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389 :黒まゆら×聖奈−1:2006/05/13(土) 01:30:32 ID:hJLJ57KN
宮神学園に季節外れの大型低気圧が近付いていた。
授業は午後から休講となり、時計の針が17時を過ぎた今、既に学園内には誰もいない。
そんな人影のなくなった理事長室のソファーに座りながらまゆらはある人物を待っていた。
「ふふ。早く来ないかな・・・」
まゆらは窓ガラスに写る自分の顔と向かい会いながら静かに微笑んだ。
外の景色は厚い雲の黒色と黄昏色が混ざり合い、まるで世界が終りを迎えるような雰囲気を漂わせている。
雨はまだ降り始めてはいないが、この様子だと直ぐに嵐がやってくるだろう。
出来れば天候が崩れる前に事を済ませたい・・・
そんな事を一人考えていると遠くの方から誰かの足音が聞こえてきた。
コツコツという足音は徐々にこちらに近づき、部屋の前で止まった。
しばらく、間が空いた後に木製のドアが軋む音を立てながらゆっくりと開かれた。
「誰?・・・まゆらさん?」
「あ、聖奈さん♪」
ドアを開けたのは怪訝そうな表情をした聖奈だった。
漸くやって来た待ち人にまゆらは心を弾ませる。
「奈々穂さん達と一緒に下校したんじゃなかったの?」
何かあったのではないかと心配そうな表情でまゆらに質問する聖奈。
「それが忘れ物しちゃって・・・それに聖奈さんが戸締まりで残ってるって聞いたんで、一緒に帰ろうかなぁと思って戻って来たんですよ」
「あら、そうなの♪ここで最後だから、早めに済ませなきゃね」
聖奈はいつもの無邪気な笑顔を浮かべまゆらに答えると急いで窓の戸締まりの確認をし始めた。

 

390 :黒まゆら×聖奈−2:2006/05/13(土) 01:31:21 ID:hJLJ57KN

「さてと・・・」
まゆらは聖奈に気付かれない様に静かに立ち上がるとドアの鍵に手を掛ける。
「ところで、聖奈さん」
「ん?な〜に?」
後ろ手に鍵を閉めながら、施錠の音を隠すようにまゆらは背中越しに聖奈に話し掛ける。
「実はこんなモノ見付けたんですよね・・・」
カーテンを閉め終ってこちらを振り返った聖奈にまゆらはポケットから一枚の封筒を取り出して笑顔で手渡す。
「どうぞ、開けてみて下さい」
「あら、何かしら?まさか、お小遣いじゃないわよね・・・」
子供のようにワクワクした表情で開封する聖奈。
そんな聖奈がこの後、どんな反応を見せるのかと想像するだけで、まゆらの背筋はゾクゾクとした。
「きゃ!!」
まゆらの予想通り中身を確認した瞬間、聖奈の笑顔は一瞬で凍りついた。
汚いものを払う様な仕草で封筒の中身を投げる聖奈。
薄っぺらい長方形のそれはひらひらと宙を舞い、床に落ちる。
封筒の中身は一枚の写真だった。
「ふふ。何をそんなに怯えてるんです?これ、聖奈さんですよ」
身体を竦ませて微かに震える聖奈とは対照的にまゆらはいかにも楽しそうに写真を拾いあげて聖奈に差し出す。
「ほら。聖奈さんがイヤらしい事してる写真ですよ?」
写真に写し出されていたモノ―それは自室で自慰行為に耽る聖奈だった。
 
