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3年ヒキコモリ太郎
H17.2/15 著・泉獺
 あるところにヒキコモリがいた。名を太郎という。ヒキコモリなので、近所の住民はヒキコモリ太郎と呼んだ。
 太郎は部屋の中で半ば呆然としながら思った。
「自分は何をやってもダメだ。自分はダメ人間だ。」
 太郎は将来を絶望し、何もする気になれず、ひたすら家に引きこもっていた。

 こうして3年が過ぎた。
 すると太郎はやおら立ち上がって外に出た。
 そして、山に不法投棄された廃家電・廃車などのガラクタから使えそうなものを家に持って帰って、庭でトカトントンと工作した。
 こうして太郎はたった一人で波動砲を造り上げた。そしてそれを防衛庁に特許ごと売り払って巨万の富を得た。

 又、波動砲という超強力な兵器を手に入れた日本政府は、北朝鮮に対して強気に出た。
 北朝鮮は、
「これはかなわん。ウリナラ(我々)のノドンとテポドンでは、波動砲には及ばない。」
 と言って、拉致被害者を全員帰してくれた。
 日本国民は大喜びして拉致被害者たちを迎え入れたとさ。
 めでたしめでたし。
(おしまい)

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