前々から、なんだかリア・ブレーキ・ペダルの踏み込んだ感触に、エアを噛んでいるようなフワフワ感があり、
ずぅっと気になっていました。
しかも中古で買ってから、つまり庭で眠っていた3年の熟成期間を含め、
もうすぐ復活後2年を迎えようという現在まで、
ブレーキ・オイルを交換したコトすらありませんでした。
で、ちょうど良いので、
もしエアを噛んでいるのなら、エア抜き作業とあわせて、ブレーキ・オイルを交換してあげようと思い立ちました。
交換用に買ったブレーキ・オイルは、
HONDAの『DOT4・ウルトラ』です。
なぜホンダ製を買ったかというと、安かったからです。
980円だったかな?
ちなみに純正のブレーキ・オイルの品質は『DOT3』です。
DOT4と3では沸点が違うそうですが、
上位互換という勝手な理屈で、良くなる分には良いでしょう。
しかしまぁ…、
いつも作業を始めるのが遊びに回ったあとなので、
作業が終わる頃には、陽が暮れているんだよな…。
とりあえず、リア・ブレーキのブリーザのキャップを外します。
で、そこに100円ショップで買ってきた10mm径のメガネ・レンチを先に咬ませてから、
ホーム・センターでメーター売りされている内径5mm外径8mmのチューブをハメます。
ちなみにこのチューブ、1メートルで100円くらいだったかな?
そして、そのチューブの反対側に50ml注射器(ポンプ)を刺し込みます。
このポンプ、本当はFフォーク整備の油面調節用に買ったモノなんですが、いろいろ役に立ってくれます。
1つ持っていると、便利ですよ。
900円くらいだったかな? 値段分以上は働いてると思います。
専用のエア抜きツールって、数千円するんですよね…。
刺し込んだ時に、少しポンプの柄を引いてチューブ内に負圧を掛けておくと、ブリーザーを緩めたときにチューブ内のエアがキャリパーへ逆流せずに済むと思います。
さて、事前準備は、コレで完了です。
私の場合、自作パニアを外し、キャリアを外し、右側のサイド・カウルを外して、交換作業の開始です。
ホント、カウルを外すのに、タンデム用のグラブ・バーまでも外さないとイケナイのが、面倒なのです…。
普段はカウル内に隠れていますが、これがリア・ブレーキのマスター・タンクです。
オイル量は、あまりと言うか、ほとんど減っていないようですネ。
しかし、このすぐ上にあるフレームのせいで、フタが回しにくいったらありゃしない…。
マスターのフタを外すと、内フタとダイヤフラムで塞がっています。
チェックしましたが、ダイヤフラムに歪みは出ていないようです。
白い内フタの中央にある、通気穴も詰まっていないか、チェックしておきましょう。
そして両方とも外すと…、
ん〜、コーヒー色…。
この色が普通の色だと思っていましたが、新しいブレーキ・オイルの色を見ると、その違いは歴然です…。
さすが熟成期間、最低5年間…。
並の安物ワインには負けません!
イタみに耐えて、よく頑張った! 感動した!
ブリーザを緩めると、先にチューブ内に負圧を掛けていたので、細かな泡が少し立ちながらオイルが出てきました。
噛んでいたエアと言うよりも、緩めたブリーザのネジの隙間に溜まっていた空気でしょう。
オイルが漏れると、塗装が剥げますので要注意! (私の場合、ポンプの計量線が消えました…)
少しずつポンプで吸いながら、マスターにブレーキ・オイルを注油していきます。
あまり一気にポンプを引くと、エアを吸ってしまい、面倒なので要注意!
ちなみに今回は、オイルの継ぎ足し交換方法です。
分解整備しないので細かな汚れは取れませんが、余計なエア抜き作業がいらないので簡単にオイル交換できます。
古いオイルがポンプに行き着くまでに、かなりチューブ内のカラ空気を吸っていると思います。
一度ブリーザを軽く締めてチューブからポンプを抜き、吸ったカラ空気を排出してから、
もう一度ポンプを刺し込みブリーザを緩めて作業を続けます。
↑チューブの途中で、オイルの色が変わっていくのが分かりますかな?
ポンプで少し吸っては注油していくと言う作業を続けていくと、
チューブ内のオイルの色の濃度が、段々と薄くなっていきました。
ほとんど透明になったトコロで、ブレーキ・オイル交換完了のようです。
ホント、注射器(ポンプ)のお陰で簡単に終わりました。
ブレーキ・レバーを握ったままブリーザを緩めて、オイルが出たらブリーザを締めるって方法もあるそうですが、
コッチのほうが明らかに簡単+短時間のようです…。
清掃整備していないため、マスターの底に不純物が幾分が沈殿しているようですが、
こんなにも綺麗になりました。
とりあえずオイル交換は終えたので、ブリーザをシッカリと締めて、チューブを外します。
ブリーザには逆止弁なんて付いていないので、シッカリと締めておきましょう。
交換に使ったオイル量は、全部で50mlほどでした。
オイル缶には、500ml入っているので、
巧いコト扱えば、10回前後交換できる??
いや、その前に、劣化するか…。
ブレーキ・オイルって、空気中の水分を吸うそうですしね…。
せっかく買ったモノなので、劣化する前に、ZZRのフロント・ブレーキと
原付アプリオ君のブレーキ・オイルも交換してあげようか…。
とりあえずマスターいっぱいまで入れ、ポンプで少し抜いてオイル残量を調整しました。
フタを閉じて、作業完了っ!!
予想以上に簡単に終わりましたが、このあとカウルを装着する際に、車体の中にナットを落としてしまい、
探し出した時には、とうに陽がとっぷりと暮れていた…。
キャリアと自作パニアを装着するのは、今度、乗るときか…。
↑交換前 交換後↑
(多少、露出の違いはありますが…、明らかに色が違いますね)
ん〜、変わらない?
フワフワ感はやはり、ある。
いや、でも前よりも踏み込みが軽くなっているな…。
コレはもしかして、エアを噛んでいるどうのこうのよりも、
ZZR250のリア・ブレーキって、こういう感覚のモノなのかな?
もっとビシッとした感覚にするには、
やはりブレーキ・ホース自体をメッシュ・ホースなどに替えないとイケナイか…。
いやそれとも、ブレーキ・マスターのピストンを新品に替えないとイケナイのかな??
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