二択ばあさん

あずみを楽しみにしていて、劇場版を見られずに、きのうやっとテレビ鑑賞の形になった。馬とあずみが山を背景に遠く立つ姿。狭い村にごった返すような人々。そして旋風のような立ち回りと斬りあい。黒澤映画を思い起こしながら、そしていろんな現実を思い浮かべながら…。

ローレライのフィギュアつきのペットボトル茶を買って、小さな潜水艇を組み立てた。それを本棚にちょこんと置いてみた。天才柳沢教授の生活がうしろに並んでいる。またいろんな場面を思い浮かべた。

京都のバス停で、60歳くらいのおばあさんに話しかけられた。お彼岸はまだなんかなぁ。そんな問いかけに、お水取り(奈良の東大寺の恒例行事。巨大なたいまつの火の粉にご利益があるという。)が始まったところだから、あとしばらく先ですね。答えてにこりとした。別れ際に恥ずかしそうに小さく手を振るおばあさん。二択ばあさんに見送られるシーンを空想してしまった。そして失礼ながら思わずふきだしたものだ。