます。同じフォルダでも上書きされないのでOKだと思います。
  3、変換したいAC-3ファイルを選択します。
  4、でここを開始します。

  自分が必要とするフォーマットやサンプリング周波数を考えて出力してください。
  DVD2AVIでAC-3をWAVE化し忘れた場合も、有効な方法です。



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