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ヒッキーの言葉(1)

泉獺 H16.10/11

この世に生きる価値のない、ダメ人間の子、ヒッキーの言葉。

ヒッキーは言う。
なんという鬱、なんという鬱、すべては鬱だ。

ビルの谷間、仕事人間は労苦するが、すべての労苦はなにになろう。
景気が悪くなれば首を切られ、永遠に耐えるのはサラリーマン。
日は昇り、日は沈み、やがて再び日は昇る。
興味は2ちゃんねるに向かい、エロサイトへ巡り、めぐり巡って、
あてどもなくさまよいつつ、ネットサーフィンする。
精液はみなティッシュに注ぐが心は満たされることなく、
いつまでも、繰り返しその行為をする。

何もかも、もの憂い。
外に出ることもできず、目はパソコンの画面から離れることなく、
人と会話を交わすことすらままならない。
かつてのヒキコモリはこれからもヒキコモリであり、
かつてのダメ人間はこれからもダメ人間である。
この世の中、自分以上のダメなものは何一つない。
見よ、これこそ君の素晴らしいところだ、と言われてみても、
それもまた、永遠の昔から欠陥だらけで、
これからもそうに違いない。
この自分に心を留める者はいない。
これから先も、その後の世も、だれも心に留めはしない。


元ネタ:「コヘレトの言葉」.1−11
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