391 :黒まゆら×聖奈−3:2006/05/13(土) 01:31:54 ID:hJLJ57KN
鮮明な写真の中で衣服のはだけた聖奈は愛液で濡れ光る自らの秘所を触りながら体を弓なりにのけ反らしていた。
写真を眺めながら、まゆらはニヤニヤと被虐的な表情を浮かべる。
「聖奈さんたら、とってもイヤらしい顔してますね」
「やめて!」
快感に顔を歪ませて悦ぶ聖奈の表情を指差すまゆら。
聖奈は恐怖のあまりまゆらを思いっきり突き飛ばした。
「・・・もう、痛いじゃないですかぁ」
大袈裟によろけながら抗議の声を挙げるまゆら。
「これ、隠密が勝手に予算で買った光化学カメラで撮ったんですよ。高いだけあってよく撮れてますね」
「来ないで!」
敵意を剥き出しにした厳しい口調で聖奈はまゆらを睨み付ける。
しかし、まゆらは人形の様な笑みを張り付かせながら聖奈との距離を一気に詰める。
次の瞬間、聖奈に肉薄したまゆらの手には懐から取り出されたクナイが握られていた。
「これも、隠密が使ってるモノですよね。すご〜くよく切れるんであんまり暴れると怪我しちゃいますよ?」
「ひゃっ!」
首筋に当てられたクナイの鋭く冷たい刃の感触に聖奈は身をすくませる。
本能的に後ろに下がろうと足を後退させるが、運悪く足元のソファーに躓いてしまい、倒れ込んでしまった。
すかさず、まゆらが上に圧し掛かり聖奈の動きを封じる。
「もう、逃げられませんよ?」
「いや!!・・・んんっ!?」
必死に抵抗する聖奈の口内にまゆらはゆっくりと舌をねじ込ませる。
・・・んちゅ・・・ちゅっ・・・
「んっ・・・ん、ん・・・」
聖奈は歯を食いしばりまゆらの侵入を拒もうとするが、息継ぎのわずかな隙に口内は犯され、まゆらの唾液が流し込まれる。
押し込まれる舌に聖奈は息苦しさを感じる。
飲み込むことが出来なかった互いの唾液は口唇を汚し、頤を伝って零れ落ち絨緞に染みを作った。
まゆらは聖奈の柔らかな口唇を味わうとゆっくりと顔を離す。
粘着質の透明な糸が二人の間を紡いだ。

 
392 :黒まゆら×聖奈−4:2006/05/13(土) 01:33:11 ID:hJLJ57KN
「はぁ・・・はぁ・・・」
荒い呼吸を繰り返す聖奈を見下ろしながらまゆらはクナイを握り直すと無言で聖奈の制服に刃を当てる
「やぁぁ!!やめて!!」
悲鳴が発せられると同時に、研ぎ澄まされた刃によって聖奈が着ていたワイシャツはいとも簡単に切り裂かれた。
白い肌が外気に触れる。
「ふふ。スベスベしてて綺麗ですよ。憎いくらいに・・・」
サディスティックに呟くとまゆらは汗ばんだ聖奈の首筋に顔を埋めた。
「ひゃん・・・ふぁ・・・」
まゆらが体中にキスを落とす度に聖奈は体を震わせ、更に呼吸が荒くなる。
じっとりと浮いた汗の粒を舐め取りながら、まゆらは紅潮し始めた聖奈の肌の上にクナイの刃先を走らせた。
「っ!!」
一瞬の痛みに顔を歪ませる聖奈。
刃の通った後にはうっすらと紅い線が浮かび上がり、小さな血の玉が浮き出ていた。
「あら?怪我しちゃいましたね・・・」
独り言を呟くと、まゆらは傷を癒す様に線に沿って舌を這わせる。
「んむ・・・ぁんん、くっ・・・」
「ふふふ。かわいい・・・」
目を瞑って痛みに耐える聖奈に気を良くしたまゆらは同様の行為を繰り返す。
次第に聖奈の体は傷付けられ、血とまゆらに汚されていく。
「なんで・・・どうして・・・こんな事をするの・・・」
聖奈は痛みと刺激に震えた細い声でまゆらに訴えかける。
なぜ、こんな仕打ちを受けなければならないのだろう・・・
そんな思いが潤んだ瞳から涙を零れさせる。
「どうしてって、別に理由なんてありませんよ」
不思議そうな表情で聖奈の顔を覗き込むまゆら。
そのまま、耳元に顔を埋めて耳朶を甘噛みしながらそっと囁く。
「私も聞きたいんですけど、聖奈さんってどうして笑顔で他人の事を裏切れるんですか?

