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乱世之王者
作者
:
やすけん工房(Yassa・江藤健 PN)
http://www9.plala.or.jp/YASKEN/
収録
:
テックウィン2003年8月号
コンテストパーク
ツール
:
RPGツクール2000
ジャンル
:
戦略シュミレーション
あらすじ
群雄割拠の諸侯たちが天下統一をかけて争います。
感想
RPGツクールで国取りゲームができるとは、ちと驚きです。
さて、私が見る限り、本作の特徴は二つあります。
1.シンプルなシステム
コマンド数が非常に少なく(なんと「内政」や「人材」のコマンドがない!)、システムは非常にシンプルです。これは近年の「三國志」や「信長の野望」をやりこんだ方々には不足感を抱かせる仕様です。しかしその反面、覚えるルールが少ないため、初心者やライトユーザーに対して広く門戸を開いているといってよいでしょう。
2.攻める方が有利
戦争学で「攻者三倍の法則」(※)に示される通り、
普通は守る方が有利
です。しかし本作では
なぜか攻める方が有利
というシステムになっております(作者自身が同封の文書にてそれを言明している)ので、相手(敵)と対峙した時、さっさと
攻めたほうがいい
という事になるのです。
その為、天下を統一するには常に攻めの姿勢でいなければならず、従ってゲームの流れはスピーディーになります。
※攻者三倍の法則:戦争において拠点を攻め落とす場合は、防禦側の三倍以上の兵力(戦力)を必要とする考え方。
攻略
序盤は同盟
序盤は群雄割拠の状態である為、自勢力が他勢力に囲まれていた、ということがよくあります。そういう時には、
隣接する全ての勢力と敵対していては滅亡するだけ
であります。従って、当面の攻め込む対象を絞った上で
必ずどこかの勢力と不戦同盟を結んで
おき、後顧の憂いをなくしておきましょう。そうすれば、当分の間はそこへの攻撃に集中できます。
ただし、中盤になってくると、自分も含めてどこの勢力も大きくなっており、そう簡単には同盟を結んでくれなくなりますのでご注意を。(尚、同盟が破棄される事があります。)
複数の拠点を持ったら
自分の領土がある程度大きくなってくると、「他勢力と隣接している拠点」と「他勢力と隣接していない拠点」とに分かれてきます。前者において「徴兵」や「砲産」を行なって戦力を蓄えるのは無論のことですが、後者を遊ばせておくのは勿体無いので、後者でも「徴兵」「砲産」を行なって、それを前者の拠点に「輸送」しておきましょう。そうすれば、一拠点において二拠点分の戦力向上が望めます。
もっとも、こうしたことは委任状態にしておけば自動的にやってくれます。
漁夫の利
隣接している拠点で他の勢力同士の戦争(あるいは民衆の蜂起)が起こったら、それは好機です。なぜなら、その地は戦争で兵力や大砲の数が減っているからです。場合によってはさしたる損耗もなくその拠点を手に入れることが出来ます。これを漁夫の利というのです。
ただし、自分が他の拠点を攻めた場合(あるいは攻められた場合)は自分の戦力が著しく削がれていることがありますので、それが第三勢力にとっては漁夫の利となりますのでご注意を。
大砲国家
ゲームの中で大砲はとても重宝します。敵が攻めてきた時にも、敵兵力を上回る火力の大砲を投入すれば、一兵を損なうことなく撃退できる上に、その攻めた側の拠点の兵力がゼロになるのです。又、大砲攻撃を仕掛けて敵の戦力を削ぐ場合にも有効です(ただし、相手の砲数に御注意を)。又、大砲をあまり持ちたがらない民衆軍を叩き潰すのに特に有効です。
そんなわけで、他の勢力と隣接する拠点ではもちろん、領土が拡張して前線から遠ざかってしまった拠点でも、バンバン大砲を造りまくりましょう。かく言う私も、大層な大砲国家を作り上げました。
こちら
はクリア直前(虫の息になった最後の拠点を落とすのみ)のセーブデータなのですが、これを本作でロードして覗いてみて下さい。自領(東海軍)の半数ほどの大砲所有数が最大値の10になっていますから。(ちなみにこのセーブデータ、
エンディングがすぐに見られる
というオマケ付き。)
追伸:ちなみに私は、初級モードを江戸軍で15年、普通モードを東海軍で18年かけてクリアーしました。これが遅いか早いか(多分遅い方でしょうが)は皆さんのご判断におまかせ致します。(H15.7/16)
追伸2:ver.1.02になって、随分と遊びやすくなりました。各種のバグがなくなったり、民衆の蜂起が少なくなったり(と感じるのは私だけでしょうか?)。めでたしめでたし。(H15.11/27)
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