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8 :名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 21:29:58 ID:xAdTsU3Q
あの人の笑顔を見ると胸が切なくなる・・・この感情は一体何なの・・・?


「おり・・・香!」
「えっ!?」
「何、ボ〜としてんのよ?書類の片付け早く終らせちゃおう」
「あっ、はい!」
そういうとまゆら先輩は作業を始めた。流石に慣れていて手際がいい。
そんなまゆら先輩に私はまたみとれてしまった。

3年生になって数ヶ月。副会長にはなったけれど、私自身解らない事だらけだった。他の先輩達もそれは同じ。
奏会長達がいなくなり私達は手探りで生徒会の運営をしていかなければならなかった。
そんな中、私をサポートしてくれたのがまゆら先輩だ。
「香が副会長になってくれたから予算の無駄が減って助かるわ」
そう言いながらはにかんだ笑顔を私に見せるまゆら先輩は何かにつけては私を助けてくれた。
遊撃の予算作成の手助けをしてくれたり、執行部の仕事のアドバイスをくれたり。
時には家に来て弟の面倒を見てもらった事もあった。
そして私は、まゆら先輩に対していつしか憧れとは違った感情を抱いていた。
 

9 :名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 21:30:44 ID:xAdTsU3Q

「ふぅ〜。やっと終ったわね」
「まゆら先輩のお陰で早く終りました。ホントにありがとうございます」
「そんなかしこまらないでよ・・・そうだ香!極上寮に寄ってかない?この前、聖奈さんからもらったお菓子があるんだけど、弟達のおみやげにどう?」
「えっ?いいんですか?」
まゆら先輩の誘いに思わずドキドキしてしまう。
「勿論よ。みんなには内緒だけどね」
まゆら先輩は満面の笑みで答えてくれた。
こうして私はまゆら先輩の部屋にお邪魔する事になった。

「流石、まゆら先輩。部屋がキレイですね」
「整理整頓は節約の基本よ。それより悪いんだけど、お茶を煎れてもらっていい?香の方が紅茶入れるの上手いから」
「はい!喜んで!」
まゆら先輩にそう言ってもらえたのが嬉しくて私は急いで紅茶を用意する。
そして沸騰したお湯をカップに注ごうとした時、まゆら先輩が思わぬことを口にした。
「香って最近、キレイになったわよねぇ。誰かに恋でもしてるんじゃないのぉ?」
「!?!?・・・熱っ!!」
「ちょっ!香大丈夫?!」
あろう事か私はまゆら先輩の言葉に動揺してしまい熱湯を溢し火傷をしてしまった。
「手、火傷してるじゃない!急いで水で冷やして!今、氷用意するから」
そういうとまゆら先輩はすぐに行動に移る。
私はといえば、先輩に迷惑を掛けてしまった罪悪感で一杯で、火傷の痛みを他人事の様に感じることしか出来なかった。
 

10 :名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 21:32:08 ID:xAdTsU3Q

「これでよし。しばらくはこのまま固定しててね」
「ホントにすいません・・・」
「大丈夫よ。今、紅茶煎れなおすから待ってて」
そういうとすぐにまゆら先輩は紅茶を煎れてお菓子と一緒に持ってきてくれた。
「はいどうぞ。しかし、香がミスするなんて珍しいわね」
「ごめんなさい・・・」
「もういいって。りのなんかこの前、決算書にジュースこぼししちゃったのよ。全くりのらしいわよね・・・香?」
「・・・私いつもまゆら先輩に迷惑掛けてばっかりで・・・もうしわけなくて・・・」
まゆら先輩の優しさに触れたせいか気が付くと私は涙を流していた。
「・・・副会長になったのに・・・いつまでも先輩に頼ってばかりで・・・うぅ・・・」
泣いちゃ駄目という思いと自分への情けなさがこみあげて来て涙が止まらなくなる。
そんな私をまゆら先輩は優しく抱き締めてくれた
「大丈夫。私は奈々穂さんが香を副会長に選んでホントに良かったと思ってるんだよ。だから泣かないで。ね?」
子供をあやす時の様に笑顔を見せてくれるまゆら先輩。
その笑顔を見て私はさらに胸がせつなくなった。
「うぅ・・まゆら先輩・・・」
私はまゆら先輩の温もりを感じながら、すべてを吐き出すように泣き続けた。
 


