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HUNTERXHUNTERの謎
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アイコンクロロとキケロ(戦慄) −ピッポさん

クロロとキケロ(戦慄)

先ほどまでのキケロとはまるでで違う。
なにより違っていたのはオーラの質・量。
キケロの周りを覆うオーラはきまった形をとらず、グニャグニャと変形しながらキケロの周りにこびりついているようだ。
その場にいる誰もがその異様さに戸惑いを隠せずにいた。

クロロ:「(こ、こんなオーラが存在するのか?・・・・化け者)」
さすがのクロロも驚きを隠せない。と、キケロが話し出す。
キケロ:「フフ・・・。そうだな。おまえの強さと比べればその表現は間違いではないかもな。」
クロロ:「(心を読めるのか!?)」
キケロ:「このような事、造作もないわ。」
クロロ:「・・・。おまえ、さっきまでの“キケロ”ではないな?」
キケロ:「ああ、そうだ。おれはキケロではなくアグネアだ。交代したんだよ。」
クロロ:「交代?」
アグネア(キケロ):「ようやく表に出てこれたというのが本当だが。」
ニヤニヤと笑いながらクロロの方を見る。
アグネア:「表に出てきたのは何年ぶりだろうかねぇ。これで2度目だな。
      この前出たときは辺り変な虫だらけだったが、今回は幻影旅団のみなさんか。」


アグネア:「どうだ、すこしおれについて教えてやろうか?おれの能力を知りたいんだろ?」


アグネアが語ったのは、キケロがこれほどまでに豊富な念能力を有する理由。
『ティターン・アグネア』の能力、「“無限メモリー(メモリー・オブ・メビウス)”」。

通常では、発で使用可能な念能力には限界というものがある。
だが、この能力はその限界という概念を壊し、様々な能力を保有、また使用可能にさせる。
(ヒソカが対カストロ戦で言っていた「メモリーの無駄遣い」等という事はキケロにはない。)
まさに神が与えた力。それがこの『ティターン・アグネア』の能力にふさわしい表現であろう。


クロロ:「・・・・。」

アグネア:「さて、話は終わりだ。せいぜいおれを楽しませてくれよ。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴっ!!!!!!!!
アグネアの黒いオーラがあたりに噴き出す。
クロロ:「来るっ!!   っ!?」
クロロが攻撃に備えて構えようとした。
が、その瞬間、すでにアグネアの一撃がクロロにきまっていた。
ほんとに一瞬だった。
クロロとアグネアの距離は50mあった。だが、それでもアグネアの攻撃にクロロの反応は間に合わなかった。
アグネアの拳がクロロのわき腹にめり込んでいる。
アグネア:「おや、そんなに早く動いたつもりはないのだが。
      おまえには早すぎたのかな。」
クロロ:「グハァッ!!!」
口から大量の吐血。やはり内臓のどこかをやられたようである。
それを見て残念そうにアグネアはクロロの耳元で囁いた。

アグネア:「反応が遅すぎるんだよ。」

クロロ:「(くっ、見えな・・・)」
アグネア:「ほぉら!!」
ゴッ!!!!
クロロが次の思考を始めるより先に、次の一撃がクロロの脳を揺らした。
クロロ:「がっ!!!」
アグネア:「ダメだダメだ、今の一撃はくらってはいけないぞ。ほら、体の自由がきかないだろう?」
クロロは即東部へのアグネアの攻撃で麻痺状態に陥っていた。
クロロ:「(う、動けない・・・)」
アグネア:「キケロはこんなやつに手こずっていたのか。」
クロロ:「う、うううう・・・」
と、クロロの片腕が動く。クロロの精神力の強さのせいであろうか。
しかしまったく力が入りきれていない。手を覆うオーラもないに等しい。
アグネア:「ほぉ、驚いたな。腕が動くとはな。なんだ? その状態で念でも使う気か? ん?」
クロロ:「う、う・・。」

ボキッ!!!
アグネアはクロロの腕をつかむと無造作に捻じ曲げた。
クロロ:「がぁぁぁぁぁっ!!!!」
クロロの手を覆っていたオーラが途絶えた。
アグネア:「腕が動かせたとは驚いたが、だがそれ以上は無理だな。しばらく念もつかえないさ。」
アグネアはクロロに背を向ける。


アグネア:「せっかく表に出てきたのに、おまえはこんなものか。準備運動にもならん。
      ・・・そうだ。なぁ、おまえら。」
アグネアが団員たちのほうを見て言う。

アグネア:「だれか死んでくれや。もしかしたらそれでクロロが強くなるやも知れん。
      おれはもう少しこいつで楽しみたいんだ。」
アグネアが淡々と団員たちに語りかける。

団員たち:「!?」

団員たちの間に走る緊迫感。
それも当然だ。あれほど強い自分たちの団長がいともたやすく、何もする暇すら与えられずにやられたのだ。
目の前にいる今までに遭遇したこともない恐ろしい化け物。
だれもが死を意識した。
アグネア:「誰にしようか・・・。よし、おまえと、それとおまえにしよう。」
アグネアがシャルとマチを指差した。

マチ・シャル「っ!?」

マチ、シャル2人の体が硬直する。そして、突然ポタポタと地面に血がたれる。

団員たちは、はっと2人の方に目を向ける。
ウヴォ:「なっ!? シャルっ!!!!  マチっ!!!」
パク:「え!?」
2人の胸元から血がにじみ出てきていた。

シュゥゥゥゥゥ・・・・・

アグネアの指先からは煙がたっていた。おそらく指差したそのときにアグネアの何らかの技がシャルとマチを貫いたのだろう。
そしてシャル、マチはその場にくずれた・・・。





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