リベリオン〜反逆者〜 /Equilibrium
監督カート・ウィマー 主演クリスチャン・ベール
ネット上で「ガン=カタ」なる物を流行らせた話題の映画だ。
ガン=カタを知らない人の為に元になったネタを転載。
ガン=カタは拳銃を総合的に
使用する格闘技である
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この格闘技を極めることにより…
( ゚д゚) ;y=‐ ;y=‐
(\/\/
攻撃効果は120%上昇
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(\/\
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防御面では63%上昇
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ガン=カタを極めたものは無敵になる!
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本来の物とは多少誤訳があるものの、コレがやたら流行ってるのだ。
「ガン=カタ」とは「ガン(銃)」+武術の「型(カタ)」であり、
拳法の演舞の如き動きで銃による最大限の攻撃を与えつつも、
自分は統計学的な位置で相手からの銃撃を回避する格闘術だ!
説明だけでオイシすぎるコレは一体どんな物かと映画「リベリオン」を観てみたのだが、
実物はシンプルなストーリーだがケレン味満点のカッコ良過ぎるアクションで、
正直近年アクション物でも屈指の出来。
まぁいきなりオイシイ所ばかり説いてもなんなので、ストーリーを解説。
第三次世界大戦後、生き残った人間たちは人類の滅亡を防ぐために、感情を徹底的に抑制した世界を構築。
本や美術品、音楽など感情を揺さぶる物は一切禁止、さらに感情を抑える薬の使用を義務づける。
それでも出てくる反乱者は、“ガン=カタ”と呼ばれる戦闘術を習得した“クラリック”によって始末されていた。
だがクラリックのプレストンは、ある女性との出会いから感情に目覚め、自分の任務や社会に対して疑問を抱き始める・・・
ストーリー自体は割とありがち。
B級と言うか月刊ジャンプのSF読み切りみたいな。
しかしソレが悪いと言う訳では無く、逆に下手に頭を使わなくても世界にのめり込める感を生み出している。
まぁ重箱の隅をつつくような無粋な真似はせず、
純粋にガン=カタのカッコ良さと、プレストンのスットコさを満喫して欲しい。
カッチョ良さポイント。
最強のクラリックである主人公の無敵ップリ!
無敵の格闘術「ガン=カタ」を極めた主人公は正に敵無し!
徐々に人間性に目覚めるプレストンは同じクラリック達と戦う事になるのだが強さの比が違う。
相手は銃を所持し自分は無手にも関わらず一瞬のスキを突いて奪い、利用し、一気に瞬殺!
最初に戦う際に決めるハンドガン2丁で十字架を形取るキメポーズは本気で痺れる!
ガン=カタ自体、日本の「見得」など積極的に取り入れ、見栄えのカッコ良さを重視しているので、
カッコ良くない訳が無い!
接近戦でのストライクガン(打撃用銃)での猛攻や、
銃弾の嵐をかいくぐって、装弾しつつ戦うサマなどカッコ良さの連続!
ラスボス戦の達人同士のガン=カタバトルに至っては感動すら覚える事請け合い。
ありがちな謳い文句にとどまらない新感覚のアクションだ。
スットコポイント
しかし、良くも悪くもB級な本作。スットコドッコイさもなかなかの物w
感情を取り締まる身でありながら、人間性に目覚めて行くプレストンは困惑する。
なので感情がある事をバレないようにする言い訳のしょうも無さときたら!
オロオロして小学生でも吐かないような嘘を吐き、子供にまでさとされる様は笑える。
また、レジスタンスの犬を一匹保護しようと奔走するも(愛玩動物は禁止対象)
バレて犬を処分されそうになったんで、部隊一つブッ潰したりする無駄なバイオレントさもイカス。
あと主人公はどんなにピンチに陥ってもソデから出る悪人風隠し銃で危機を乗りきる無茶っぷりもナイス。
しかし誤訳気味なのが多いのはチト問題。
特に前述した「防御力63%」が本来は「少なくとも63%」だったり、
邦題はリベリオンは「反逆者」と言う意味だが、原題のEquilibriumは「平静」なんかを意味する言葉で、
感情抑止された世界を表してたりするそうな。
まぁそんなこんなな作品。
DVDではガン=カタの戦闘シーンばかりのモードもあると言う分かった作り(笑)なので、アクションだけ楽しむも良し、
ストーリーや心情を気にしながら見てみてもまた味があるが、
何にせよ面白い作品なので、各々自由に楽しんで欲しい。