 
393 :黒まゆら×聖奈−5:2006/05/13(土) 01:34:22 ID:hJLJ57KN
「・・・んっ・・・そ、んな事・・・」
「してないなんて言わせませんよ?」
「いっ!!」
紅く染まった耳朶に歯を立てながらまゆらは続ける。
「聖奈さんだけじゃありませんよ。奈々穂さんや久遠さん、それに会長も。
もっともらしい事を言って平気で会計の私を蔑ろにして予算を使いますよね?
ヘラヘラ笑いながら謝って毎回、同じ事を繰り返しますよね?
人を裏切ってまで仲間の為にお節介を焼くって偽善以外の何でもないと思いません?」
「まゆらさん、それ違うわ!」
悲痛な表情で聖奈はまゆらに話しかける。
「誰もまゆらさんを裏切ろうなんて思っていないわ!皆、まゆらさんの事を信頼してるから。仲間だと思っているから・・・。
だから、まゆらさんに甘えてしまうの。もしそれが、まゆらさんを傷付けているのなら、もう甘えたり頼ったりしないわ。
だから、お願い!いつものやさしいまゆらさんに戻って!」
「・・・そう言ってまた裏切るんですよね?」
聖奈の言葉を冷たく切り捨てたまゆらの胸中に過去の出来事が過ぎっていく。
今まで沢山の人間に裏切られて生きてきた事。
居場所を見付ける為に入った宮神学園でも仲間に裏切られ続けている事。
本当に自分は必要とされているのか一番中悩み抜いた事。
人間不信になってしまったまゆらが出した結論。
それは自分自身が仲間を裏切ること・・・。
「何て言われても私はやめませんからね」
絶望する聖奈を見下ろしながらまゆらはクナイの鉄製の柄に唾液を絡ませる。
「な、なにするの?!」
「さぁ、なんでしょうね♪」
乾いた笑顔を浮かべ、まゆらは体勢を変えつつ、聖奈の下半身にそれを持っていく。
「いやっ!!いやぁ!!!」
まゆらの行動を理解した聖奈は足を閉じようと必死に抵抗する。
しかし、まゆらは強引にそれを払うと同じ様に刃を使い、器用にショーツを破る。
薄い茂みに覆われた秘所を確認すると唾液が絡まった柄をそこに押し当てた。
「やだぁぁ!!いやぁぁぁぁ!!!!」
激痛を伴う灼熱感と異物の冷たい感触が体を貫く。
聖奈の悲鳴をかき消すよう窓の外に雷鳴が轟いた。

