写真1 孔子像(湯島聖堂) 写真2 絵馬(湯島聖堂) 写真3 神田明神 写真4 秋葉原電気街 写真5 湯島天満宮 写真6 絵馬(湯島天神) 写真7 ベジータ[追突注意!] |
それから私は北へ向かって湯島聖堂へ行きました。湯島聖堂とは、儒学・儒教の祖である孔子を祀った所です。入場無料。 敷地内は鬱蒼と青葉が茂り、それが残暑の苛烈な太洋光線に照らされて毒々しいほどに鮮やかです。落ち葉の季節や雪化粧の時の風景も趣がありますが、数日後には変化してまた来年を待たねばならないであろうこの感覚もなかなかに結構です。 そして、巨大な孔子像がありました(写真1)。写真だと小さくなってわかりにくいのですが、5〜6mくらいはあったでしょうか。また、孔子も一応「士」だからでしょうか、左脇に剣を差しています。 さして広大でない敷地内を歩いて聖堂へ行ってみますと、絵馬がズラリ(写真2)。どれもこれも合格祈願ばかりです。やはりここが学問と関係があるからでしょうな。しかし中には殊勝な者もいて、「合格できました。ありがとうございます。」などと書いてお礼参り(※4)した者もありました。 その後、道路を挟んで向かい側にある神田明神(神田神社)に行きました(写真3)。なんともまあ、赤光りしていてケバケバしいです。新しく建て直されたんでしょうか、あるいは、そういう趣味なんでしょうか。 ちなみにこの神田神社は、平将門を祀っていることで有名ですが、そもそもはオオナムチとスクナヒコナ(※5)を祀ったもので、いまでもこれら二神は祀られています。 さて、神田神社から南東へ歩いて、秋葉原オタク街へ行きました(写真4)。ここで私があえて「オタク街」と言ったのには理由があります。なぜなら、久しぶりにここへ来てみたら、同人誌・同人ソフトの店が殖えていたからです。 男の性欲によって描き出された美少女(美幼女)たちの淫らな絵がそこかしこに…。さすがにこういったものを写真に収める気力はありませんでした。 妄想の美少女たちはさておいて、私は近くのゲームセンターに入ってクレーンゲームを少しやりました。お土産が欲しかったからです。そしたら、200円を費やしてベジータをゲットしました。尚、ベジータについては写真も含めて後で述べます。 さて、本来ならここで帰るところでしたが、もう少し寄り道をしてみることにしました。というのは、実は湯島聖堂にいた時、案内の看板を見て、そこから北にちょっと行ったところに湯島天満宮があることがわかったからです。 というわけで、秋葉原から北西に歩いて湯島天満宮(湯島天神)へ行きました(写真5)。 門前にある案内の看板によると、湯島天神はそもそもは天手力男命(アメノタヂカラヲノミコト)を祀っていたのですが、時代が下って菅原道真(すがわらのみちざね)に切り替わってしまいました。新旧の神様の交代という奴です。 又、菅原道真が学問の神様であるため、ここにも合格祈願の絵馬がびっしり(写真6)。ちなみに、写真左下に牛に乗った天神様の絵馬がありますが、この絵は牛乗天神(うしのりてんじん)と言うものだそうです。ただし、牛と天神との関わりは今一つわかっていないようです。 本殿の近くには、湯島天満宮収蔵の文物を展示している宝物館があります。入場料は500円。展示物の内容をじっくり観賞してきましたが、館内は結構手狭で、展示物の質と量とを勘案すると、入場料500円は高いです。私の経験から言うと、300円ぐらいが適性価格だと思います。 しかしながら宝物館では収穫もありました。その一つが、菅原道真と野見宿禰(のみのすくね)との間に意外な関わりがあったということです。両者とも、祖先神が天穂日命(アメノホヒノミコト)なのです。 |