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自作アーシング計画

以前から、ネットで効果があると言われ、ずっと気になっていたアーシング。
なんでもバイクや車は、『+』の配線は各部の電気機器へ伸びているが、
『−』の配線は車体・フレームの金属を使って、
バッテリーまで電気を戻してきているらしい。
今回の計画で調べて初めてそのことを知り、少しビックリした。
なるほど!
だからバッテリー上がりの時に『−』のブースター・ケーブルを救助側の車体・フレームに挟むと言うのは、
こういうコトだったのか……。
それでアーシングというのは、その電導率の悪い鉄製のフレームを使うより、
もっと電気抵抗の少ない銅線を使って、直接バッテリーへ配線して、
電気の流れを良くしてやろうと言うモノらしい。

汚いたとえ方をすると、
長時間・大食い競争を糞詰まり状態の身体でするよりも、気持ちよく排便させて、
食べ物の流れを良くしてやろうというコトみたいだ。
なるほど、効率が良さそうだ!

と言うことで、既製品のアース・ケーブルをバイク部品屋で見てみたが、
コレが高い!
確かに、耐熱・耐ノイズ・耐久設計などで性能は良さそうだけど、1セット1万円近くもするよ!
しかもタダでさえ社外品の少ないZZR250専用ケーブルなんて、あるワケが無い!

……と言うことで、今回も自作することにしました。
既製品とかネットで調べてみても、そんなに難しいモノでもなさそうだしね……。


『1』
アース・ケーブルを作る

なんでもアース・ケーブルには、銅線が使われているオーディオ用ケーブルが品質的にも良いらしい。
欲を言えば、耐熱加工が施されているケーブルが良いらしいが、
とりあえず、近くのドライバー・スタンドでオーディオ・ケーブルを探してみると、
車用品のオーディオ・コーナーでメーター(m)売りされていました。

耐熱加工されているのかどうかは分かりませんが、
1m=600円の8スケア・ケーブルの切れ端1.7mが600円で売られていた!!
(8スケアとはケーブルの太さが8mmのコトらしい)
私は『コレはめっけモノ!!』とソレを手に取り、同時に金メッキが施されている圧着端子も手に取り
レジへ向かいました。

ちなみに圧着端子は、バッテリー端子のボルトが5mmなので穴が5mm径のモノを探してみましたが、
6mmのモノしか見つかりませんでした。
まぁ、余裕があるくらいの方が装着しやすいってコトで……。

コレを…
5mmほど剥いて…
圧着端子を差込みます。そして…

 圧着工具でカシメる
(ちなみにこの工具は、仕事先にあったモノを借りました。ペンチじゃ8スケアの圧着は無理そうです。
 かな〜り握力のある人間じゃないとね…。でも買うと高いんよこの工具…3000円くらいだっけかな?
 この工具を用意できるか出来ないかが、自作アーシングを考えている人の、一番の難関だと思う…)

んで、カシメた端子を…
熱収縮チューブで保護します。


コレを今回、50cm位が2本と70cm位が1本用意しました。
ちなみに70cmの片方の端子は、穴径が10mmのモノを使いました。

さて、装着です!!


『2』
装着開始

↓●1本目は50cmのモノを使います。
  ちなみにこの1本だけ、両端に24Kメッキ端子を使っています。


まず、タンク下・エンジン上にある
黄丸の純正アース部分から1本とります。

 ついでだから塗装面を削って
少しでも電導率を上げてみる。

 で純正アースと一緒に
自作ケーブルを繋げる

↓●2本目は70cmのモノを使います。


一般的にはエンジン・ヘッド部分からアースを取るらしいですが、
ヘッドカバーのボルトを抜くのが少し恐かった、
と言うのと、

実際にプラグが刺さってアース電気が逃げているのがエンジン本体部分
   +
エンジン本体とヘッドカバーの枠の間にはゴムのシーリングがあり、
金属的にガッチリ接合しているのがボルト部分だけじゃないの??

…と勝手に考えたことから、プラグに一番近そうなこの黄丸部分のボルトにしました。


でも、このボルト外したら、エンジン外れちゃうかな?と思ったので…


このように少しだけ緩めて、10mm径の圧着端子のワッカを切って、ボルトの隙間に差し込みました。
走行中にボルト外れたら恐いので、シッカリ締めておきましょう!

↓●3本目も50cmのモノを使います


スターターとオルタネーター付近のボルトから、1本取りました。
右に見えている星形のノブが、アイドリング調整ノブです。


このボルト、結構、簡単に外れました。
どうやら、奥のスターター用のモーターと繋がっているようです。


2本の位置関係はこんな感じ。


上から見ると、取り回しは、こんな感じ。


隙間から見える赤いケーブルが、イジってます感があって新鮮!!
でもカウルを被せると、外からは全然、見えなくなるのよね……。

ちなみに赤色ケーブルって、通常『+』側ケーブルを意味するらしいので、
もし赤ケーブルを使う人は、他人にイジられる場合、一言、伝えておきましょう!!


そして3本のケーブルが、バッテリーの『−』ボルトに繋がります。
ちなみに純正のアースも繋がっているので、
バッテリーに付いているボルトでは短すぎて、奥まで届きません。
だから私は、長さが1.5cmのボルトを使っています。


インプレッション

なんか凄い!!

出だしは分からなかったけど、
常用している3500〜6000の回転域で、確実にパワーアップしていることが体験できた!
使いモノにならなかった2速が使える!!
2速の伸び上がり方が、今まで『重い!』って感じていたのですが、
その『重い!』感が半減されました。
さすがに『軽い!』とまではいきませんが、
特に登り逆で、そのパワーアップ加減が顕著に体験できました。
正直、ビックリしました。
替えてからしばらく、今までのアクセル加減と、とまどったほどです。

果たして、その効果がアーシングだけのお陰なのか、
イリジウム・プラグと合わせての相乗効果なのかはよく分かりませんが、
ウチのフル・ノーマルなZZR250エンジンを知っていたら、
イリジウム+アーシングと経て、まるで別物のエンジンを載せ替えたようです!

と言うわけで私は、古い形式のZZR250を乗っている人に、ぜひお勧めしたい!
もしかして、新品のZZR250のエンジンって、こんな感じなのかな??


ちなみに、シグナルやヘッド・ライトなどのランプ類も明るくなっていました。
良いことづくめ!

部品代は1300円位でした!
!!安い!!

(ただし圧着工具は除く)


04年02月追記

 スターター・オルタネーター付近の1本を外して、
ココ(フレームになるのかな?)に繋げてみました。

理由は、
よくよく考えてみると、あの場所だと、カバーと車体との間にガスケットが挟まっているハズなので、
電気が巧く流れないだろう…と思ったせいです。

そのお陰でしょうか、また少し、力強くなったように感じます。
ん…、
そう感じるってコトは、もしかして他のアースが弱くなっているのかな?
いつか、接点を掃除してやらないと…。


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