11 :名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 21:33:10 ID:xAdTsU3Q

どのくらいの時間が経ったんだろうか?私は何とか落ち着く事が出来た。
「すいませんでした。私、何か変ですよね・・・」
「ふふ。きっと疲れてるのよ。困った事があったらいつでも言ってね」
いつもの様に極上の笑顔を見せてくれるまゆら先輩。
私はその笑顔を見て、自分の気持ちの正体が分かった様な気がした。
「まゆら先輩・・・さっきの質問の答えなんですけど・・・」
「ん?どうしたのよ急に?」
心臓がいつもより早く動いているのが分かる。緊張で頭が真っ白になりそうだ。
「私・・・その・・・まゆら先輩に恋しちゃってます・・・」
一度言葉を口にすると次々に言葉が出てくる
「私、まゆら先輩の笑顔を見ると頑張ろうって気になれるんです。だから・・・だからいつまでも一緒にいて下さい・・・んっ」
私が思いを伝え終えると、まゆら先輩は強引に私を抱き締めてキスをしてくれた。
始めてのキス。それは微かに紅茶の香りがした。
 


12 :名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 21:34:53 ID:xAdTsU3Q

口付けが終ると、まゆら先輩がまた笑顔を見せてくれた。
「ありがとう。香の気持ちはよくわかったから。私も香が大好きだよ。これからも宜しくね」
今度はちょっと照れ臭そうに笑う。こんなまゆら先輩の仕草も可愛い。
「あっ、もうこんな時間!そろそろ帰らないと弟達が心配するわよ」
時計を見ると、6時を過ぎている。まゆら先輩ともっと一緒に居たいけど、弟達と天秤に掛けることはできない。
「いけない・・・今日はホントにありがとうございました」
私は貰ったお菓子を持って帰り支度を始める。
「気を付けて帰りなさいよ。また、明日ね」
「はい!失礼します!」
後ろ髪を引かれる思いで私はまゆら先輩の部屋を後にした。
ドアを閉める間際、「続きはまた今度ね・・・」というまゆら先輩の呟きが聞こえた気がした。

<続く>

続きは2,3日中に投下予定
 
16 :名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 00:34:36 ID:MFEBv5fS
まゆら先輩に告白した数日後、私達は体育倉庫で運動部の備品のチェックをしていた。
「香、そっちはどう?」
「こっちは買い換えが必要そうなモノはないですね」
「となると、これくらいの予算で足りるかしら?」
パチパチと音を鳴らしながらまゆら先輩は算盤をいじり始める。

告白したものの、ここ数日間、私と先輩の関係にこれと言った変化はなかった。
まゆら先輩は今まで通りに接してくれるけど、私自身は気恥ずかしくて自然に話す事が出来なかったのが大きな原因だと思う。
現にこうやって二人きりで仕事をしてても変に意識してしまって仕事以外の話題が中々出てこない。

『はぁ〜、私何してるだろ・・・』

心の中でそう呟きながら、私は溜め息をついた。
 


17 :名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 00:36:38 ID:MFEBv5fS

「香、どうしたのよ。元気ないね?」
「せっ、先輩・・・」
気が付くと、まゆら先輩が心配そうに私の顔を覗きこんでいた。
思わずドキっとしてしまう。
「なっ、何でもないです・・・」
「ちょっと、疲れちゃったのかな?」
そう言いながら、体を密着させてくる先輩。仄かに香水の匂いがする。
「折角だし、この前の続きでもしよっか?」
「えっ・・・っん」
私は答える前に先輩に唇を奪われる。
前の時とは違う激しいキス。
先輩の舌が生き物の様に私の舌に絡み付いてくる。
頭の中が痺れてくる様だ。
「ぷはぁっ。香にはちょっと刺激が強すぎたかしら」
「まゆら先輩・・・」
いつもと違い、小悪魔の様な笑みを浮かべる先輩を見て、私は夢か現かわからなくなった。


