ブルース・オールマイティ
監督トム・シャドヤック 主演ジム・キャリー
予告で惹かれていたのだが、由人が仕事の絡みでタダ券をくれたので、
閉め日間際に行ってきた。
一応上映は終わってるけどネタバレ有りなんで嫌な人は戻るように。
って言っても一番のウリの「主人公が神サマになっちゃった!」ってアイディアを閃いた者勝ち。
あとはノリとリアクション先行のコメディなんでネタバレとか、あんま関係ないけどね。
主演はマスクでCG、特撮作業を激減させたとの話も有名なコメディの雄、ジム・キャリー!
内容は主演が主演だけにコメディ!
…要素の強いヒューマンドラマだ(笑)
ザッとあらすじを紹介すると
主役は、ローカルTV局のリポーター、ブルース。
天性のユーモアの才能から、受け持つのは3面記事なんかの面白ニュースばかりを担当するも、
アンカーマン(看板キャスター)の座を目指している。
そんな中、先代のアンカーマンが引退し、チャンスが巡って来るもライバルにその座を奪われたショックで、
生放送中に放送禁止用語を連発してクビ!
ヤンキーにボコられ、恋人とケンカ。あげく飛び出したら自損事故。
不幸の連続にブルースはキレて天に向かって叫ぶ!
「神よ!アンタは職務怠慢だ!」
すると鳴り出し、見た事の無い番号を告げるポケベル。
呼び出された先のボロビルにいた掃除のオジサンが神様!
あまりのグチに耐えかねた神はブルースに「少し代わってみろ」と言い消える。
こうして一庶民ブルースは全能の神となった!(期間限定)
また、全能のパワーの使い道がショボイのが笑える。
トマトスープをモーゼの十戒ヨロシク両断して味をしめると、
服を買え、スカートをめくり、車をカッチョ良くし、
口からイナゴを吐き出してボコったヤンキーを撃退。
恋人とのムードを盛り上げる為だけに月をググイッと引き寄せ、
スクープをパワーで捏造してリポーターに復帰、
まだまだ大事件を行く先々で起こしまくり株を急上昇させつつも、ライバルの生放送を妨害して蹴落とし
アンカーマンの座に着くも恋人の心は傲慢なブルースから離れて行き…
と言う所で唯一の神のルール「人の心は操れない」と言うのが重くのし掛かる。
人間の心の機微と運命ばかりは神サマにもなんともならないと言うのがベタながらも染みる話だ。
この映画をバカたらしめてるのは、全能の力のショボイ使い道もだが、
ジム・キャリーの演技など、シーンごとにフィと挟まる小ネタが秀逸。
鳴り続けて寝起きを邪魔するポケベルを有無を言わさず窓からサイドスローで投げ捨てたり、
不良がブルースに対し「ケツから猿が飛び出す日が来たら謝ってやるよ」と言う売り言葉に、
「おや?今日がその日のようだ」と現実に猿を飛び出させたり。
あとはアメリカらしく聖書のパロディなんかも豊富。
先のスープで十戒やイナゴ災害もそうだが、
ノリノリでベッドルームに「光あれ」とランプを照らしたり、
職場復帰した上司が「1日で改めたのか?」との言葉に
「神は天地創造を一週間で成し遂げましたよ?」なんて切り替えし。
神になった所為で町の人々の祈りを処理しなければならなくなるのだが、
ファイルも付箋も家が埋まってしまう程なので、パソコンに専用のメーラーのようなソフトを作成!
その名も「ヨウィー(エホバの異音)」
ちゃんと声まででる凝りブリがまた笑える。
洋画のウィットに飛んだ笑いは説明しがたいので困るが、
俺は映画館で笑いを堪えるので必死だったw
映画館で絶対観て欲しい映画なんて言い回しは多いが、
あえてこれは家で見て爆笑して欲しい映画と言いたい。
DVDが出たらここは一丁バカサイトの主を信じて、観てみてほしい。