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モナー、インスパイアされる

泉獺 H17.11/25
 エイベックスは、モナーをインスパイアして「のまネコ」にし、商品化して売り出すと同時に商標登録した。エイベックスはのまネコの像を造り、エイベックス本社に入れ、浜崎あゆみの銅像のそばに置いた。
 翌朝、エイベックスの社員が早く起きて出社してみると、のまネコの前の地面に浜崎あゆみ像がうつ伏せに倒れていた。社員たちは銅像を持ち上げ、元の場所に据えた。
 その翌朝、早く起きてみると、浜崎あゆみはまたものまネコの前の地面にうつ伏せに倒れていた。しかも浜崎あゆみの頭と両手は切り取られて敷居のところにあり、ロゴ「A」は粉々に砕かれていた。そのため、今日に至るまで、浜崎あゆみの関係者や彼女のファンはだれも、エイベックス本社の敷居を踏まない。
 2ちゃんねらーの怒りはエイベックスの人々の上に重くのしかかり、災害をもたらした。2ちゃんねらーはエイベックスとその関連会社などに大量の抗議文を送り付け、サイトやブログを炎上させた。
 エイベックスの人々はこれを見て、言い合った。
「2ちゃんねるのキャラをインスパイアして我々のうちにとどめて置いてはならない。あいつらは我々と我々のドル箱の浜崎あゆみに災難をもたらす。」
 彼らは人を遣ってエイベックスの関連会社全員を集め、
「のまネコをどうしたものか」
 と尋ねた。彼らは答えた。
「のまネコを有限会社ZENへ移そう」
 のまネコはそこへ移された。
 のまネコが移されてくると、2ちゃんねらーの魔の手がその会社に甚だしい恐慌を引き起こした。会社の人間は、社長からアルバイトまでも対応に追われ、ストレス性胃潰瘍が彼らの間に広がった。
 彼らはのまネコを作者のわた氏に送った。のまネコがわた氏のもとに着くと、わた氏は大声で叫んだ。
「のまネコをここに移して、わたしとわたしの家族を殺すつもりですか!?」
 彼らは人を遣ってエイベックスの関連会社を全員集め、そして言った。
「のまネコで儲けることをやめよう。オリジナルだと主張するのもやめよう。商標登録を取り下げ、キャラクター使用料を受け取るのをやめよう。そうすれば、エイベックスの社員や社長は殺されないだろう。」
 実際、エイベックス全体が死の恐怖に包まれ、2ちゃんねるの魔の手は重くのしかかっていた。2ちゃんねるでは「エイベッ糞の社員を頃す」「エイベッ糞の松浦社長を頃す」「エイベッ糞に放火する」などの犯行予告が書き込まれていたからである。

元ネタ:サムエル記上 5 「神の箱、奪われる」

※この作品は、実際に起こった事件(のまネコ問題)にインスパイアされて書いたものですが、飽くまでフィクションです。実在の人物・団体・会社とは一切関係ありません。
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