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キャブレター

↓エンジン側面とエアBOX側面↓

エンジン側の画像の通風口内にスロットル・バルブが見えています。
アクセルを回すと、あの丸いバルブが回転し、通風口を開いたり塞いだりして、
混合気の量(=爆発力=ピストンの回転力=速度)を変化させます。

と言うことは、
アクセルを回すというのは、速度という数値を変化させるという感覚よりも、
実際にはバルブを開閉させると言う機械的なコトなんですね。

中学の技術の授業などで習いましたが、
分解するまで、あまり意識しませんでしたねぇ…。



恐ろしいね。
2年間放置していたら、
キャブレター内のガソリンが腐って変質、
ガソリンの通り道(矢印の先)を完全に塞いでしまっています。

↑カビのような物も、ガソリンの変質したヤツ。


↓キャブクリーナー2本を使い、ここまで汚れを落としまた。
 ジェット穴が向こう側まで貫通しているのが見えるかな??

↓反対側↓
こちらはガソリンに浸っていないので
比較的、綺麗です


↓ジェット類一覧↓
ちなみにキャブクリーナーで綺麗にした後の画像です


1 ニードル・ジェット
2 ジェット・ニードル
3 ニードルジェット・ホルダー
4 メインジェット
5 パイロットジェット
6 スクリュー
7 バルブ
8 Oリング
9 ワッシャー
10 スプリング
(8・9・10は6の筒の部分に付く)

↓綺麗にする前↓

……お、恐ろしい……



 調整が難しいと言われるパイロットスクリュ部分(黄丸部分)
難しいのにすぐ上のラジエターのホースが邪魔で、回しにくいったらありゃしない。

サービスマニュアルには1と3/4回転戻しと書いているのに
間違って1と1/2回転戻して取り付けてしまいました……。
気付いたのは、キャブをエンジン本体に付けてから。
外すのが面倒でそのままです……。
だって、キャブレター外すの、
メチャクチャしんどいんですよっ!?

とりあえず、エンジン動いているので
大丈夫なのかな????


キャブレターの取り外し方

K.M.GtのQ&Aでのコマさんのアドバスが無ければ、ウチのZZRは復活しませんでした。
本当にありがとうございます!)

まず、カウルを外す。
最低でもサイドカウルを外さないと、タンクが外れませんので……。
サイドカウルを外すと言うことは、グラブバーを外すと言うことで
……なんか面倒な仕様だなぁ。


で、次にタンクを外す。
 この時にキャブとタンクが繋がっているホースが
外れる赤丸
(ホースからちょっとだけガソリンが出てくるので、ウエスかティッシュか用意していてね)


 タンクを外したところ。
 まるでハーネス類が背骨のよう……。


バッテリーを外すと…

バッテリー下に隠れていたボルト2本が現れるので、コレを外す。

するとエアクリBOXが後ろ方向へ数cm動くようになる。
↑ココが重要!
 この数cmの動きで、キャブが外れるのだ!!

 スプリングをズラして、エアクリBOX側のエア=ダクトを外す、



↑キャブに付いているワイヤー類(アクセル開・閉黄丸、チョーク青丸)を外していく。
 キャブ周りのホース類(ラジエーター液)赤丸を外す、
 ホースを外すと冷却液が出るので、ボルトか何かで穴を塞ぐか、事前にラジエター液を全て抜いてしまう
(↓下図赤丸のネジ部を外すとラジエター液がボタボタと出ます。
   右ハンドルの根本付近にあるラジエター=キャップを外すと、勢い良く液がドバ〜と抜けます)
←この部分にあるネジを外すとラジエター液が出る。

 ラジエターキャップを外すと、ボルトを外したところからドバドバ〜と液が出るから要注意! 結構、勢いがある。


 エンジン側のキャブレター=ホルダを外す。
赤丸のネジを外す)

アイドリング調整ノブを固定具から外す、(←写真がありません)
コレでキャブが外れます。

しかし、インシュレーター(エンジンとのゴム部分)が固くて外れにくく、
フレームが邪魔してキャブ自体が掴みにくいので、
グイグイ・グニグニと上下左右に動かし、外すのに1時間近く掛かってしまいました……。


 グニグニグニグニ……


 やっとキャブレターが抜けたところ
この穴には、布ガムテープでも張って、作業中は穴を塞いでおきましょう。


ジェット類の取り外し

ここら辺からウロ覚えなので、実際にするときは、注意してネ。
なにしろ、もう2年以上前のことだから…。

 とりあえず上部のフタを外します。
4隅のネジを外すと、中からバネが出てきます。
あまり強いバネではありませんが、部品が飛んで行かないように注意しましょう。


フタを外すと、バネとニードルのホルダー、そしてダイアフラムの順で入っています。
ダイアフラムのゴム部分が劣化していないか、見ておきましょうネ。
ココでは肝心のダイアフラムが映っていませんが…。
デジカメ画像、無くしたかな??



