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ヒッキーの言葉(2)

泉獺 H16.10/11

 わたしヒッキーはヒキコモリとして自分の部屋にこもっている。生きることに面倒くささやぼんやりとした疲れを感じ、気が付くと家から一歩も出られなくなった。いったいだれがこんな辛いことを自分に課したのか。わたしはネットの世界に逃避したが、見よ、どれもみな憂鬱で、単なる重荷でしかなかった。

 ゆがみは直らず、欠けていれば、数えられない。

 わたしは心にこう言ってみた。
「見よ、かつてネットに君臨した者のだれにもまさって、わたしは2ちゃんねるを究め、その世界の有名人となった」と。
 わたしは、嘘は嘘であると見抜ける知恵と知識を得たが、結局わかったことは、所詮、2ちゃんねるで得た知恵も知識も狂気であり愚かであるにすぎないということだ。これも単なる重荷だと悟った。

 ヒキコモリが深まれば悩みも深まり、ヒキコモリの期間が増せば苦痛も増す。


元ネタ:「コヘレトの言葉」.12−18
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