(自作ホット・イナズマに挑戦、の巻)
ウチのZZRに新たな息吹を入れられないかと考えていたある日、
DSやRWに行くたびに『いいなぁ…』と眺めていたホット・イナズマ。
説明書を読むと、低速トルクが上がるとかの売り文句。
しかし、高い。
平気で1万円近くしやがる…。
メッシュ・ジャケットを買うのに3年も悩んだ私に、
効果が分からないモノに1万円モノ大金は、そう軽々しく出せられない(貧乏ライダー)…。
そんなこんなで、ずっと『いいなぁ…いいなぁ…』と思っていたある日、
ふとWebを巡っていると、けっこう自作している人が多いコトに気付きました。
なんでも中身は、2つ・3つのコンデンサー(簡単な充電池)が入っているだけ。
部品代は1000円程度。
な、なにぃっ!
1万円のモノが、1000円で作れるだとぉっ!!
と思った途端に、
自作イナズマが、とても魅力的な商品に見えてきました。
『コ、コレは…』と調べまくり、構想2日・製作1日で作ってしまいました…。
まぁ、一番の懸念はハンダ付け。
ハンダ・コテなんて何年ぶり、ヘタすりゃ10年ぶりに触ったんじゃなかろうか…。
とりあえずの問題は、部品調達が心配です。
機能としては、バッテリーからの電力が足らなくなったときに、
一時的にコンデンサーから電力を補充して、
プラグにエネルギーを与えてやるらしいです。
でもコンデンサーなんて代物、けっこうホームセンターに行く私でも、店頭で見たことがありません。
で、やって来たのが、やはり大阪・日本橋の電器屋街。
今は、雰囲気が変わってしまいましたが、昔は電気パーツと家電ショップの街でした。
初めての電子パーツ屋、
訳が分からない部品が所狭しと並んでいて、緊張のあまり頭が空回り。
売っている部品が細かすぎて、ドコに何があるのかも分からない。
店内をウロウロすること十数分、ドキドキしながら買ったのが、以下のパーツです。
470μFと1000μFのコンデンサーです。
予想以上に大きかったです。
値段は1000μFが100円位で、470μFが200円位でした。
バッテリーが12Vだから、余裕を見て25Vのモノを選びました。
耐熱性能は85度らしいです。
本当は4700μFで耐熱105度のモノが欲しかったのですが、
私が行ったパーツ屋さんでは見つかりませんでした。
私が見つけられなかっただけかもしれませんが…。
スイッチと動作確認用のLEDランプ類です。
スイッチも100円くらい。
LEDランプは1つ60円くらいで、CRDも70円くらいでした。
2組あるのは、破損した場合の予備として買いました。
LEDランプの下にあるのは、CRD(定電流ダイオード)E-153という、電流を一定(15mA)にする部品です。
コレが無いと、LEDランプに負荷が掛かりすぎて、壊れてしまうらしいです。
ヒューズとケース付きケーブルです。
露出が合っていなかったようで、真っ白になってしまいましたが…。
コレも、1つ150円くらいでした。
10Aのモノを買いました。
あ、写真撮り忘れていましたが、
コレにあと『プラBOXのケース』と、それに入る『基板』を買いました。
それも各150円程度です。
とりあえずハンダ付けすら、学生のときに2・3度位しかしたことないので、
ハンダの練習を兼ねて、LEDランプの試験用に基板を作りました。
こんな感じの素人ハンダです。
LEDの+側(足が長いほう)に、CRDの青帯側を繋げています。
とりあえずは、コレだけでバッテリーに繋げれば、LEDランプが点灯するハズです。
うん、ちゃんと点灯したので、回路的には間違っていないようですネ。
しかし、LEDの点灯反応の速度は、凄いですね。
ランプのようなジワッとした点き方ではなくて、明らかにパッパッといった歯切れのよい点き方です。
この仕組みがちゃんと理解できれば、
いつか補助ランプやテールランプも、LEDで作ってみようかと思います。
では、自作イナズマの製作に取り掛かります。
で、出来ました。
って、製作途中、ハンダから手が離せなかったので、写真撮っていませんでした…。
まぁ、集めた部品をハンダ付けするだけなので、撮るような場面もありませんが…。
基板の裏は、こんな感じです。
コンデンサーの足を折り曲げ、470μFと1000μFの+側同士と−側同士をハンダ付けしました。
回路の中継には、余っているコードや、長すぎてチョン切ったコンデンサーの足を使いました。
ムリヤリな感じで、見栄えが悪いですネ…。
正確な回路図なんて描けないので絵にすると、まぁだいたいこんな感じで作りました。
並列にコンデンサーを並べるのが、肝だそうです。
スイッチを付けた理由は、
バッテリーに繋げている間、動作確認用のLEDランプが点きっぱなし、
微々たるモノですが、1週間ほど乗らない間は、ずっと意味の無い電気を使われているので、
バッテリー上がり対策用に付けました。
出来た基板一式は、絶縁と固定を兼ねて、ホットボンドでプラBOXに接着しました。
ちなみにもう少し小さいプラBOXにしたかったのですが、
コンデンサーの大きさからして、この大きさのがギリギリっぽいですネ。
コンデンサーの折りたたみ方で、もう少し小さくできるかな??
フタをしたら、こんな感じ。
タバコの箱より二周り以上大きいかな??
使い捨てカメラくらい?
何となく、『イナズマ』と書いてしまいました…。
取り付けました。
取り付けは、バッテリーに直接です。
警報機やら何やらも付けているので、ちょっとバッテリーの+端子のボルト長が足らなくなったので、
1.5cm長のボルトに変更しました。(−端子側は、アーシングのときに既に変えています)
スイッチを押したら、LEDが点灯したので、ちゃんと動作しているモノだと思います。
このBOXを入れたせいで、ココにあった車載工具一式を背中のRV-BOXに移しました。
ドコか隙間見つけて、他の所に移したいんだけどなぁ…。
正直なトコロ、
アーシングした時のような劇的な変化は感じにくいのですが、
アクセルの開き具合が、軽くなったような気がします。
トルクが増したというか…。
あと、ノッキングが起こりにくくなりましたネ。
エンジン始動直後の極低速180度ターンでもノッキングが起こらず、
3000回転付近からの加速時の振動が丸くなり、アクセルをグイッと吹かしやすくなりました。
ここら辺の加速で、車体が軽くなったかのような感覚になるんだよなぁ…。
もしかしたらブラシーボ効果も混ざっているのかもしれませんが、
部品代は1000円くらいでしたので、
やって損な気分にはなりません。
というか、やって成功の部類だと思います。
で先日、東京に行った際、
秋葉原で偶然に入った店で、耐熱105度・25V・4700μFのコンデンサーを見つけたので、
今回の経験を元に、今度はソレを使ってパート2を製作したいと思います。
ちなみに、東京・秋葉原で買ったコンデンサーの型番は、『KMG25VB4700M』
…この型番で検索したら、大阪・日本橋でも売っているみたいなんだよな…。
10月11日追記
検索で見つけた大阪・日本橋のお店で、『KMG25VB6800M』を手に入れました。
6800μFです。
コレで更なるパワーUPを狙います。
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