↑コレは、ゼファーのモノなんですが、ダイヤフラム一式です。
 ZZRと同じケイヒン製なので、だいたい同じモノでしょう。


追記200503:コレがZZR250に付いているダイヤフラム周辺です。
       ゼファーの物と違ってスカート部分がプラスティックなので、滑りにくいような気が…。


 注意!
 画像はフロート部分を上に向けていますが、ガソリンを抜く前に逆さまにすると、
 トンデモないことになります!

とりあえず一番先に緑丸のドレン・ボルトを六角レンチで緩めると、
隣の突起部分からフロート室内のガソリンが抜けてきます。
古いガソリンはカナ〜リ臭うので、要注意!!
ガソリンが全部抜けると、四隅の青丸のボルト4本を外して、フロートのカバー(キャブの底)を外します。
フロート室のカバーには、Oリングがハマっているので、
分解したときは、新しいモノに交換しましょう!
このゴムが傷んでいると、ガソリンが漏れて、大変なことになりますよ!

(ちなみに黄丸のボルトは冷却ホース止めなので、外さなくてもOK!)

見出番号 部品番号 部品名 メーカー希望小売価格
92055B 92055-1222 リング(O),フロ-ト チャンバ 580円

↑チャンバー(フロート室)のカバーの縁にハマっているOリングの型番です。
 ガソリンが漏れると大変なので、分解したついでに新しいのに変えてみてはいかがでしょうか?

 フロート室のカバー(底)を外すと、中からフロートが現れます。
フロートは、キャブ本体にピンで止まっていますので、そのピンを爪楊枝などで押し出して抜くと、
フロートが外れます。

ちなみに、このフロートがガソリンに浮くコトによって先端のバルブがガソリンが入ってくる穴を閉じ、
一定量以上のガソリンがキャブに入らないようになっています。
うまいこと考えているね。

フロートには、↓このバルブ(フロート室に入るガソリンの量を調整する部品)がぶら下がっているので、
なくさないようにしましょう!
(ちなみに上部のZ状になっている輪ッカにはフロートにブラ下がる方向がありますので、
 外す時にその方向を覚えておいてネ!
 図に書いたり、文字で説明するのが難しいので…。そこまでデジカメ撮っていなかった…)

↑コレの頭の▲部分はゴム製です。減っていないか見ておきましょう。
 あと頭のピン部分が、ちゃんと動くか(ヘコむか)も調べておきましょう。
 私のヤツは、ガソリンが変質したヤツがこびり付いて、ピンの動きが固まっていました。

さて、ココからがキャブ清掃の本題です

←このジェット類を外すとこんな感じ

レンチとかマイナス・ドライバーで、ジェット類を外していきます。

ちなみに上の緑丸は、フロート室へガソリンが落ちてくるところなので、外せません。
私は外せるのかと思って、少しコジってしまいました…(恥)。


黄丸部分には、パイロット・スクリューが入っています。

もしかすると、8のOリングが穴の奥から出てこないかもしれませんが、
その時は、爪楊枝などで掻き出してあげましょうネ。

合体させると、こんな感じです↓


赤丸部分には主要な3つの部品が入っています。
一番奥に2の部品が入っていて、もしかすると穴からは出てきませんが、
キャブの通風口に2の頭が少し飛び出しているので、ソレを押し込んでやると穴から落ちてくると思います。

3と4は合体しています。
3の頭に4がネジ込んでいる形です。
スパナなどで3を固定して、マイナス・ドライバーで4を回すと、外れます。

白丸部分に、5が入っています。

白丸の穴が少し深いので、柄の部分の直径が5mmより細い感じのマイナス・ドライバーが必要になります。


コレら外したジェット類を、フロート室のカバーにでも入れて、キャブ・クリーナーを吹きかけてあげます。
(部品が吹き飛ばないように、ジュワジュワとゆっくり出してあげてね)

特に、4と5の頭にある小さな小さな穴もちゃんと通るよう、細い針金か何かを通して、綺麗にしてあげましょうネ。

ちなみに泡状タイプ(洗浄剤入り)のキャブ・クリーナーの方が、汚れがよく落ちました。
エンジン回しながら吹き付けるようなシンナー系のシャポシャポのヤツだと、
私のヤツのような酷い汚れにはあまり効き目がないようでした。

ちなみに私が使ったのは、YAMAHAの青いラベルのヤツ。

さぁ、綺麗になりましたか??

