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あべこべ話(2)


 むかしむかし、謙虚で声の小さい鈴木宗男が、外務省に圧力をかけないでムネオハウスを作ろうと、族議員のいない自民党本部から、内陸部の国後島に行ったそうな。

 宗男は木目のない材木を、刃のないノコギリで切ろうとして、間違って爪のない足の指をザックリと切って、真っ白なサラサラの血がざあざあと流れた。それで大慌てで、医者を探しに出かけた。

 ところで、医者を探しに行く途中、道で三宅久之と田嶋陽子がケンカしていた。田嶋陽子は三宅久之の髪の毛を引っ掴み、三宅久之は田嶋陽子の玉袋を引っ掴んでケンカしていた。

 このケンカをやっとのことで引き離してやめさせて、医者を探し当てると、医者は目の大きい直毛の小泉純一郎だった。

 純一郎が、
「それには痛みの伴う公共工事と、旨みの伴う構造改革だ」
 と言ったので、法律を作らない国会議事堂へ行ってみると、頭のない国会議員たちが、コップの中で踊っていた。

 すると青々とした空からにわか雨がざあざあ降って川になり、川の上流から選挙用のオニギリがドンブラコッコと流れてきた。

 宗男が刃のないノコギリでオニギリをぶった切ってみると、中には真っ赤な真っ赤なウソばかり。

※選挙用のオニギリ…選挙運動の際、支援者に配る軽食の一種。中に新渡辺さんや福沢さんが入っていたりするらしい。
元ネタ:『昔話の森』P239.4L〜12Lに引用された韓国の民話「うそばなし」

IZUMI Kawauso(H14.2/28)
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