18 :名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 00:38:30 ID:MFEBv5fS

「大丈夫。優しくするから・・・」

そういいながら、先輩は私をマットの上に押し倒す。
上になった先輩はすぐさま、首元に顔を埋めて舌を這わせてくる。
「ふぁ・・・くすぐったいです・・・」
徐々に体の力が抜けていく。
先輩は私の制服のリボンをほどくと、今度は露になった体に指を這わせてきた。
「ひゃっ、ん・・・んん!」
触られる度に私の体は敏感に反応してしまう。先輩の指はまるで魔法の指のみたいだ。
「流石、遊撃ね。体が引き締まってるわ」
ブラを取られると、今度は胸をいじられる。
「まゆら先輩・・・恥ずかしいです・・・や、ぁん・・・あぁんっ!!」
今までに感じた事の無い刺激が次々と押し寄せてくる。
「ここも固くなってるわね」
「ひゃっ!だめっ!・・・んんっ!」
乳首を指で摘まれると微かに痛みが走る。
しかし、その痛みが私に快感を与える。
「ダメ・・・何かくる・・・んっ!あぁぁん!!」
乳首を吸われ甘噛みされた瞬間、体に電気が走り、頭の中が真っ白になった。


19 :名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 00:40:19 ID:MFEBv5fS

「あら。イッちゃったのかしら・・・」
息が荒い私を見下ろしながらまゆら先輩は満足そうに呟くと、今度はスカートに手を掛ける。
「せっ、先輩!そこは・・・」
「もっと、気持ちよくさせてあげるから。ねっ?」
そう言いながら、まゆら先輩は下着の隙間から指を入れてくる。
クチュっという水音がして、それが自分の出している音だと分かると私は恥ずかしさで一杯になった。
「香ったら、ビショビショね」
そう言いながら、私の愛液で濡れた指を私に見せてそれを舐める。
「そっ・・・それは・・・」
「ふふ。大丈夫よ。私も同じだから」
先輩はおもむろに服を脱ぎ始める。
色白の肌が全て露になると、自分の秘所を私の目の前に持ってくる。
そこは先輩の愛液で潤い、妖しくテカっていた。
「どう?一緒に気持ちよくなろ♪」
「まゆら先輩・・・はぁっん!」
再び、先輩の愛撫が始まる。先輩の舌が私の秘所にねじ込まれ、敏感な所を刺激される。



20 :名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 00:42:22 ID:MFEBv5fS

「香、私にもして・・・」
先輩のねだる声を聞き、私は言われるがままに、同じ様に舌をはわす。
「んあぁ!・・・そう・・・いいわよ。はぁんっ!」
薄暗い倉庫の中に、私達二人の声と水音が響く。
それが一層、私達を刺激し、興奮を誘った。
「あぁ!んっ・・・あぁぁん!・・・まゆら先輩・・・私また・・・もう・・」
「はぁっ、はぁっ・・香・・・こ、今度は一緒にね・・・」
そういうと先輩の舌の動きがより激しくなった。
すぐに限界が訪れそうになる。
「やぁ!ぁぁん!せっ、先輩・・・はあっん!・・・好きです・・・」
「香、私もよ・・・はぁっ・・・んんっ!」
『イッ、イク!!あぁぁぁぁ〜〜〜んっ!!』

私達は一緒に限界を向かえた。


21 :名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 00:44:55 ID:MFEBv5fS

「さて・・・寮に戻って書類片付けちゃおうかしら」
まゆら先輩は服装を整えながら私に話しかけくる。
「・・・あの・・・先輩」
「んっ?どうしたの」
私は勇気を出して切り出す。
「この前のお詫びとお礼を兼ねて、今日も先輩の部屋にお邪魔してもいいですか?美味しい紅茶入れますから」
「ふふっ。勿論よ。期待してるわ」
いつもの笑顔で答えてくれる先輩。やっぱり、私は先輩のこの笑顔が大好きだ。
「じゃあ、行こっか」
倉庫を出て、玄関に向かう。
「香、手繋ごうか?」
「はい!」
先輩が私の手をしっかりと握ってくれた。
大好きな先輩の手の温もりを感じて、私はとても幸せだった。

<終わり>