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VirtualDubModでのエンコード



  VirtualDubModはAVI、MPEG2を扱えますが個人的にフィルタ類の弱さ(24fps化やインターレース解除が弱い)があるため、
  基本的には「高速でエンコードをする」為に用いています。バラエティー番組や回数の多い番組の処理のストレスを軽減する為に
  用いると良いと思います。また、OGM等のコンテナに対応していますので、色々なフォーマットに対処がしやすいソフトです。
  最大の利点であるAviSynthとの組み合わせが容易である事に関しては次に説明します。
  今回は簡単なVirtualDubMod単体による逆テレシネ無し29.97fpsのエンコードを説明していきます。



  まずは起動してみましょう。カット編集の仕方について説明します。
  1、1フレーム戻ります。
  2、1フレーム進みます。
  3、前のキーフレーム(MPEGならIピクチャ)に戻ります。
  4、次のキーフレーム(MPEGならIピクチャ)に進みます。
  5、前のシーンチェンジと思われるシーンに移動します。
  6、次のシーンチェンジと思われるシーンに移動します。
  7、始点を位置決めします。
  8、終点を位置決めします。


  これらを駆使してCMカットや不要な部分を決定して範囲を削除します。削除の仕方は下の通りです。
  編集(E)→
  


  これを繰り返し完全に不必要な部分が無くなったら、このように全シーンを選択(青色)してください。
  
  全体を選択しておかないと、選択された部分だけがエンコード出力の対象となります。

  次シーンチェンジ検出等に慣れれば、AviUtlやTMPGEncより簡単にカットが出来ると思います。



  次に映像に関しての情報を決めていきます。
  
  1フィルター(F)→どのフィルタを使うかを決めます。
  2フレームレート(R)→逆テレシネ(24fps化)を行う場合設定をします。

  また赤い四角で囲ってある場所の設定ですが、
  「ストリームの完全コピー」は動画ファイルをフィルタリング・エンコードせず前の形式をそのまま出力します。
  これはMUX(音声と映像を一つのファイルにする)時に選択します。
  「完全処理モード」はVirtualDubModでフィルタリングとエンコードをする場合に選択します。

  ここで重要なのは、1のフィルタリングですが、順番などを決めるのが難しいので次の節で決めます。

  ではフレームレートを決定してみます。
  
  一番上のソースレートはキャプチャした時のソースのフレームレート又は、MUX前のAVIファイルの
  フレームレートが自動的に適応されます。

  真ん中の四角はフレームレート変換を手動や1/nで減らせますが、音声と合わなくなったりするので「全てのフレームを処理する」
  にしておいてください。

  下の逆テレシネ変換ですが、24fps化に対応するところです。24fps化はAviSynthやAviUtlのほうが得意なので、
  無理して利用する必要はありません。もし利用するなら、「フィールドから再構築する(自動)」を選ぶと良いと思います。
  フィールドオーダーを気にするなら、「フィールドから再構築する(手動)」を選んで、オフセットや極性反転を選んで、
  正しいフィールドにします。また、MUX時は必ず「なし(プログレッシブ)」を選んでください。
  今の所、この逆テレシネは音ズレになる原因になっているようなので、使用しないほうがいいかもしれません。



  前回やり残した、フィルタについて説明します。
  なお、フィルタは「完全処理モード」でエンコードする場合にのみ適応されます。
  
  この画面により、現在使われているフィルタとその順序を知り順序立てて組み立てていきます。
  追加(A)→フィルタを追加していきます。このボタンより始まります。
  削除(D)→選択したフィルタ(背景青白字)を削除します。
  上へ(U)、下へ(O)→選択したフィルタ(背景青白字)の順番を移動します。
  クロップ→クリッピング処理します。フィルタごとに設定が可能となっています。
  設定→選択したフィルタ(背景青白字)の詳細設定をします。

  今回は、720×480(NTCS、無効領域左右8ドット付き)、インターレースソース、29.97fpsのファイルを、
  VGA1:1でプログレッシブ、29.97fpsの動画(色補正あり)にしたい事にします。

  まずは、追加を選んでください。すると次のようなフィルタ郡が出来てきます。
  
  今回は赤い四角で囲ってある3つのフィルタリングをします。


  インターレース解除ですが、両方のフィールドを混合する(推奨)を選択しましょう。
  

  次にリサイズですが、今回は640×480のVGAサイズにしたいので、そのサイズを選びます。
  また、リサイズアルゴリズムは好きなのを選んで良いので、Lanczos3を選択しました。
     
  これでリサイズは完成です。

  次にリサイズする前の無効領域を切り出します。
  リサイズフィルタを選択(背景青白字)にして、「クロップ」を選びます。
  
  X軸(横方向)のドットを絵のように8ずつ削ります。削ったら「OK」を押しましょう。

  最後に色補正をしてみましょう。
  
  色あい(H)→触らないほうがいいでしょう。
  色の濃さ(S)→プレビューを見ながら好みに合わせてみてください。
  値(V)→明るさ調整です。好みに合わせて設定します。

  これで一通りのフィルタリングができました。フィルタを少なくするほうがいいです。
  フィルタしすぎると、他のエンコーダより遅いエンコードになってしまうからです。



  今度は音声を処理します。
  
  ストリームのリストを出してみてください。

  選択すると次のような設定画面になります。
  
  読み込んでいる音声表示があるところを「右クリック」してみてください。
  絵のようにウインドウが出ます。
  今回はMP3にエンコードしますので、「完全処理モード」を選んでください。

  次に、音声のフィルタリングをします。
  「拡張フィルタを使用する」にチェックを入れ、フィルター(F)を選択します。
  
  すると、上のようなフィルタ設定になります。追加を選んでください。
  
  この3つのフィルタを使用します。

  3つのフィルタを追加すると、3つのブロックが出来ますので、絵のように矢印でつないでください
  そして、「gain」の「設定」を、「テスト」しながら決めていきます。
  「gain」とはボリュームなので、大きくしすぎたり小さくしすぎたりするのは良くないですので注意してください。
  丁度いい音量になったら「OK」を押してフィルタの設定は完了です。

  最後に、圧縮の設定をしますので「圧縮」を選びます。
  
  好きなコーデックを選べます。(絵はLame ACMのMP3 48000Hz、128kbps、CBR、Stereoを選択しています。)

  これで音声も決まりましたので、AVIに出力してみましょう。



  最後にファイルに出力します。
  
  名前をつけて保存(A)を選んでください。すると保存用ブラウザが出てきます。
  
  ファイル名→保存したいフォルダを選び、好きな名前をつけます。
  ファイルの種類→AVI、OGM、MKVを選べます。今回はAVI出力にします。
  ビデオモード→エンコードありの場合は、「完全処理モード」にします。
  圧縮方式→使いたい物を使います。今回はDivX5.02にしました。

  後は保存ボタンを押して完成です。
  完成した動画を見て、出来上がりを確認してみましょう。



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