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作品No.56  ファンタジー

【作品紹介】キメラアントが世界を支配する世界で青年が命の危機にひんしようとしていた・・・!

ストーリー大賞出品 「輪廻転生」

ここは、アッシャー・ランド、かつて東ゴルトー共和国と呼ばれていた国である。
その昔、キメラアントと呼ばれる蟻の突然変異がハンター達との戦争に勝利し世界中を恐怖で包み込んだのは、もう50年も前の話である。
今では人間とキメラアント等、動物との力関係は崩れ去り、食物連鎖の頂点に君臨しつずけた人間も、今ではキメラアントのエサとなりさがっていた。
総人口は50年前の100万分の1に過ぎず、人間達はどうにかキメラアントの魔の手から逃れようと薄暗い森の中やほら穴を堀るなどして世界中を転々としていた。

       〜とある森の中〜

ある一人の青年が森の中を猫の顔をしたキメラアントから逃げ回っていた。

猫人間:「待ちやがれ、人間〜〜!!」

必死で逃げ回る青年に対してキメラアントはまるで、狩を楽しむかのように、ゆっくりと青年を追い詰めていった。

青年:「はぁ、はぁ、はぁ、殺すなら殺せ、どうせもう逃げられないんだ・・・・はぁ、はぁ。」

猫人間:「へっ、へっ、へっ、わかってんじゃねぇか坊ちゃん、それじゃあまぁ頂くとしようかね!!」

青年は歯を食いしばって目をつぶっていると、何もされていない事に異変を感じてゆっくりと目を開いた。するとそこには猫人間の死体が横たわっていて、そしてその横には一人の老人が立っていた。

老人:「もう大丈夫じゃ坊主、安心せい化け物はワシが退治してやったからな!!」

青年:「へ!?おじいさんがコイツを?」

老人:「そうじゃ、こうみえても一応ハンターじゃからな。」

自慢気に老人は言う。

青年:「そうなんですか・・・危ない所をありがとうございました・・・。」

老人:「何をいっておる、危ない時はお互い様じゃ、どれ足を見せてみろ、怪我しておるのじゃろう?」

老人はそういうと、足の治療をする為、森の中のほら穴に入っていき夜食を共にする事にした、夜のほら穴は薄気味悪くさらに、中には蜘蛛がたくさんいて、不気味さをより一層ひきたてていた。

老人:「それで、一体こんな所で一人で何をしておったんじゃ、蟻共の格好の獲物じゃぞ!!」

青年:「・・・・全てを終わらしてやろうと思っていたんです、こんな逃げ回るような生活から。」

老人:「ふむ、何か訳ありのようじゃな、っとその前にシチューが出来上がったみたいじゃまずは腹ごしらえからじゃな。」

青年は腹がすいていたのであろう、もの凄い勢いでシチューを食べきった。

青年:「申し遅れました、俺はクロッドといいます、本当に危ない所でした、なんて礼をいえばいいのか・・・。」

老人:「いいんじゃよ、ワシの名前はレオリオという、よろしくな。」

クロッド:「レオリオ・・さんですか、よろしくお願いします。」

レオリオ:「それで、全てを終わらすとはどういう意味なんじゃ?」

クロッド:「えぇ、・・・あの蟻共の王であるメルエムを・・・この手で・・・絶対に殺してやりたいんです・・・。」

レオリオ:「・・・ふむ、そんな事じゃろうとは思ったがのぅ・・・、まぁクロッドで殺せるようならワシがすでに殺しておるよ、ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ。」

クロッド:「何が、おかしい!!!」

レオリオ:「まぁ、まぁ、そう怒るでない、今のお主では無駄死にするだけだといっておるんじゃよ。」

クロッド:「黙れ、大体なんでハンターであるレオリオが、こんな所にいているんだ、どうして戦わない?悔しくないのか蟻の好きにさせておいて?」

レオリオ:「オイッ!悔しくないはずがなかろう、ワシの仲間もたくさん、殺された・・・!!!!」

レオリオは怒りながら、クロッドの顔を見た時にあまりに、驚き言葉を失った、先ほどまで黒かった目が緋色に変色していたのだ。

クロッド:「はぁ、はぁ、はぁ、すいません、自分でも力の無さにはつくずく嫌気がさしているんですけど、中々認めたくなくて、自信があって孤児院を飛び出してきたのに、あんな雑魚に殺されかけて、あげくの果てに命の恩人に向かってこんな様じゃ・・・。」