組み付けは逆順、
パイロット・スクリュウの戻し量(1と3/4回転)に気をつけようね。


キャブ同調

↓外したところ正面から  タンク外したところを上から見たところ↓


 赤丸黄丸キャブ同調に使用する部位

 バキュームホースにゲージをつないで、ゲージを見ながらアジャスティング=スクリューを回し、同調をとるらしいです。
 ZZR250は2気筒だから、4気筒と比べると簡単かもしれませんね。

 私はまだやったことがありませんが、いつか機会があれば調子をとってやりたいですネ。


2005年03月・追記

04年・秋の大整備週間で、Fフォーク整備と共にキャブ整備もしました。
復活計画の時にやったきりなので、おおよそ3年ぶりの分解整備でした。

 今回のキャブ整備では
何気に面倒くさいラジエーター液の交換の手間を省くため、
写真のようにキャブからのホースにはネジを突っ込み、
エンジンからのラジエーター液が通るチューブには自作のメクラプラグを装着しました。

とあるバイク整備の雑誌で読んだのですが、
ケンソー社から『メクラプラグ』なる、いらないラインの穴を塞ぐゴムキャップが売っているそうなのですが、
近所のパーツショップ4〜5件回っても売っていなかったので、
ホームセンターで買った切り売りのチューブに防水シール剤を塗り付けたネジを突っ込んで自作しました。

コレがけっこう便利で、ラジエーター液がちょっと漏れるだけで済むので、
キャブ整備1〜2回分くらいは、ラジエーター液を継ぎ足さなくても済みそうです。
ZZR250用のキャリア積んでいる方は分かると思いますが、サイド・カウル外すの面倒なんですよね…。

 こちらも同じく、自作メクラプラグで塞ぎます。
微妙に塞いでいるネジの隙間からラジエーター液が漏れ出して、少し焦りました。

ラジエーターのラインさえ塞いでしまえば、
あとはまたグニグニ・グニグニ…とインシュレーターとエアBOXからキャブを外します。
最初の時を思えば、インシュレーターのゴムも少し柔らかくなっているような気がしますが、
でもやっぱり時間が掛かります…。
やっぱりフレームが邪魔で、キャブが掴みにくいんだよな…。


さて、分解の手順は上記の通りなので省きます。

 特に何か支障が出ているわけではないので、綺麗ですね。
でもフロートのプラスティックが、色が変わって劣化してきているなぁ…。

 微妙にエア・スクリューの先っぽに緑の物質が付着していました。
特に始動時に不便は感じなかったのですが、もしかして詰まっていたのだろうか…。

 ニードル・ジェットホルダーは、綺麗みたいですネ。

 パイロット・ジェット、穴は詰まっていませんが、少し汚れていますね。


汚れているヤツも、汚れていないヤツも、一緒にキャブクリーナーで綺麗にします。
と言うのも、キャブクリめちゃくちゃ余っているからです。
仕事で4気筒エンジンを清掃するなら、すぐに無くなってしまうのかもしれませんが、
個人的に2気筒エンジンを整備する量なんてたかが知れています。
買ってから3年経った今でも、無くなる気配がない…。

 とりあえず、荷札の針金を通しておきました。
しかしこの穴、かなり小さいですネ。
針でも、少し太いくらいです。
ちょっとした不純物でも詰まりそうなのですが、よく詰まらないものだなぁ…。

 エアスクリュー、綺麗になりました。

 エアスクリューを回らないところまで入れました。

 そして1と3/4戻したのですが、
なぜか左右の突き出し量が違っていたので、
片方の突き出しに合わせて、目視で調整しました。
今のところ特に始動時に支障が出ていないので、ここらへんはアナログですね…。


さて、キャブ整備を終えましたが、
今思えば、どうせ分解したなら、メインジェットの番数を変えておけば良かったかな…と。
ZZR250は燃料が濃い気味らしいので、ちょっと薄くしたほうが調子が良いとかなんとか…。

それが原因なのかどうか分かりませんが、
ウチのZZRは冬場になると、高いギアで坂を上ろうとすると咳き込むコトが多いです。
今回の整備後も、3速以上の時、3500回転付近で少し咳き込む症状が…。

でもまた外すの面倒なので、エアフィルターをデイトナのターボ・フィルターにして
空気量のほうを多くしてやろうかと思案中…。
うまくイクかなぁ…。


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