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ウエイト・ローラー交換


とりあえず、ケースのフタを外した所です。

以前から、ウチのアプリオ君の出だしが悪くなったような感じがして、ずっと気になっていました。
考え付くのは、とりあえず買ってから全然手をつけてこなかったウエイト・ローラー関係かな?
と思ったので、分解してみるコトにしました。

8年近く手をつけなかったので、ケースのネジが固くて固くて、
2本ほど思いっきりナメてしまいました…。

この為にとうとう買ってしまった、プーリー・ホルダーです。
プーリーとの名が付いていますが、ドライブ・フェイスも外せます。
ずっと、1年近く買おうかどうしようか悩んでいました。

ホルダーを買わずに外せないか、他の方法をいろいろ試してみたんですけど、
結局、コレが一番手っ取り早かったです。


このように咬ましてレンチを回そうとしたら、
作用・反作用の原理で、レンチを回す力がホルダーを握っている腕に掛かり、
予想以上に巧く回せません。
で、このホルダーの柄の部分を足に引っ掛け、レンチを回しました。

前々から自覚していましたが、本当に腕力が無いんだなぁ…と実感してしまいました。


とりあえず外したパーツを、ドライブ・フェイスの上に乗せてみました。

下1ヶ所の羽根が折れているのは、
ホルダーが高かったので、ドライバーを羽根に咬ましてボルトが外れないか試したときに折ってしまったトコロです。
案外、モロイものなんですね。
やはり、無茶なコトはしない方がいいです。
折れたままなのは不安なので、いつか社外品にでも替えてやろうと思います。


右から、ドライブ・フェイスの上に付いているモノの順番です。
ちなみに右から2つ目の幅広ワッシャーは『ハ』の字になっています。
『ハ』の字の上の部分が、ナット側になります。

左端のモノは、ドライブ・フェイスの裏と言うか、プーリー中のパイプとの間に挟まっているヤツです。


↑コレが、プーリーです。
 巧いこと考えた、無段変速機構ですね。
 プーリー面の色が変わっている範囲で、ベルトが移動します。

このままプーリーを外すと、裏のウエイト・ローラーがバラバラに落ちますので、
指を突っ込んで、裏フタ(カムと言う部品らしいです)でウエイト・ローラーを挟んだままプーリーを外します。

ちなみに回転軸ボルトの先にブラ下がっているワッシャーが、先に説明した上の画像ですでに外れているヤツ(一番左側)です。

プーリーの中には、こんなパイプが入っています。
落として、砂を付けないようにしましょう。


プーリーを裏フタ付けたまま裏返したトコロです。
裏フタはボルト等で止まっていないので、手を滑らして落とさないように気をつけましょう。


裏フタを慎重に外してみました。
プーリー内に、6つのウエイト・ローラーが収まっています。

この6つのローラーが遠心力で外周へ向かうことによって、ローラーが裏フタの斜め部分によって押され、
プーリーがドライブ・フェイス方向へ動き、プーリー面がベルトを押さえて動力が伝わる…と言う事ですな。
1つが5グラム前後なので、全部で30グラムくらいのモノでも、遠心力が加われば、
原付+人の重量を動かせるくらいに強くベルトを押さえられるモノなんですね…。

裏フタには、プラスティックの爪(スライダーと言う部品だそうです)が3ヶ所に挟まっています。
分かりにくいかもしれませんが、プラスティックの爪には向きがあります。
外すときに見ておきましょう。

ローラーを外しました。
本当は、ドコにどのローラーが入っていたか記録しておかないとイケナイのかもしれませんが、
ま、いっか…とバラバラに置いてしまいました。

予想していたよりは削りカスが少なかったですが、ローラーが削られているのは確かなようですネ。
ちなみにアプリオ君を買ってから8年ほど経ちますが、ローラーまで手をつけた覚えはありません。
走行距離は、1万1000kmは越えています。
(10999kmで距離計が壊れてしまったため、正確な走行距離が分かりません…)


とりあえず、パーツ・クリーナーで洗いました。
汚れは、綿棒でコスリました。


プーリー面の黒い輪ッカは、強くコスっても取れませんでした。


プーリーの中に入っているパイプです。
プーリーは、この側面上を、回転数によって滑るようです。
グリスを薄く塗っておきましたが、サービス・マニュアルをよく読んでみると、『脱脂してください』と書いてありました…。


新しいローラーは、ZEROってところの5.5gです。
本当はこの日にローラーを買う予定ではなかったので、下調べせず、その場で決めました。
また来るのも面倒なのでね…。
ちなみにローラーは3種類ありましたが、
違いがよく分からなかったので、この一番安いヤツにしました。

店舗の説明板によると、アプリオ・タイプ2の純正は5.5gらしいので、とりあえず5.5gにしました。
(あとで調べてみたら、6.0gという情報も見つけたのだが…)
本当は6ついっぺんに替えた方が良いと思うのですが、とりあえず3つだけ替えました。

裏面の説明書によると、
重いウエイトが回転方向(プーリーの裏から見て右側)、軽いほうをその左隣に置いたほうが具合が良いらしいです。
とりあえず私の場合、
純正の方が削れて軽くなっているハズなので、右に新品、左に古いほうを置きました。
ちなみに古いほうは、なるべく編磨耗していないヤツを選んで残してみました。

ここらあたりで身体が冷えてきましたし、
陽も暮れ始めたので、急いで組み戻していきました。
だから、戻すときの画像がありません…。

プーリーを戻すとき、クラッチ側のベルトが外れて、ベルトの径が縮まっているかもしれません。
そのときは、クラッチをグッと握って、ベルトを奥へ入れて挟んでください。
そしたら、ドライブ・フェイスがもう少しプーリー側まで入り、幅広ワッシャーの次にあるギザギザのヤツが、回転軸ボルトの凸凹にハマリ易くなると思います。
写真がないと意味が分からない説明だと思いますが、やってみたら分かる説明だと思います。


インプレ

おっ! 明らかに中間加速がスムーズになったぞっ!!
なんか気分が良いですねぇ…。

でも、懸念だった出だしの悪さは、あまり変わっていないんだよなぁ…。
出だしは、姉貴のノーマルJOGの方が、力強く感じるのです。

3つだけ古いモノのままだから、今度は軽いローラーを入れてみようかなぁ…。


04年01月31日追加
 ・中間速はスムーズになったのですが、最高速がなかなか出なくなっていました。
  やはり、純正のローラーが6gだったとしたら、5.5gで軽くしすぎたせい??
  …ん〜、今度、ちょっと重たいローラーを入れてみたいと思います…。


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