あるところにヒキコモリがいた。名を太郎という。ヒキコモリなので、近所の住民はヒキコモリ太郎と呼んだ。 太郎は部屋の中で半ば呆然としながら思った。 「自分は何をやってもダメだ。自分はダメ人間だ。」 太郎は将来を絶望し、何もする気になれず、ひたすら家に引きこもっていた。 こうして3年が過ぎた。 すると太郎はやおら立ち上がって外に出た。 そして、山に不法投棄された廃家電・廃車などのガラクタから使えそうなものを家に持って帰って、庭でトカトントンと工作した。 こうして太郎はたった一人で波動砲を造り上げた。そしてそれを防衛庁に特許ごと売り払って巨万の富を得た。 又、波動砲という超強力な兵器を手に入れた日本政府は、北朝鮮に対して強気に出た。 北朝鮮は、 「これはかなわん。ウリナラ(我々)のノドンとテポドンでは、波動砲には及ばない。」 と言って、拉致被害者を全員帰してくれた。 日本国民は大喜びして拉致被害者たちを迎え入れたとさ。 めでたしめでたし。 |