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首人間1
昔、首だけの男がいた。嫁を迎えたが、男は首だけなので、女は嫌になって逃げ帰ろうとした。すると、首だけの男は悔しさの余り、嫁の腰紐にくらいついたが、嫁はしたたか者で、素知らぬ顔をして首をぶら下げたまま橋の上に行き、腰紐を解いて川に投げ込んだ。首男は「ドードー」と悲しげに泣きながら流れて行った。それ以来、川ではその泣き声が止まない。
(台湾ブヌン族丹大蕃)(『生蕃傳説集』より)
(解説)異類婚姻譚だろうか。