かもっちさんのなんでも電話使用シーン アイアンフォレストと言う、磁場を狂わす鉱石をたくさん含んだ大地をもつ、深い森がある ここでは最新のビートル型のケータイも通じない この森にカメレオンの異名を取るドッゴという、人の皮でチョッキを作るのが趣味と言う殺人鬼が逃げ込んだのだ 何人もの腕利きの捜査員が彼を見つけようとやっきになったが彼の足跡一つ発見できず、すべて彼にチョッキにされてしまった。 彼の念能力は、自分の存在感を完全に消してしまうものだった。 ゆいつ円によって彼の事を感知できる だが、円を使える能力者が集まってローラー作戦をかけても、どうしても広い森もカヴァーすることが出来ず、犯人逮捕は絶望と思われた。 せめて、連絡が取り合えれば、うまく追い詰めることもできるのだろうが そんなおり、新たな念能力者が何人か捜査に加わり、もう一度大掛かりな大捜査が行われることになった 「ウィング、ちゃんとシャツを入れなさい」 師匠に言われてメガネをかけた青年は慌てて服をただす 今日は円の修行の一環だということで、なぜだか殺人鬼を探すことになった。 だが修行が目的と言うよりは、師匠の首から下がった正58面隊ブリリアントカット20カラットダイヤのネックレスのためだろう。今回ここまで大掛かりな捜査が行われるのは被害者に十老頭の娘だかが混じってたそうだからである 「ぼーとして、円を説いちゃダメよ。円を張っててもあんた気づかずに殺されそうだけど」 「また、そんな一歩間違えば死ぬような修行ですか」 おもわず、顔をしかめて呟いた。この一見十代前半の可愛い女の子な感じの師匠は確かに的確な修行をしてくれるのだが・・・どうにも無茶があると思えてならない そんな時、ジリジリと頭に電子音が響いた、師匠にも聞こえたらしく、「うるさいわね」と呟いて、私のめがねを取り、電話のように耳にあてる 「はい、こちらブラボーチーム、はい、はいわかったわ、このまま後一キロ前進ね」 私のメガネにひとしきり話し終えると、がちゃんと私の顔にメガネがかけられる 通信能力をもった念能力者に、いつも身に付けてるものを一つ教えてくれと言われメガネを渡した。なにやら念を込めていたみたいだったがまさかこういう使い方をするとは思わなかった。 「ほら、さっさといくわよ」 と進む師匠にはいTと返事し、私は重い足取りで進んだ。 |