ジャイアントロボ ＯＶＡ全７巻
横山光輝・原作の作品をＧガンダムの監督、今川泰弘が大胆にアレンジ、
ノッペリとしてたジャイアントロボの無骨ながらも新鮮なリファイン、
オーケストラによる豪華な音楽、実力派のキャスト陣
そして横山ファン、アニメファン、バカマンガファン全てを唸らせる完成度の高さで名作の誉れも高い。
ストーリーは近未来。
第３のエネルギー革命「シズマドライブ」が開発され人類は繁栄を極める中
世界征服を企む秘密組織ＢＦ団と、国際警察機構の戦いの一つの大きな事件と共に、
ジャイアントロボを操る主人公、大作少年の成長、仲間との別れ、戦士としての独立を描く。
オイシイポイント１
横山キャラ総出演！
監督が横山ファンらしく、水滸伝の戴宗、鉄牛のシーンを描きたかった所から始まり
国際警察機構側は戴宗、鉄牛、青面獣 楊志、呉学人など水滸伝キャラが多く出演する。
そして何故か楊志は女性になってたりするが気にしない。
マニアックなところだとヒロイン銀鈴も横山作品からだし、
ちょっとだけ出るロボット刑事Ｋや名前しか出ないがディック牧、伊賀の影丸もいたりする。
対するＢＦ団はもっとなんでもアリアリ。
バベルの塔を根城とする（!?）首領ビッグファイアはバビル2世、
３つの下僕も申し訳程度に名前を変え当然付いて来る。
水滸伝から双鞭 呼延灼や混世魔王 樊瑞の他にも
敵の幹部「十傑衆」には諸葛亮孔明や赤影が悪役として登場する。
他にも真の横山ファンが見れば本当はもっといっぱいいる筈。
バビル２世の続編的作品「その名は１０１」でバビル２世の敵だったディック牧や銀鈴（結果的に）が
バビルが悪人になると善人側なのも面白い。
オイシイポイント２
服装
国際警察機構の水滸伝キャラは皆、普通に古代中国ルック！
敵に至っては皆背広。
ザコは背広＋三角頭巾。
孔明は背広＋軍師扇子、赤影も鎖かたびら＋背広、
他にもマント＋背広や仮面＋背広、砂漠装備＋背広などスーツマニア大垂涎！
オイシイポイント３
アクション！
敵味方共にＡ級クラス以上は特殊能力者なのだが、そのバトルが熱い！
長官は命を懸けた能力で超々巨大兵器に生身で向かう！
迫る巨大兵器にジャケットを脱ぎシャドーボクシング！
足からロケット噴射で飛行し（コレは能力外）必殺の一撃を喰らわせる！
あと、敵の十傑衆もオイシ過ぎる。
衝撃破を使う「衝撃のアルベルト」は攻撃だけに飽き足らず
手から噴射する衝撃破で飛行！
敵戦闘メカを回転突進でブチ抜く！
弱体化したら繭に…
国際警察機構本部に乗り込んで来る十傑衆、
「素晴らしきヒィッツカラルド」の能力は指パッチン！波動で敵は真っ二つ！
虫使いや大凧で飛行する爺さんや、腕を組んだまま足だけ動かして猛スピードで疾走したりする人々…
他にも巨大鉄扇を武器にしたり、アジアンムービー風に矢を同時に数十本発射したり
放電したり、不死身だったり、仙術を使い人間離れした技を駆使したり…
異常かつ大胆なアクションに君はもう虜だ！
バカアニメの要素をしっかり持ちつつも、横山ファンも楽しませ、本編も十二分に面白い。
こんな贅沢な作品はそうそう無い。
機会があったら是非見て欲しい。
無くとも見よ！