レオリオ:「・・いいんじゃよ、そんな事は・・・それよりお主・・・クラピカという名を知っておるじゃろう?」

クロッド:「・・・!!どうして母さんの名前を知ってるんですか・・・・レオリオ!!もしかしてあのレオリオさんですか、母と一緒にハンターになったっていう!!」

レオリオは再び驚いた。

レオリオ:「ハハハ!!母さんじゃと、アイツ女だったのか今まで知らんかったわい!!ハハハ!」

クロッド:「母さんの事、男だと思ってたんですか!ハハハハ、でもわからないでもないですねいつでも男まさりだし、何より強いし、俺の憧れですよ・・・。」

レオリオ:「そうじゃったのか、お主がクラピカの息子じゃったとはな、コレも何かの運命かもしれんな。」

クロッドは手の上に蜘蛛を乗せ手のひらで歩かせて遊びながら口を開いた。

クロッド:「父さんは昔、討伐隊として、蟻の城へ行ったっきり帰って来なかったんです、そこで母さんは、父さんを助ける為に、一人でメルエムの所に行ったっきりで、それ以来、俺は孤児院で4年間暮らしていました、孤児院にはキメラアント達に両親を殺された子がたくさんいました、そんな不幸を全部、俺が終わらせてやろうと思って、孤児院を飛び出したんです・・・。」

レオリオ:「そうなのか・・・、大変だったみたいじゃな、クロッド、父さんも勇敢な人じゃったんじゃな、クラピカが結婚するくらいじゃからな。」

クロッド:「はい、父さんは母さん以上に何でもできて、そして何より強かった、あの父さんが負けるなんて想像できない位、強かったんです、だから今もきっとどこかで生きているはずです。」

レオリオ:「クラピカより強いって一体誰がクロッドの父さんなんじゃ?」

クロッド:「クロロ、クロロ・ルシルフルです。」

レオリオは驚きのあまり立ち上がった。

レオリオ:「何じゃと!?馬鹿をゆうでないクロッド、どんな間違いがあってもあの2人が・・・ありえない。」

クロッド:「何がですか?」

レオリオ:「いや、いいんじゃ、何もない・・・。」

クロッド:「びっくりするなぁ、急に立ち上がるから。」

レオリオ:「すまぬ、すまぬ・・・・ふぅ、どうじゃクロッド、ワシの元で3年間修行してみる気はないか?」

クロッド:「え!?何ですかいきなり、俺は明日になったら蟻の城へ向うつもりです、その決意だけは変わりません。」

レオリオ:「いいや、お主が今のままで行くと、雑魚一匹とて倒せぬじゃろう、しかし3年間みっちりと修行をすると、良い勝負ができるやもしれぬ、それだけの才能とセンスは受け継いでいるはずじゃ。」

クロッド:「・・・いや、ありがたい話ですが、どうしても行かねばなりません、こうしている間にも何人もの人々が奴らの手によって・・・。」

レオリオ:「ふぅ・・・言っても無駄か・・・、よかろう行ってくるがよい、そして力の差を感じてくるとよいじゃろう・・・決して死ぬではないぞ。」

クロッド:「まだ死ぬ気はない。だが、もし死ぬとしたら、時と場所は自分で選ぶ。」

クロッドはそう言うと、すぐさま、城へ向い、あんのじょう瀕死の重傷を負っている所をレオリオに助けてもらい、それから修行をうける事となる、その後どうなったのか・・・・・それは又、次の機会に・・・。
2005年2月06日(日) 03時26分00秒
原稿用紙: 9 枚
<myQo T2xo>

ジャン(visit5) さんからのメッセージ

どうですかね、クロロとクラピカの話も用意はしてあるんですが、いつか機会があれば書きたいと思っています、この後の話も、一応ここで終わりにしときますが、是非見たいという方がいれば、感想に希望をお願いします、皆良い出来だから大賞は難しそうですね〜!!

■付加情報

テーマ性が不安 キャラが不安