掛けまくも 畏き 伊邪那岐大神 筑紫の 日向の 橘の小戸の 阿波岐原に 御禊 祓へ給ひし時に 生り坐せる 祓戸の 大神等 諸々の 禍事 罪 穢 あらむをば 祓へ給ひ 清め給へと 白す事を 聞こし食せと 恐み 恐み 白す |
カケマクモ カシコキ イザナギノオオカミ チクシノ ヒムカノ タチバナノオドノ アワキハラニ ミソギ ハラエタマイシトキニ ナリマセル ハラエドノ オオカミタチ モロモロノ マガゴト ツミ ケガレ アラムヲバ ハラエタマイ キヨメタマエト マオスコトヲ キコシメセト カシコミ カシコミ マオス |
言葉に出して言うのも畏れ多い偉大なる神・ イザナギ様が筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に 禊ぎでお祓いになった時にお生まれになった お祓いをする所の偉大なる神々よ 数多の良くない事、罪、ケガレが有るのを お祓いになり、お清め下さいますよう 申し上げる事を、お聞きになって下さいと 恐れながら恐れながら申し上げます。 |
神代の昔、イザナギノミコトが黄泉の国から 帰った時に、汚れた体を洗い清めた所、数多くの 神様が生まれました。 祓詞はこの故事に因むものです。 祓詞を唱えると、イザナギノミコトが禊ぎを したのと同様の効果が得られるとされています。 現在でも、祓詞は祝詞を唱える前に読み上げ られています。 |