クーリエ・クライシス
PS SS カーアクション? BMGジャパン
欧米系バカゲーフリークに密かに人気のこのゲーム。
内容はミッション遂行型のアクションゲームであり、
主人公は街中を自転車で駆け書類等を届ける『メッセンジャー』。
日本では馴染みの無い物だが、SMAPのクサナギ君(漢字だとバグる…)が映画をやっていたので思い出して欲しい。
このゲームも同様、書類を制限時間内に届けるのが目的。
途中でおもむろにバイクテクを繰り出すと「時間が延びる」「ジャンプ力アップ」などの
ボーナスがもらえ、それらを駆使しつつ仕事を遂行していく。
こう聞くと案外普通に思えるが、
このゲームに最も似たゲームがクレイジータクシー
と言う事だったら話は別になって来る。
届けさえすれば何でもOK!それは共通点だが、クーリエとクレタクの大きな相違点は
クーリエは一般人に攻撃が可能!と言う事だ。(クレタクは逃げ惑うので轢けない)
ボタン配置も基本4ボタンに左右パンチ、キックが割り振られている。
だがさらに注目すべきは道行く一般人もやられるだけでは無いと言う点だ。
子供は飛び掛り、ダルげな青年はソバットを、OLさんはバッグを振りかざし、
ご婦人はカサでのキツイ一発。野犬が何故かたかってきて、悪さをすると普通に警官は発砲してくる。
そんな奴らをひたすら蹴散らし任務を遂行するのだ!
…しかし、このゲームの楽しみはそこに留まらない。
主人公は時間切れになるとクビになってしまう。
が、ゲームはそのまま続行できるのだ。
つ・ま・り・ チャリンカー町人虐殺ぶらり旅と言った感じだ。
日頃の鬱憤を晴らすべく、一般人をパンチ!キック!更に轢け!
絶叫を上げ倒れる人々。そこを更に轢くと「ブギュル」と鳴るやたらリアルな音。
このバイオレンス感は結構クセになる!
なりすぎると具合が悪くなるが…
ゲーム後半は何故かグレイ型宇宙人が普通に街を闊歩しだす。
軍人が守る地域に配達やらして、なんだか大きな謎に近づきそうになるも真相は謎のままだ。
己のバイオレントソウルに火を点けるこの一品。
サターン版はとっくにプレミアソフトになっているので、
プレステ版も見かけたら即保護するのが賢明だろう。
余談だが俺がこのゲームを買おうとしていた時の話を一つ。
中古屋で見るとそこそこの値段をする当作品。
「工面が今は付かないから近々…」と思い、買いに行くと買われている!昨日まで有ったのに!
そんな事が3〜4件続いたのだ。(3〜4軒で発見する方もする方だが…)
考えられるのは「俺と同じ趣味のバカゲーマーがいる」か、
「クーリエコレクターがたまたま近所にいた」しか無い!
他のゲームでも似た事があり、なんだか「もう一人『5分前の俺』がいるのか?」
と言う妄想に駆られてしまった。
だが購入して数日後に買った店にクーリエを探しに来た客がいたので
答えは前者の案だと言う事が証明されたと共に、
非常に良い気味であったと言う話だ。