かもっちさんの念妄想ストーリー
- 天空闘技場、今日も今日とて満員御礼、念使い同士の熱いバトルが見れる格闘技の聖地
今日はそんな天空闘技場の225階でおこなわれている試合に注目してみよう
「さあ今日は注目の一戦です!!」
「独楽のことなら右に出るものは居ない!!無敵の人間独楽!ギド選手!!」
アナウンスにあわせ、両足を一本の義手にした男がリングに上がる
「対するはここまで棒の一突きで幾人もの強者を吹き飛ばしてきたファッツ選手」
そしてリングの反対から、鋭い目つきの男がアナウンスであったように一本の棒を持って登場する
「始め」
レフリーの声が高々と響く
「どうやら念は使えるようだな、念をこめた棒で突かれたら、まあ下の階のやつらじゃどうにもならんな、が、このオレに通じると思うな」
得意の独楽を杖の上で回しファッツを威圧するギド
『出ました!!ギド選手の舞闘独楽!!』
「行くぞ、戦いのワルツ」
アナウンスと共にギドの十個の独楽がファッツを襲う
「複雑に舞い飛ぶ独楽の動き読みきれるかな」
「ふう、くだらない遊びだな、それにこれは棒じゃあねえ、キューだ」
そう言うとファッツはキューを構え、自分の周りを回る独楽の一つを突いた
突かれた独楽は、他の独楽に当たっては跳ね返り、またほかの独楽に当たる
たったの一突きで10個の独楽はすべて場外にはじき出された
さらに最初に突かれた独楽がものすごい勢いでギドに向かって飛翔する
「なっ!!」
さすがに驚愕するギド、しかし彼も戦いのベテラン、すかさず身体を回転させその独楽をはじく
『でたぁーギド選手の攻防一体必殺奥義!竜巻独楽ァァー!!」
「ほう、ちょっとはやるな、さすが200階になると違うな」
そう言うとファッツは白い玉を懐から取り出し、床に置いた
(ビリヤードの玉か、なるほど、思い入れのあるものを使えば確かに念の威力は上がる、だが、オレの竜巻独楽そう簡単に破れるかな)
さっき弾いた独楽の威力から考えてギドにはファッツの攻撃を防ぎきる自信があった。
ファッツが立ったまま、白い玉を上から突いた、すると玉はまっすぐ飛ばずに天高く飛んでいってしまった。
「ははは、残念ながら大はずれだな、くらえ!ショットガンブルーぐはっ」
ショットガンのように独楽を飛ばそうとした矢先、ギドの脳天に真っ白な玉が直撃した。
ファッツは攻撃を外したんではなかった、マッセであげた玉でギドの脳天を狙ったのだ
回転の中心なら攻撃ははじけない
「ふう、ゲームセットだ」
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