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北朝鮮の滅亡2

泉獺 H15.11/13
 北朝鮮の角は砕かれ、腕は折られた。

 世界に向かって高ぶった北朝鮮を、驕らせたままにしておけ。北朝鮮は飢餓の中に倒れて、笑いものになる。お前は日本を笑いものにしたではないか。お前はアメリカを嘲りの的としたではないか。お前は南の同胞を西側の犬と蔑んだではないか。お前が彼らのことを口にするたびに嘲った内容とは、彼らが資本主義の強盗だとでも言うのか。

 北朝鮮の住民よ
 町を捨てて豆満江を渡れ
 餌を求めて移動する動物のように。
 我々は、北朝鮮が傲慢に語るのを聞いた。
 甚だしく高ぶり、誇り、傲慢で、驕り、慢心していた。
 北朝鮮自身、自分の横柄を知っている。
 その自慢話はでたらめ、なすこともでたらめだ。
 それゆえ、北朝鮮は心の内で嘆き
 偉大なる将軍様のために叫ぶ。
 恒常的な飢餓のために人々は呻く。

 平壌のマスゲームよ
 わたしは日本のために泣くよりも
 お前のために泣く。
 お前のパフォーマンスは海を越えて
 自民党の副総裁にまで届いた。
 しかし、お前はその練習により作物の収穫を逃し
 お前を滅ぼす飢餓が襲った。
 地上の楽園、北の国から
 喜びも楽しみも搾り尽くされた。
 将軍様は酒の甕から酒を奪い去った。
 喜びの声をあげて、酒を造る者はいない。
 声があがっても、喜びの声ではない。

 平壌が、ソウルに、また北京にまで届く声で叫ぶとき、彼らの声は東京からモスクワ、ワシントンにまで達する。金剛山の水さえ枯れ果てる。わたしは、少しでも背いたり反感を持ったりした者を共和国から絶滅させる、と将軍様は言われる。それゆえ、人民の心は将軍様のために犬笛(※)のように嘆く。人民の心はウリナラのために犬笛のように嘆く。北朝鮮が築いた富は上に吸い上げられたからだ。みな頬がこけ、肩を落とし、心に傷を受けて、身にボロ服をまとう。北朝鮮の人々は皆、どの物陰でも闇の中でも泣き悲しんでいる。だれも搾り切れない濡れ雑巾を搾り尽くすように、わたしが人民を搾取したからだ、と将軍様は言われる。なんという破滅か。嘆くがよい。ああ、北朝鮮は恥じて背を向ける。北朝鮮は周囲の国々の笑いの種となり、驚きとなる。

 将軍様は言われる。
 見よ、米帝は鷲のように速く飛んできて
 共和国に向かって翼を広げている。
 油断すれば町々は攻め取られ、砦は陥落する。
 その日には、共和国の勇士の心は
 イルタンベク(※)の気概を持たねばならない。
 さもなくば共和国は滅び、暗黒の植民地時代に逆戻りだ。
 党(金正日)への忠誠をおろそかにしたからだ。
 共和国の住民よ
 飢餓と貧乏と粛清がお前に臨むと
 将軍様は言われる。
 飢餓を逃れた者は、貧乏に落ち
 貧乏から這い上がる者は、粛清される。
 わたしは、共和国に試練の年を来させると
 将軍様は言われる。
 政治犯は力尽きて、収容所の陰に立ちつくす。
 板門店から火の手が上がり
 木蘭館から炎が舞い上がり
 北朝鮮のこめかみを焼き
 騒ぐ者たちの頭を焦がす。
 北朝鮮よ、お前はならず者だ。
 白頭山の朝鮮虎は滅びた。
 お前の息子たちも、娘たちも
 政治犯として殺された。
 しかし、金王朝の終焉後
 南の同胞は北の繁栄を回復すると
 韓国人は胸を張る。
 これが北朝鮮の末路である。
続く

犬笛…犬笛は人間の声には聴こえない。聴かれでもしたら、彼らの命はない。
イルタンベク…「一当百」と表記する。「一人で百人と戦え」という意味。日本にも似たような言葉として、「一騎当千」というものがある。


元ネタ:「エレミヤ書」48.25-47
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