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桃の子桃太郎(十二)

 鬼ヶ島へ向けて旅立った桃太郎、棍棒を右手に持ち、袋を左肩に担いで歩いていました。

 すると桃太郎は犬に出遭いました。
 犬は札束の入った袋をもの欲しそうに眺めていましたので、桃太郎は事情を尋ねました。
 すると犬はこう答えました。
 犬は尖閣諸島に灯台を建てたのでお金がなくなり、その上、岩手の親分が脇の甘い市民運動家のもとへ行って「一平卒として働く」と言いつつ乗っ取りを画策するとやらで何かと金が必要。
 それを聞いた桃太郎、袋から札束を一つ取り出して、それで犬の頬っぺたをひっぱたいて鬼退治に従わせました。

 次に桃太郎は猿に出遭いました。
 猿は札束の入った袋をもの欲しそうに眺めていましたので、桃太郎は事情を尋ねました。
 すると猿はこう答えました。
 猿は日本の首都を北海道に招致するべく、北海道(特に地元の釧路)で車よりも熊の通行量が多い道路を国に造らせまくり、更には総理になろうとして大勢の子分を養うとやらで何かと金が必要。
 それを聞いた桃太郎、袋から札束を一つ取り出して、それで猿の頬っぺたをひっぱたいて鬼退治に従わせました。

 最後に桃太郎は雉に出遭いました。
 雉は札束の入った袋をもの欲しそうに眺めていましたので、桃太郎は事情を尋ねました。
 すると雉はこう答えました。
 雉は元々貧乏だったのが、凋落傾向の鷹の女帝の養子になったのが運の尽き。ただでさえひもじいのに、影の女帝と呼ばれる鷹の元秘書への上納金がきついとやらで、何かと金が必要。
 それを聞いた桃太郎、袋から札束を一つ取り出して、それで雉の頬っぺたをひっぱたいて鬼退治に従わせました。
(続く)

(C)IZUMI_Kawauso
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