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AviUtlを使う場合の注意点(2010/09/04更新)
らうおんり 様のご指摘のフィールド説明を修正しました。ありがとうございます。



  AviUtlは便利な動画編集ツールですが、使い方を間違えると動画に悪影響を及ぼします。
  AviUtlの性質を理解して、綺麗な動画を作成するための注意点を紹介します。



  AviUtlで動画を読み込む場合の注意点

  AviUtlで動画を扱う場合は、ファイルの読み込む方法が重要になります。
  まずは、動画を読み込まずに、AviUtlを起動して入力プラグインの優先度を決めます。
  
  入力プラグインは、上にあるものが優先順位が上です。
  この優先順位はとても重要です。読み込み方法によって、編集の安定性、画質などが決定されるからです。
  オススメの順番は、
  1、「AVI読み込み、WAVE読み込み(AviUtlのデフォルト)」
  2、「AVI/AVI2 File Reader(AviUtlのデフォルト)」
  3、「MPEG-2 Video Plug-in」
  4、「AviSynthスクリプトリーダー系」
  5、「VFAPI系」
  6、「DirectShow Filter系」

  です。例えば、MPEG2を読み込む時、「DirectShow Filter系」が「MPEG-2 Video Plug-in」の上にあると、
  DirectShow経由でAviUtlに読み込まれてしまいます。そうすると、不安定な動作になります。
  上にあるものから順番に使われるフィルタの種類が決まるので、安定したものを上にするほうが良いでしょう。
  順序を操作して、使いたい「読み込み方法」を操作してみてください。

  追記:読み込む優先順位に間違えがありました。正確に訂正しましたので、上記の順番を参考にしてみてください。
  なお、AVI2の動画を扱う場合が多い時は、1番と2番を入れ替えてみてください。


  次に、AVIコーデック側でも読み込み方法を決める必要があります。
  次の図を見てください。
  
  このように、各AVIコーデックごとに読み込み方法を設定できます。
  この設定により、「YUY2読み込み」「YUY2出力」「圧縮の設定の保持」をコントロールする事ができます。
  RGB24で読み込ませたい場合はチェックをはずす、YUY2読み込みしたい場合はチェックを入れてから、
  動画を読み込むことによって色空間の設定をできるようになります。

  AviUtlのYUY2読み込みは、AviUtl0.99の表示が4:2:2→4:4:4補間されていなくてゴーストのようなものが見えて、
  更に「RGB化するときに4:2:2補間されてないもの」ができます。
  YUY2に出力するなら大丈夫ですが、RGBにした後、拡大や縮小などをする時は要注意です。

  なお、読み込みを失敗した映像により生成された動画は、必ず失敗した影響を受けます。
  動画の画質は、読み込みも大切である事を覚えて置いてください。AviUtlだけでなく全ての動画編集ツールに共通しています。



  AviUtlで動画を読み込んだ後の注意点

  AviUtlで動画を正しく読み込めたとしても、フィルタリング操作を誤ると画質が低下します。
  特に注意したいのは、「フィールドオーダー」「フィールド維持」です。
  まずは、フィールドオーダーの正しい見分け方から紹介します。

  ジャンパーズホームページにある、「トップ・ボトムフィールド表示フィルタ」を使えば簡単です。
 
  このように、トップフィールドとボトムフィールドの映像が違う場所がある場合、
  時間的に「過去のもの」となるほうが、先のフィールドになります。上の絵の場合、球は左から右へ動いています。
  トップフィールドの映像の球が先に表示されている=時間的に過去=トップファーストであるということです。
  この場合は、AviUtlで「トップフィールド->ボトムフィールド」を選びます。


 
  また、上図のように、球が左から右へ進んでいる場合で、ボトムフィールドのほうが球は左にあります。
  ボトムフィールドの映像の球が先に左に進んでいる=時間的に進んでいる=ボトムファーストであるということです。
  この場合は、AviUtlで「ボトムフィールド->トップフィールド」を選びます。

  
  この設定を間違えると、AviUtl内での処理がおかしくなります。AviUtlのインターレース解除が働かなかったり、
  24fps化が誤作動してカクカクの動画になります。



  また、インターレースMPEG2にする場合やインターレースWMVにする場合は、フィールド間に影響を及ぼさないフィルタを選ぶ必要があります。
  AviUtlのフィルタをうまく使いこなしてください。



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