 
394 :黒まゆら×聖奈−6:2006/05/13(土) 01:36:04 ID:hJLJ57KN
「痛っ痛い!!!お願い!!お願いだから抜いて!!!!」
今まで味わったことの無い痛みと羞恥心と屈辱感に聖奈は悲鳴を発する。
伸びた手が荒々しく革張りのソファーを掴む。
「ふふふ。気分はどうですか?」
苦痛に顔を歪ませながら、泣き叫ぶ聖奈の頬にまゆらは口付けを交わす。
耳元で発せられる聖奈の悲鳴が頭の中に響いて興奮を生んだ。
今までにない体の疼きを感じたまゆらは聖奈を犯すクナイを少しづづストロークさせながら、自らの秘所に空いた手を持っていく。
そこはいつの間にか愛液で湿りきっていた。
「見てくださいよ。私、こんなに興奮しちゃいました」
指に絡んだ愛液を舐め取りながら、まゆらは嬉しそうに呟く。
まゆらは仲間を傷付ける行為に今までにないほどの高揚と快感を感じていた。
「・・・やめて・・・お願いだから・・・ひっく」
痛みが落ち着いた聖奈は静かに泣きながら、まゆらに懇願し続ける。
「ふふふ。まだまだこれからですよ。一緒に気持ちよくなりましょうよ」
クナイを掴む手に力を込めると、まゆらはそれを膣内で掻き回した
「やっ!!あっ・・・んっ!・・・っくぅ・・・はぁ・・・!」
突き上げるような激しい衝動に声を漏らす聖奈。
ちゅぬ、くちゅぅという粘着質の音とともに徐々にその声が熱を帯びてくる。
まゆらもそのリズムに合わせる様に自らの秘所に指を当て、自慰行為を始める。
「んっ!!・・・あぁぁ!・・・な、にこれ・・・気持ちいい・・・」
聖奈を犯す背徳感と自らを慰める快感にまゆらは急速に感情を高ぶらせていく。
「やだぁ・・・なんで、こんな・・・だ、だめぇ・・・きちゃうぅ・・・」
「はぁ・・・わ、たしも・・・頭が真っ白に・・・んくっ!!」
まゆらはクナイを一際激しく聖奈の奥に侵入させながら、自らの性感帯を強く擦った。
「だ、だめぇ!!!はぁんんんんんんん!!!!!」
「あぁぁぁぁ!!!!!イ、イっちゃう!!!」
快感に貫かれ、悦びの声を上げながら二人は同時に達した。
体が小刻みに痙攣を繰り返す中、抜かれたクナイの柄から、自らの破瓜の血と愛液が入混じったモノが滴り落ちるのを見た聖奈はそのまま意識を失ってしまった。

 
395 :黒まゆら×聖奈−7:2006/05/13(土) 01:37:21 ID:hJLJ57KN
土砂降りの雨と激しい暴風と雷鳴が轟く中、まゆらは一人、寮への帰路に着いていた。
行為の余韻が残る体に気だるさを感じながらも、心は晴れ晴れとしていて足取りも軽い。
裏切ることがこんなにも快感だなんて思ってもみなかった・・・
先程の事を振り返り、まゆらはふとそんな事を思う。
同時に今まで、他人から裏切られることばかり気にしていた自分がとても小さな存在に思える。
人に裏切られるくらいなら自分から人を裏切る、そんな簡単な事だったんだ。
「まゆらせんぱ〜い!!」
雨音の中、自分の名前を呼ぶ声にまゆらは我に返った。
向かい側から、小さな人影が走ってくるのが見える。
それは、先に奈々穂達と一緒に寮に戻っていたりのだった。
「りの・・・どうしたの?」
「はぁはぁはぁ・・・まゆら先輩が・・・はぁ・・・戻ってくるのが遅いんで・・・迎えに来ました」
肩で息をしながらもりのは元気に答える。
「ふふ。ありがとう。じゃあ、一緒に帰りましょう」
「はい!!」
二人は嵐の中を並んで歩き始める。
「ところで、まゆら先輩。聖奈先輩はどうしたんですか?」
「あぁ、見回りしてくるから少し遅くなるって言ってたわ」
「ふ〜ん。そうなんですか・・・」
まゆらの声にあまり興味が無さそうな感じで頷くりの。
そんなりのを見てまゆらの黒い心が揺れ動いた。
次はこの娘にしようかしら・・・自分の出来の悪さを棚に上げて何かとお節介を焼こうとするこの小さな後輩に・・・。
「まゆら先輩、何で笑ってるんですか?」
「ん?ううん、何でも無いわよ。それにしても風が強いわね」
愛想笑いを浮かべて話しを誤魔化すまゆら。
「ホントですね〜。そういえばさっき・・・」
「ふ〜ん、そうなんだ・・・」
りのの答えを聞き流しながら、既にまゆらはどうやって弱味を握ろうかと考え始めていた。

二人に向けて普段、穏やかな海からの風は暴風となって吹き付けてくる。
それは嵐が本格的に近づいてきている事を告げていた・・・