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上野ポエトリカンジャム3
 平成17年9月4日(日)、上野水上野外音楽堂にて開催された、上野ポエトリカンジャム3(UPJ3)に行ってきました。UPJのチラシの表現を借りれば、これは「日本最大の詩の野外フェス!」です。
 そもそも私がこのイベントに足を運んだのには3つの理由があります。一つは自分の体調が回復してきて遠出する気になったこと。もう一つはビッグイシューが告知したイベントの中で割と近くで開催されるということ。そして最後に、やっぱり言葉って大切だよなあっていう思いが心の底流にあって、そいつが「行けやコラ」と突き上げているんでしょう。
 それでは撮ってきた写真を元にそこはかとなく書きつけてみますかな。
 会場内は大体こんなもん。ステージ上で詩が朗読され、聴衆はそれを時には黙って、時には笑いながら聴く。
 どんなもんか把握してもらいたかったからしょっぱなにこの写真を持ってきました。
 詩の朗読が始まる前に太鼓をドンドコドンドコ♪
 「マライカ」にはちょっと感動しました。
 サブステージなんてのもあって、演奏などをやっている。このバンドは「リンゴの唄」「上を向いて歩こう」などをやっていました。
 会場にはステージに出ていた人たちがゴロゴロいます。出演者の殆どがアマチュアの素人で、しかも70人ほどいるのだから無理もありませんわな。ちなみに、この写真の中で誰が出演者かというと、見た感じカタギの衆じゃない人たちです。
 敬々さんの社会派フォークソング。風刺の利いた歌で聴衆を笑わせていました。
 ♪None Homeless! None Homeless!
 香澄海さんの二胡演奏。緊張していたのか、それともただ単に技術不足なのか、演奏を間違えることも。
 美人寿司と湯山玲子。右の(田中康夫長野県知事似の)美人(?)が寿司を握って客に出し、左の美人(?)が妙な音楽に合わせて川柳を詠む。う〜ん、前衛的だ。ところで、川柳を理解した人は、あの中にどのくらいいたんでしょうか。
 イベントの途中から掲げられた鳥の絵。実はこれ、イベントの最中に作られたもの。即興の作品と言うべきでしょうか。でも、手作り感があって、それはそれでいい味を出しています。
 西口プロレスの神風健三郎とアントニオ小猪木。
「現金があれば何でもできる!」
 最後の締めはやっぱり、1、2、3、ダー!
 右で歌っているのは、どぶねずみ男さんの「ギャグ100連発」だと思われます。ちなみに左の板の絵は別の人が描いたもので、板には「働いたら負け」「邦人女性 死ぬと思った」と書いてあります。
 北海道の劇団AND。うしろのメガネの姉ちゃんは何をやっていたのか私にはわかりませんでしたが、結構面白かったです。
 小島宗二翁の若山牧水朗詠。マイペースで時間(5分)をオーバーするも、亀の甲より年の功とやらで押し切って司会者を立ち往生させていました。

 ところで、参加者の一人、本田まさゆきさんが会場内でプロモーション用のカセットテープ「母は苦情を言いました」を配って歩いていました。私のところへも来て、
「聴いて下さい」
 と言ってテープを渡してきたので、思わず
「はい」
 と言ってしまいました。
 その後、万博で聞くチャンスを逸していたのですが、18日の昼(2週間後!)にようやく聴きました。これで、あの時の口約束を果たしたわけです。
 で、感想なんですが…癒し系ですな。私は詩に対するセンスは鈍いので、詩の方はあまりピンと来ませんでしたが(失礼! でも正直なところそう感じてしまったんだ)、BGMの方は瞠目しました。テープのパッケージの説明文によると「現代最高のギター詩人マーティン・テイラーの音楽」だそうで、早朝のラジオ番組のテーマ曲になってもおかしくないと思いました。

 9月22日夕方、UPJ3実行委員会から谷川俊太郎さんのシャツが贈られてきました。というのは、実は当日、プレゼントに当たっていたのです。で、それが18日後に届いたというわけです。
谷川俊太郎さんのシャツ
 包装紙は…Yodobashi Camera...!? ヨドバシカメラの袋!! しかも差出人の欄を見ると代表者の名刺(しかも手作り)が貼ってある! うわ〜、ものすごい手作り感があってある意味すげえ!
 そして中にはプレゼントの送付を知らせる紙が一枚とピンクのシャツ! ぴぴぴぴピンクぅ!? カタギの男なら恥ずかしくて着られない色ですね。ある意味、詩人に相応しいシャツかも。
 ちなみにシャツには「かっぱかっぱらったかっぱらっぱかっぱらった」とあり、私なりに翻訳すると「河童がかっぱらった『河童ラッパ』を(私が)かっぱらった」となります。
 ともかくも、送ってくれてアリガトー! 普段着として使用します。

 というわけで、色々と書き足してきたこのレポートもここでお開きとさせていただきます。

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